life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

"Air K"、フェレール撃破!

2008-08-31 23:48:33 | 【スポーツ】素人感覚
 スコアだけで追う(笑)全米OPです。
 いやはや、「やっぱWOWOW入んないとダメか~~~~orz」となる1戦になりました。3回戦、第4シードのフェレールを3時間半のフルセットの上ついに破るという快挙。錦織選手、おめでとう! というかお疲れさま!
 試合を見れてないということもあって、勝てばランキングが2桁まで上がるとはいうものの、その関門がフェレールかー……道は険しい。と思ってはいたんだけど、すばらしい結果を出してくれました。

 ちらっとだけNHKのニュースで映像を流してくれたんで、初めてまともに彼のプレイを(ラリー2、3本だけですが)見たんだけど、「躍動感」を形にしたプレイでした。ストローク戦にも良くついていったし、前に落とされてもあきらめずに拾いに行くのみならず、しっかりものにするだけの粘りがある。で、ネットに出てのあの打点の高いショット。アメリカのメディアが名づけたというニックネーム「Air K」(表記としてKなのかKeiなのかは調べてないのでわからないけども。でも1文字の方がかっこいいなーと個人的には思う)も言い得て妙。納得しました。

 2sets upから追いつかれてのファイナルセットではあったけど、曰く「第4セットはちょっと捨てて」いたとのこと。簡単に勝てる相手ではないし、だからこそ一歩間違えたら早くもう1セットを取りにいきたいという焦りが出ても不思議じゃないと思うんだけど、そういうところの気持ちがきっとしっかりしていたんだろうなぁと。
 ファイナルセットで勝負をつけると決めた段階でそこへ向かう気持ちの整理もできていたんだろうし、だからこそ、お互いに一歩も引かない状態だったそのファイナルセットでも浮き足立たずにやれたのではないでしょうか。Stats見ても本当にほぼ互角だもんなー。ポイント数が同じ!

 それにしても見事なフルセットマッチ。ウィンブルドンからこっち、フィジカル面での心配をされる試合が多かったとはとても思えない結果になりました(とはいえ、今回もメディカルタイムアウトはとったみたいだけど)。うう、映像を見る術がないのならせめて詳しいスコアシートだけでも是非見てみたいところだわー。

 女子はここんとこは群雄割拠な感じがしますが、今回もイバノビッチが早々に2回戦で消え、クズネツォワも3回戦で敗退。今回もウィリアムス姉妹かなぁという雰囲気は感じる。まともに勝ち上がると姉妹、QFで当たるんだけどね。

 男子は、トップ3に関しては現状波乱なし(と言ってもまだ3回戦半分が今日これからって状態だけど)……なんだけど、Statsをちょろっと見てみると、フェデラーの2回戦、ミスが多い……。勝敗自体は相対的なものなので、相手よりは少なかったから(他の要素もあるけど)すんなりストレート勝ちではあるけど、この数字にはちょっと不安を感じなくもない。順当にいけばSFではジョコビッチだし……ってそんな先の話したって仕方ないんですが(笑)。
 とりあえず、明日の朝起きたらフェデラーとロディックが4回戦に勝ち上がったかどうかはわかるということで。

 錦織の4回戦は、第17シードのデルポトロ。19歳ということで、ほぼ同年代の選手ですね。若い2人がどんな試合運びをするか、数字でしか見れないのが残念だけど(笑)楽しみです。

先発ですか???

