life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

ローランギャロスは早、5日目

2009-05-28 23:59:31 | 【スポーツ】素人感覚
 錦織は骨折が判明し(今さらのネタですが)出場を見送ることになった全仏OP、実はやっぱりとりあえず追ってます。ていうか、錦織はウィンブルドンもパスしなければならない状態だったりするし……

 と、残念な事項はあるにはありましたが、個人的には一応今回もフェデラー中心、あとサフィンとヒューイットを入れておきましょう。って感じだったのですが、まずサフィンが2回戦で姿を消しました。ちょろっと見た限りでは、確かに流れを作れずにいた感じではあったようなんですが。せっかく先にブレイクしてもすぐ取り返されちゃってるなー、大丈夫かなぁと思いつつ昨日は寝て、今朝起きてみたらやっぱり負けていたという話です。
 ただ、こっちは全く見れなかったけどヒューイットは2回戦もがんばっていた模様です。ただ厳しいのが、3回戦はナダルなんですよねぇ。なんでこんなドローになっちゃってるんだよー。でもとにかくいい試合をしてもらいたいです。
 そういえばマレーの2回戦も少し見ましたが、先に2セット取られそうな勢いだったのを盛り返してましたね。(盛り返す前にこちらは寝てしまいましたが)

 で、本日フォーカスしたのはアカスソvsフェデラー。過去の対戦はフェデラーの3-0(うち1勝はアカスソのリタイア)、どれもハードコートとのこと。
 ようやっと探したライブストリーミングも画像が粗くてボールがほとんど見えなかったりしたので(笑)ほとんど雰囲気で追っかけたんですが、そんな状態ながら見始めたのは第1セット終盤も終盤、タイブレイク6-3だったかな? そのあたりからです。いきなりセットダウンの危機だったフェデラーでしたが、土壇場で踏み止まってまずこのセットを先取。

 それはいいんだけども、問題は第2セットのこれまた終盤にやってまいりました。土壇場の第11ゲームをアカスソがブレイク、続くサービスゲームもキープしてセットカウント1-1のタイに。
 第2セットから第3セットにかけては、別のことやりながらちらちらで見てた感じなのでぱっと見の印象なのですが、アカスソもいいサービスを持ってますね。これをなんとかしたいなぁ、と思わされる感じでした。

 そして問題の第3セット、フェデラーのサービスゲームで始まったのですが、どうも先ほどブレイクされてからペースが狂った感じが。
 あれよあれよという間に2つもブレイクされてしまい、ゲームカウントはアカスソの4-0に。ちょっとちょっとちょっと本気で大丈夫なんですか! フェデラー先生! こんな状態で全仏のタイトル獲りにいけるんですかー! とかなんとか叫びたくなってましたけど、この時。(笑)
 なんとか1つキープして5-1にはなりましたが、それでもアカスソのServing for the set。しかしここからフェデラーの怒涛の巻き返しが始まりました。印象としては、それまである程度受け流してきたものを一転、積極攻撃に切り替えたような雰囲気。第1セット、先にセットポイントを握られながらも3本追いついて、粘って粘ってものにした様子を思い出す感じです。ていうか、なんでそれをもっと早くやらないんだ! ロジャー! と言いたくなるような(笑)。

 お返しのサービスブレイク2つで5-5まで持ち込み、その後本日2度目のタイブレイク。
 今回は、フェデラーの2-1からアカスソのミスが続きました。いいところ狙ってるアングルショットなので入るとかなりきついと思うんですけども、それがうまくいかない。アカスソはイラつきがだいぶ表情に出てしまい、それにつけこむと言うよりは心理状態がプレイに与える影響をすっかり見透かしたかのようなフェデラーのプレイ、6-2から最後はタッチエース。いやはや、なんだこの人本当に。

 第4セットは第1ゲームこそアカスソがキープするも、第2ゲームからフェデラーが立て続けに4ゲームを連取。2 break upとなり、第3セットとほとんど真逆の流れになっていました。
 アカスソも第3セットはかなり取れる気になっていたでしょうから、その分逆転のダメージは大きかったんじゃないでしょうか。追いかけられて、追いつかれて、引き離された時には既に追いかける気力は残っていなかった、という状態にも見えました。
 さらに第6ゲームはサーブも冴えわたったようで、1ポイント取られはしたもののあっという間にキープ。そんでもって迎えた第8ゲームのServing for the match、これまたラブゲームだったんじゃないでしょうか。気づいたら試合が終わってましたよ(笑)。

