今ごろの話で恐縮ですが。
松田直樹@マリノスの来年の契約更新なし、という記事を見てから何日かが過ぎました。「便りのないのは元気な証拠」とはよく言ったもので、久々にスポーツトピックスで名前を見たと思ったらこの話題だったので、衝撃を受けたのはもちろんですが、逆に「ああまだまだちゃんとがんばってたんやな」とも思ったものでした。←でも話題は戦力外通告(汗)。
私自身すっかりサッカーを見なくなって久しくなっていますが、それでも日産自動車のころからけっこうマリノスが好きで、昔はちょこちょこと(TVで見られるときだけだけど)試合を見たりもしていたものです。井原が去り、俊輔が台頭し……という、一昔前くらい? のマリノスの中にあって、個人的にいちばん好きな選手が、松田でした。小生意気な感じであったり、それでいて暑苦しいくらい気持ちが熱かったり、短気であったり、そういう小僧ちっくな性格も見てておもしろかったし、あとやっぱいざとなれば攻撃もできるDFというのがツボだったのですよねー。
ちなみに個人的にはDF好きの傾向にありますが(そもそも井原好きだったし)、これは私のサッカーの原点であるC翼で松山がいちばん好きだったからという点に由来します(笑)。どうでもいい話ですが。ま、野球も基本的に守備のできる人の方が、打つのが得意な人より好きだしね。
で、今日が本拠地最終戦だったということで、スポーツニュース見たかったんだけど見れなかった(泣)。
契約更新を行わない旨伝えられたときは、松田本人がかなり動揺していて
「何を言われたかよく覚えていない」という状態だったそうで、その後も
球団首脳や和司監督との対話も拒否した、とかいう記事を見ました。
大人気ないといえばそうなんだけど実際そう簡単に吹っ切れる話でもないし、マツの個性ってきっとそういうところにあって、いい意味でも悪い意味でも子供というか少年というか(笑)そういう部分をずっと持っているんだろうなと個人的には思っていました。だから気持ちの整理がつけられなくて、それが短絡的に「拒否」という形になるしかなかったんだろうなと。
もはやチーム最古参レベルの選手だと思うので、「良くも悪くも」チーム内での影響力が強くなるのは否めないところだったのだろうと思います。血の入れ替えという意味合いでの今回の、山瀬や坂田も含めた(っていうか、このあたりまでもが……って感じではあるんだけど。正直。)契約終了劇は、チーム再建の論理的にはわからないでもない。でも最大の問題はやっぱり、そのやり方にあったんだろうなーと、傍から見ていて思います(スポ紙の記事だけだけど)。
一旦言ったことをひっくり返すのであれば、それなりに時間をかけて言葉を尽くすべき。配慮が足りないと言われても仕方がないことを、フロントはやってしまったということなんじゃないでしょうか。そりゃ契約という行為は本質的にはドライなものかもしれないけど、最後は人間同士がやることなんだから、喧嘩別れするよりはお互いの事情をある程度わかりあった上で別れる方がいいに決まっているんだから。マツだって、山瀬だってほかの選手たちだって、その方が気持ちの切り替えも早くなるに決まっている。
でも、練習中に負傷してこの試合に出られるかどうか微妙な状態になってから、
それでもちゃんと和司さんに謝って。周りの後押しもあったと思うけど、やっぱり最後は、今まで応援してくれた人たちに、ピッチに立つことで挨拶をするのがいちばんの形だと思ったんじゃないかなと感じました。
最後に自分で
「生意気でわがまま」と言っていたし、浮き沈みの激しい感じがある選手だから、批判もされることももちろんあっただろうけど、そういうところもひっくるめて、16年間愛されることができたのではないかなと思います。
早速、
山瀬には広島がオファーを出しそうだという話も出てきていて(札幌も出戻り要請しそうな雰囲気らしい)、これから各チームの来季編成が本格化していくのだろうけど、マツがマツらしくサッカーを、やりきったと思えるまでやり続けられる環境が見つかることを祈っています。
そんなわけで、今日はちょっと思い出話みたいな感じで実のない話をつらつらしてしまいましたが、それにしても残念なのは、横浜をフランチャイズする日本の2大プロスポーツチームがこれでいいのかっつー話ですよね、ベイスターズにしろマリノスにしろ。(横浜FCのことはさらにわからないけど……)
よりしんどいのはベイスターズな気はしますが、どっちにしてもファンも選手もたまったものではないなぁという今日このごろです。眉尻下がるわ。