2008-08-28 23:59:59 | 【野球】ペナント日誌 2008
 朝、のほほーんとスポ紙めぐりを開始したら、報知が「上原先発復帰」などと言うので、「はい???」って。(笑)
 いや、確かに昨日あたり、「そういえばまだ投げてねーなー。まだ登録されないのかなー」とか思ってたのは事実です(登録は26日にされてたらしいんだけどチェック不足でした)。でも同時に、まさか先発もねーよなーとも思っていたのだよ! 瓢箪から駒とはこのことだ。

 結局、ファーム落ちしてから五輪仕様で上がるまでのノルマだった「実戦登板の結果」どころか、実戦登板する機会すらなかったのに。そんで結局以降、中継ぎ(と、一応抑え)しかやってないのに。ぶっつけ本番じゃん……おまけにニッカンでも同じ内容が出てるし……orz

 そんなわけで、「怖すぎるー!!」と半泣きになりながら(嘘)迎えた登板です。

 案の定と言うべきか、いきなり先頭の石川にヒットを打たれ、送られ、首位打者うっちーにあっさり走者を返される展開。うっちーのヒットはいい当たりではなかったが……(ニュースで見たところによると)。
 先発としては立ち上がりがいい方ではないけれども、しかし……と眉間に皺を寄せつつ見守る1球速報。これがまたストレートにスピードが出てない。140km/h全然いきませんけど……春先みたいになってますけど……。スピードだけがすべてではないが、普通に140km/h出してた人がここまで出なくなるとやっぱり不安になりますよ、見てる方は。まあこれも春先と同じ話なんですけど。
 おかげで打たれる打たれる。ってのは言いすぎだけど(笑)空振り取れずに球数増えるし、3人できっちり終われないんだよね。唯一下位打線だけか。5回は最後、守備に助けられたようだし。なんかいつもよりカットボールが多かったような気がするのは気のせい? だからどうだとも言えないんだけど。

 結果は5回87球(多い……)被安打8、失点1、奪三振3。100球はいかせるのかなと思ったけど案外早く下げられた。
 ここが今日はいっぱいいっぱいということであれば、平平凡凡というか言葉は悪いが十人並みというか、もっと言えば先発としてのボーダーラインだけはなんとかクリアしたというか。それも結果だけね。内容はともかく。うっちーに3安打もされてるし……しかも2本は長打だし……1打席ぐらい抑えてほしかった……。

 公式のコメントログが吹っ飛んでるみたいで(笑)北京で負けてからこっち何を考えてるのかは全然わからないんだけども、さてこの結果で次がどうなるのか。先発起用そのものがあるのかどうか。一応中継ぎ陣はそれなりに整備されているらしいチーム事情なようなので、もう1回だけはありそうな気はするんだけど。

 とにかく、一応、逆転してもらってからリードを守って先発の責任回数を投げられたという点だけは、安心じゃないけどほっとしたところではあるけど。ただ、本当はクオリティスタートという意味では最低でも6イニングで考えたいところだし、だから手放しで喜ぶような状態でもない。
 次の希望が見えるとしたら、春先に何度も蹴つまづいた「打者3巡」をクリアできてからじゃないかな。それと7回100球ペース。ていうか、そんくらい投げててくれないと投げてるところ見る時間もないし。(笑)

ひやひや? 17勝

2008-08-26 23:59:59 | 【野球】ペナント日誌 2008
 雨チュー2回でスライド2回、の隈が怖い怖い首位レオに相対しました。
 いやもはや隈の個人成績を追うぐらいしか楽しみがないわ。マジで。

 1回2回と、打ち取りはしてるけど球数が多い……と思ってたら3回、久々に先制された。この流れはまずいなぁ、今年の隈ってばめったに打たれない代わりに打たれる時はけっこう盛大に打たれるんだよなーと戦々恐々であったが、最後は空振り&見逃しの連続三振でなんとか2点に収めた。が、この時点で既に球数は60球を超えている……おいおいおいおい。

 で直後の4回に1点返してもらって、さてこの裏の投球が大事ですよー! と本人はわかりきってるようなことをネット中継の画面に向かって念じたりしてみたが(笑)2死までは簡単にいくので一瞬ほっとしたら、また連打された(汗)しかしここもなんとか粘って踏み止まる。そして球数はこのイニングも更に20球弱を加え、80球……5イニング100球ペースって昨日の中田(竜)より投げてるんですけど……しかも無四球なのに。(笑)

 いったい5回もつのか、そしてせめて負けは消えるのか? と思った矢先の5回表、なんやようわからんうちに(打った瞬間をことごとく見ていないので)無死満塁になり、代打に「まだフル出場できる状態ではないのか?」と懸念していた高須@必殺仕事人! が登場。が、あえなく見逃し三振。
 せめて最低限同点でお願いします! と祈るところに今度はびっくりのクリーンナップ3連打(セギノールは犠牲フライだけど)で見事な逆転劇。今日の隈の状態だと、リードはあるだけあった方がいいと思ったので久々に熱くなってしまった(笑)。

 3点差となって5回裏、これもまたまた2死まではわりとあっさり辿り着いたのに初めての四球&長打で迎えるはおかわり中村。一発同点の恐怖が過ぎったものだが、結果的にまたまたスライダーが冴えて空振り三振にて危機脱出。そしてこの時点で計算通り、球数は100球に届きかけていたのであった。うう、一体どこまで投げられるの? 7回130球ペースですよう。

 ……と思っていたら、ここからが今季の隈の真骨頂だったらしい。
 6回は9球、7回は6球で三者凡退。終わってみれば7回113球、若干多いのは多いが多すぎということもない、きちんと収めるところに収めてしまった。被安打8は多いんだけど、奪三振8も思ったより多い。
 そして球数が最後に落ち着いたということは、まあ後ろ2イニングの省エネもあるけど、要所要所で三振も打たせて取ることもほぼ狙い通りにいけたということなのではないだろうか。立ち上がりこそ不安があったが、結果としては「いつも通り」でしたね。
 スライド2回で気持ちの持って行き方にちょっと苦労したようだけど、お疲れさん。援護ももらえてほんとに良かったです。先制されちゃってたから、負けても文句の言いようがなかったところでした(笑)

 20勝がだいぶ現実味を帯びてきたところで、どうせだからバッテリー賞も狙っちゃえ!←欲張りすぎ←いや、もらえるものはもらえる時にもらっておかないと

始まっちゃってました。全米オープン

2008-08-26 23:53:51 | 【スポーツ】素人感覚
 北京に心を奪われているうちに。って、よく考えたら北京直後でこの大会に入ってる人も何人もいるわけだよね。
 そんな状況で初日から喜ばしいことに、錦織圭、グランドスラム初勝利! の報が飛び込んできた。おめでとう!!

 試合はモナコ(第29シード)に3-1(6-2、6-2、5-7、6-2)。Statsを見ると若干ダブルフォルトが多いのが気になるが、とにかくGS初勝利を挙げられて良かった。どうも試合途中に脚の痙攣を起こしたりもしていたそうで、ウィンブルドンや五輪に引き続き身体的に厳しい状況だったようだが、よく頑張りました。試合、観たかったなー。(しつこいようだがWOWOW入ってないので観れないのです)

 このたび遂に世界ランキング1位に躍り出て、名実ともに王者となった第1シード・ナダルは順当にストレート勝ち。対して、いよいよもって王者の座を明け渡した第2シード・フェデラーは、「重圧がないのは良い」と前向きに捉え(てるように見せているのかもしれないし本心かもしれない)つつ、明日のナイトセッションに登場。全米オープンという大会に限って言えば現状ロジャーがディフェンディングチャンピオンなのは事実だが、果たして最後まで勝ち上がって新王者ラファのもとに辿り着けるのだろうか。見守っていきたいところ。

 昨日(現地時間)の最後の試合、ブレイクvsヤングがまた長い試合になっていて、こっちは真昼だけど終わったのそっち何時やねんって感じだったんだけど、この昼夜逆転な時差のおかげで、ナイトセッションはちょうど日中にあたるのでスコアは追いやすくていいかもしれない(笑)。って、そうこう言ってるうちにもうすぐ昼間の試合が始まるよー。

敗戦、一夜明けて

2008-08-24 09:00:39 | 【五輪】BEIJING 2008
 野球チームは3位決定戦vsアメリカにも敗れ、「金メダルしか要らない」が逆の意味で現実になった結果に。案の定と言うか何というか……もう終わっちゃったことなので、何を言ってもたらればなんだけど。実際試合見れなかったし、見れてたら見れてたでもう言葉もない状態になってたと思うんだが。
 敢えて極個人的視点の話をすれば、上原氏が来年アメリカに行くつもりでいることを考えると、ナショナルチームではこの五輪が見納めかなぁと思っていたので、本当はどんな形であれ最後はやっぱり勝って終わってほしかった。でもこれはあくまで願望であって、おそらくこのままでは無理だろうと覚悟はしてたけども。

 でもこの試合、「ほとんど勝負あった」な8回4点差、しかも先攻だから攻撃は残り1イニング。この状況で敢えて投入するのが何故、曰く「エース」であるはずのダルビッシュなのか? もっと言えば、こんな場面で使うぐらいなら、「金メダルしか要らない」と言って臨んだ準決勝に何故使わなかったのか。そして最後に意地でもメダルを獲りに行きたいのなら、何故この試合に先発させなかったのか。使う方はダルビッシュに何を求めていたのか?

 今さらの話だけど、現時点での中継ぎのスペシャリストがいなかったんである。よほどのことがない限り先発投手に完投が求められるような大会ではないことはわかっていたはずなのに、選出されたのは、中継ぎに「対応できるかもしれない」あるいは「対応してほしい」先発投手。おまけに「トリプルストッパー」はリードあるいは同点の状況でなければ出てこない。必然的に、先発が早くに潰れた場合でもこの「本職先発」の中継ぎ陣で回さざるを得なかったのだから、そりゃもたないだろう。
 まあ、先発にそう簡単に序盤で潰れられたら誰が続いたって勝てないだろうって話でもあるんだけど。だから正直、先発にはもう少し頑張ってもらいたかった。せめて先発が常に5回、6回を普通に投げてくれていたらとは思う。
 ただ、見切りが早かったとも言うんだけどね。予選リーグの韓国戦での交代ミスが不運な逆効果を生んだのかもしれない。(でもキューバ戦でのダルビッシュは早めに代えたんだけど。戦術的にはあの交代はまだ納得できるけど)

 しかし、先発の見切りは早かったけどリリーフの使い方が最後まで型にはまったまんまだった。
 敗戦投手になってしまった憲伸も、結局この9試合で5試合登板。極端な話、シーズンに置き換えれば80試合とか登板するペースになるわけで、久保田(虎)以上の登板数になる。いかに本人に対応能力があり短期決戦であると言っても、本職以上のこのペースは明らかに登板過多だろう。
 上原氏のように1度でも長期のリリーフ待機経験があるならともかく、ましてや憲伸は(今年ちょっとだけイレギュラーがあったにせよ)先発1本の10年選手。だから責められない。結果としては打たれなかったけど成瀬にしても似たようなものだった。
 おまけに、リリーフ選任でキャリアを積んだ岩瀬にしてからが、準決勝では明らかに引っ張りすぎ。引っ張らざるを得ないということは、それ以上の策がないということ。だからこそ「3敗」という数字がついて、貧乏籤を引かされた結果になってしまった。どう考えたって使う側の問題なのである。
 ……まあ私も、試合単位ではタイブレイクでの敗戦をあんまり気にしてなかったりもしたんだけど……あの時点では。

 西岡、川崎の2トップ(的な存在だと私は思っているのでこう言いますが)が万全でなかったという躓きはある。村田の直前での体調不良もあった。
 ただ、本人からの辞退という選択肢もあったにせよ(辞退してほしかったという意味ではない。いてくれた方がありがたいとは思うし)、少しでも動ける可能性がある状態でそんなことを言い出す選手たちではないことがわかり切っている以上、メンバーに入れるか外すかを最後に決めるのはやっぱり連れて行く方なのである。連れて行くのは構わないだろうけど、問題は、それがわかっていて連れて行くのであれば本当に使えなかった時にどう対応するか、であったはず。
 西岡と川崎の「代役」の形になった中島と荒木はよく頑張ったと思う。特に中島は打撃はもちろん、守備で思ったより頑張ってくれてたし。最近のなかじの守備ちゃんと見てなかったよ、ごめんね。どーしても稼頭央ちゃんが抜けた当初の危ない守備が印象に強すぎて(笑)

 だけど、攻撃は大事なところでほとんど「線」にならなかった。
 アジア予選では、メンバーに多少の違いはあれ、すべてがうまく機能していたように見えた。ただ真価が問われる本大会では、窮地から這い上がる力を持たない攻撃陣になってしまっていた。
 あれだけアジア予選で暴れた「4番・新井」にも、あの時ほどのカリスマ性はなかったと思う。宮本がキャプテンではあったけど、求められていたのはどちらかといえば「裏番」的なところで、グラウンド上のキャプテンが不在だったように見えた。WBCで言えばイチローのポジション。本当は今回、そういう存在が新井であってほしかった。だから、今の新井が「阪神の新井」でなく「広島の4番の新井」だったらどうだったか、と考えてしまった。深層心理的な話だが。

 比べるのもどうかという話かもしれないが、少なくとも守備力の平均は完全に、「1チーム2人」という制約の中で苦心を重ねて選出されたアテネのメンバーの方が上だったと思う。つまり、北京組は結果として比較的打ち勝つ野球に重きを置いた選出になっていた。村田やGGの選出はその最たるもの。とはいえ、アテネで1人たりとも守備に不安がなかったかというとそうでもないんだけど、少なくとも「守備に目をつぶって使う」ような状況でなかったことだけは確か。
 そもそも対戦データが少なかったり全くない相手と試合をし、知らない審判にジャッジされるんだから、多少打てないかもしれないのも、ゾーンが違うのも計算の範囲内に置いておくべきではないのか。少なくとも審判に関しては相手も同じ状況なんだから、対応したもん勝ち。
 エラーは結果であり、結果として責められるべきものになる場合はある。だけどペナントと違う点は、使う側が明確な意思を持ってその選手をチームに加えたということにある。選手の力が及ばなかったのは事実かもしれない。しかしそれ以上にこのチームは、使う側の力量が問われるチームであるはずなのだ。

 もっと大きい範囲で言えば、本当に日本野球界を挙げて勝ちたいと思うのであればペナントを止めるぐらいのことはやってしかるべきだったのである。そこまでしなくても勝てるだろうとか思ってたのならそれがそもそもの覚悟の不徹底で、対戦相手がやるだけのことをやっているのに、いつまでもちまちま同じことをやっていて勝てるわけがないのだ。
 そもそも韓国と戦うにしたって、今までナショナルチームがどれだけきわどい試合をして、果ては負けてきたと思っているのだ。WBCで2度負けた時点で、最後は勝ったにしても危機感を持つべきなのだ。選手は持っていたんだろうけど。

 ……だんだん支離滅裂になってきた。自分で何を言いたいのかわからない。(笑)

 選手個々のレベルは決して低くはない。だから戦術はあったかもしれないが、ひとつの戦術が打てない状況になった時に対応する余地を持った戦略はなかった。キューバのような怖さもなければ、韓国のような相手を圧倒する団結力も見えてこなかった。
 4年前のアテネで、宮本がこう言っていた。

「一生懸命やったからと言って、負けは許されない」

 選手が違うと言えばそれまでだが、あの時だって納得できない采配はあった。限界を感じるプレイもあった。でもそのプレイには「十中八九ダメだとわかっていても何とか切り拓きたい」意志があった。
 だけど今回は、そういうひりひりする感覚がこちらに伝わってこなかった。それが残念でならない。

 リードを守ることができなかった。
 逆転するだけの力が発揮できなかった。
 アジア予選当時だったか、上原氏は「アテネやWBCよりもまとまりを感じる」と言っていた。戦い終えて、果たして今回彼がこの戦いの中でそのチームの状態をどう感じていたのか、それを聞いてみたい。

 結果的に、幸運と言って良いのかもしれないが、「国際大会無敗」の冠は返上せず。
 実にならないとは言わない。しかし、代表メンバーとしての集大成になるだろう最後の大会がこれでは、本当に悲しすぎる……。←最初に話が戻っています。

リレー! リレー!! リレー!!!

2008-08-23 01:03:00 | 【五輪】BEIJING 2008
 取ったー!! 銅メダルー!!!!

 4×100mリレー。みんな泣いていた。マイルリレー後の為末も泣いていた……
 強豪国の失格などなど、僥幸といえる状況ではあったのは確か。でもそれこそ、走力をどう補うかを徹底的に研究して練習を重ねた選手たちの力。先人たちが積み重ねてきたものの大事さを良く理解している、素晴らしいメンバーでした。本当におめでとうー!!
 状態に不安を抱えたままスタートを迎えた塚原、レース後いちばん興奮してた。インタビューでも。俺様なポーズで覆い隠していた苦しさからやっと解放された感じだった。末續も最後はさすがに泣きそうになっていたけど、再び走る気力を取り戻せたようで何より。
 高平は普段かなり冷静かつ飄々とした雰囲気なので(昨日もアメリカのバトンパス失敗を冷静に見ていたようだし)、あんな泣いてるのが意外で、逆にその姿に泣かされた(笑)。「お父さん」朝原には最後まで涙はなかったけど、その表情にはゆったりとした充実感を漂わせていた。多分、自身の競技人生の総てを包んでいるような。
 末續以下、朝原の次の世代がしっかりこの成果を受け継ぎ、さらに伸ばして次の世代を拓いてほしいものです。もちろんマイルリレー組もね!

 しかし、観てるこっちも、日本の結果だけにすべての集中力を注いでたので(笑)ジャマイカの世界記録も吹っ飛んだってーかそっちのけ状態になっていた……。

野球はやっぱり……orz
 試合は見れなかったが、情報は流れてきていた。もうね、球児が打たれ岩瀬が打たれたことも悲しいが、それよりももっと悲しいのはGGの守備だ……orz レオの外野手は打撃と守備が両立しない人が多いので、気にはしていたが……ここまで守備機会を見るチャンスがなかったんで、忘れたころに最大級の爆弾が落ちたって感じ。または村田の陰に隠れていた。とも言う。かもしれない。
 試合後、宮様も泣いていた……。

 ただ正直なところ、選出メンバーにも納得しきれず、起用にも納得しきれず、打線を危惧し続けて結局こうなった。という感じで、個人的には「悔しい負け」がひとつもない……。打線が弱かったせいもあるけど、予選から全体的に、采配の面でも「攻めている」という雰囲気が見えなかった。ぶっちゃけ、負けるべくして負けたんだと思う。
 メダルすら持って帰れないことになったらそれこそ顔面蒼白になっちゃうんだろうけど、これで明日の先発がダルビッシュだったら支離滅裂すぎて悪い意味で笑ってしまうところだ。
 でもなぁ。今のままじゃ、アメリカに勝てるとも思えないんだよなぁ……。

最初で最後の金

2008-08-21 23:59:59 | 【五輪】BEIJING 2008
 ……に、できればしたくないところであるが……

 ソフトボールは3度目の正直! でアメリカに勝利し、ついに優勝!!  おめでとう~!! それ以外に言うことはありません。解説宇津木さん、泣きすぎ(笑)とか思ったけど、宇津木さんも感無量になるに決まっているのでそれはそれ。本当に良かった。上野もすごかったけど、上野を援護したチームのみんなもすごかった。
 とりあえず、上野の根性を野球チームに乗り移らせてほしいです。(笑)←笑い事でもないって話じゃ……

 そのソフトボールの裏で4×100mリレー。(おかげで勝利の瞬間を見逃したともいう)
 しかしこれがまた大波乱で、1組はバトンパスのミスでなんとアメリカが脱落した上にゴールしたのがたった4チーム、2組はイギリスが同様に脱落。日本は総合3位通過で決勝に進むことに。解説伊東さんが冷静な風を装ってだんだんその気になってきているところがおかしい(笑)。
 アメリカは女子もバトンパスにミスがあって決勝に行けなかった。今回の短距離はもはや完全にジャマイカの独壇場になっちゃってる雰囲気。リレーにしたって、ジャマイカはバトンパス自体は上手じゃないけど(笑)充分にカバーできる走力があるしなー。渡しさえすればどうにでもなる感じ。

 末續が200mで乗り切れなかったこともあって不安がないわけではないけど、気を入れすぎるのもアレなので、リラックスして狙いに行ってもらいたいところです。またとないチャンスだよー。←とか言ってるから要らぬ力が入るんだよー!

予選終了。結局4位

2008-08-20 23:59:59 | 【五輪】BEIJING 2008
 ダルビッシュ→田中→憲伸→岩瀬。
 で、初のタイブレイク突入→あっさり敗戦。
 ていうか案の定貧打線だよ!!

 9回で決まらなかった時点である程度予想はできた話で、正直、覚悟はしていたが……全然繋がらないっちゅーの。荒木の守備にキレがあるのと、川崎が元気そう(運動能力として)なのは一安心? ではあるのだが、とにかく求む! クラッチヒッター!! 1発はいらないんだ! ここぞでヒットが打てる打者がいればいいんだよー! ってまったくもって今さらですが。

 でも、投手陣は大体問題なさそう。田中はロングリリーフになったのでもう出番はないかもしれないが、ダルビッシュはスクランブル態勢だろうし(先発予定だったりして……)。憲伸もゾーンにはちょっと苦しんだようだが、それでもちゃんと締めたところはさすが。
 岩瀬が打たれたことは、タイプの問題って気もするのでこの際全然気にならない。のは、私だけか? だって竜ではほとんど常に(同点であろうと)「9回1イニング」だもんねぇ。それが2イニング目、しかも初めてのタイブレイクなので、参考記録程度で。岩瀬ぐらいの投手なら、一度やればやり方は理解できたはずだろうから。「作られた状況にどう入っていくか」という、岩瀬の持ち帰った経験は、ブルペン組にもいい勉強になったに違いない。
 こういう時は狙って三振取りに行けるタイプがやっぱり最強だろうから、もし準決勝でタイブレイクに入ったら全部球児で行きたいんですけど。←おい

陸上
 沢野、跳べてたのになぁ……無念。
 Thunder BOLTことウサイン・ボルト、200mは「最後まで全力で走る」という話だったそうだが、果たしてその通りに。しかもやっぱり出した記録が、19.30。やっちゃったよ……なにこの人本当に(笑)

ソフトボール
 上野はすごすぎます。ダブルヘッダーで合計300球超えって何? 高校野球でも投げないよ!! しかも何イニングほどタイブレイクやってるんだ? 1試合は確かに負けたけど、投げ続けるその体力も精神力も素晴らしい。結局3試合分ぐらいは投げてる。ありえない。すごい。それしか言葉が出てきません(笑)。野球チームも見習え! マジで。←大きなお世話
 が、「逆にそれはこの状況で太刀打ちできるのが上野しかいないってことか? じゃあ上野がいなくなったらナショナルチームってどうなっちゃうんだ?」とか素人は思ってしまった……。
 そんな上野は明日も投げるのだろうか。逆に怖い。壊れないでね……

シンクロナイズドスイミング
 日本の2人の演技も見たかったけど、とにかくロシアの演技が見たかった……うう。テクニカルメリットオール10点満点。アーティスティックインプレッションも9.9と10点満点。同じ人間とは思えません。ああ、見たかった……。

とりあえず予選突破。

2008-08-19 23:59:59 | 【五輪】BEIJING 2008
 野球の中国戦。後半見ました。
 まあ涌井はこんなもんかなと。でも後ろに投げさせなくてよかったんだろうか。憲伸、岩瀬、田中あたりもう1回予選で投げておいた方がよさそうな気がしますが。調整はアメリカ戦でってことなのかな。

 しかし、村田がやっぱりどうにもこうにも……て感じ。なんでだろう。それがわかりゃこんな結果にはなってないって話だけど。WBCの福留みたいな復活を遂げてくれないものか。青木も微妙に乗り切れてないしなぁ……
 個人的には、新井がいいところで打ってる感じがあまりしないので(と言っても、予選開始当初に比べて打ってないわけじゃないんだけど)、なんかもう「4番稲葉でいいだろ」って気になってきました。(笑)←安直

 とりあえず、西岡が、打つことに関しては大丈夫そうだということが確認できたのは収穫かなぁ。それ以外の収穫があったかどうかは、ちょっと謎。相手との兼ね合いもあるので。ただ、なんとかこれが打線のひとつの流れになればなぁという希望はあるけど。せめてアメリカ戦で、これくらいとはいかないまでもイライラしない打線を見せてもらえれば、決勝トーナメントに少しはいい形で入れそうな気がするし……

 上は韓国が1位通過、キューバが2位通過それぞれ決定とのことなので、明日の結果で準決勝の対戦相手が決まる。まあどっちにしても2回勝たなきゃ優勝はできないわけで、「金しかいらない」ということならどっちと先に当たるかというだけの話だから、今さら順番はどうでもいいのかもしれないが。
 でも、all or nothingで本当にいいのかね? アテネはそれでも3位に入ったからまだ救われたが。って、そんなネガティブな考え方じゃダメってことですね。(笑)

長かった……初勝利

2008-08-19 23:59:59 | 【野球】ペナント日誌 2008
 長谷部にやっと初勝利が……
 開幕前(いや故障から戻ってきてからか)はまさかこんなにかかると思わなかったわけですが。一度、惜しいところで初勝利逃してたし。でもその後は本当に結果が出なくて、一場の二の舞だけはしてくれるなよと思っていたのだが、紀藤さんも「メンタル面」と言うのでますます心配だったところですよ(笑)。

 負けてる段階での2番手ということで、普通の先発とはちょっと違う状況ではあったけど、3回に失点があり4回に連続四球がありで、最初の方は数字だけ見てるといつもの長谷部かなぁと危ぶまれたが、今季初めて? 立ち直りを見せたようですね。その連続四球を切り抜けてからは、ほとんど危なげない展開に持ち込んでいる。
 打線は打線で久々に打ちも打ったり17安打12得点。こんな展開はまるっきり期待していなかった(笑)。本当にセギノール効果なのか? まあ、かと言ってホセのエラーは減らないわけだが……そういう効果をもたらす競争相手も欲しいのですが。(笑)←あんまり笑い事でもないぞ!

 それでもまさか最後までいくと思ってなかったので若干驚いた。球数は決して少なくなかったから。ただ、点差からすると普通は1人で投げてくれって展開ではあるから、ルーキーといえどそこは首脳陣が鞭を入れたって感じなんでしょうか。完投能力のある人がいないから(笑)後ろを少しでも休ませたいだろうしな。
 最後は1発を食らったらしく一瞬「バテたかな?」と思わされたが、114球、良く頑張りました。おめでとう!

 って、長谷部は長谷部でいいことなんだけど、じゃあ永井はどないなってんねんという話でもあるが(笑)。あまりにも早かったので、危険球でもあったかと思ったけど数字見て納得。1回2/3で被安打5、与四死球4では引っ張れない。中継ぎで良くなってきてたみたいだったのに、先発になると結果が出ないなぁ。青山はそれでも何とか戻してきてはいるようなのだが……

 ……とかなんとか言いながら、相変わらず試合自体は見てないんだけどね。オリ戦はやっぱり体がダメだと言うので(笑)。でも、ヒーローインタビューは見た。また見せてね。ピッチングもちゃんと見たいので、今度は他の球場で!