 ……というわけで、もう本当にどうなっちゃうんですか? と思わされてみたり、これが王者と呼ばれた、あるいは呼ばれ続ける人のプレイなんだなと思わされてみたりで……まあ、最終的にはフェデラーはフェデラーでした、という試合になりましたが。
 とにかく今回、フェデラーのスイッチの入り方が尋常じゃなくて(笑)何よりもその落差に圧倒されました。なんせ後半は本当にFed-EXpressでしたから。コートサイド(っていうの?)のフェンス広告みたいなのがFedexで、「Europe1」なるキャッチフレーズと一緒になってたので、この試合でこの広告はいい宣伝効果でしたね、と(笑)。第4セットはエラーも少なかったしねー。きっとラリーが短かったせいだと思うんですけども。
 しかしこれ、単にフェデラーにエンジンがかかるのが遅れたと思っていていいのでしょうか。判断は3回戦まで待ってみたいと思います。慎重に。(笑)

 今日はロディックの試合もあるのでちょっとだけでも見たいなぁと思っていたのですが、前の試合のクレメントvsロクスが若干もつれ気味なのでどうか。現在、ロクスの2-1で第4セット、ロクスの3-0で第4ゲームというところ。このまま押し切れるでしょうか、ロクス。

「グイン・サーガ」未完のまま。

2009-05-27 23:59:59 | 【書物】1点集中型
 やたら長いけどまだ終わってないという話だけは知っていて、読んだことはなかったのですが、「グイン・サーガ」著者・栗本薫氏の訃報がありました。まだ56歳の若さだったそうです。
 個人的に「グイン・サーガ」という作品を知るに至ったころは、「魔王伝」とか「アルスラーン戦記」とか「創竜伝」(は、ちょっと後か?)とかのファンタジーや伝奇の大作がちょっとしたブームだったように思います。が、これらの作品の中で、私は「グイン・サーガ」だけなぜか読んだことがありませんでした。たぶん、当時ですでに何10巻と出ていたので、買うに買えないしねぇ~という感じだったんでしょうけど。とか言って、アルスラーンも読んでいないけど(笑)

 でも最近、市立図書館の館外貸出ができることをやっと知ったので(笑)何年かかるかわかりませんが、多くの人を魅了し続けてきたであろう大作を、生涯に一度は読んでみたいと思います。
 ご冥福をお祈りします。

 未完といえば、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を思い出しますが、あれも第2部があったら本当はどうなっていたんでしょうか。2部こそがアリョーシャという人間をじっくり見られる展開になったんだろうにと思うと、今さらに残念です。

ナゴヤドームのシーサー(笑)

2009-05-27 23:59:59 | 【野球】ペナント日誌 2009
 最近すっかり横目で野球を見ている状態になってますが。
 とりあえず今の鷲は田中で負けるわけにはいかんだろうとはいうものの、田中も1年間で勝率100%というわけにもいかんので、今日みたいな試合はどっちに転んでもおかしくないなぁという感じでした。数字でしか見てないのでその雰囲気からでしかないですが、竜もけっこう今、上り調子に入ってきてるようにも見えていたので。予感はしてたけど、小笠原をあんまり打ててなかったし(笑)
 あと田中は「肩がつった」という話ですが、今後に影響の出るような症状じゃないといいんですが。その後の7回は投げ切ったし。

 同点にされたのが実はノリのエラーだったらしいというところがちょっとやな感じではありましたが、見事直後の8回に勝ち越しタイムリーで取り返した模様。開幕当初から調子が落ちてるよなーと思っていたのですが、やっぱり腰痛が出てきているようですね。年齢も年齢なので仕方ない部分もありますが、最近は上半身より下半身の不安の方が大きいかも。
 だからヒーローインタビューはノリだったようなんですが、まあ普通に考えればそうだと思うんですが、個人的にはいやいや今日はなんつっても有銘だろってとこです。まさか無死満塁で出てきて2奪三振、最後は立浪までをも抑えきったなんて話……きっとシーサーが出張してきてくれたに違いありません。ほんとによく頑張ったと思います。えらいっ。見たかったっす。
 まぁそれ以前に、その場面を作ってしまった川井とグウィンはどうしたらいいんですかって話ですけども(笑)

 9回は先日の教訓からか、小山青山の2段構えで臨みましたがこれがなんとかハマったようでほっとしました。続くかどうかは謎ですが。結局今年も最後まで締めが決まらずに流動的に行くのかもしれません。
 なのでまだ今後どうなるかはわかりませんが(とはいえ、基本線は青山でいけるところまでいく気には、今はなっているんでしょうけど)ひとまず、連敗しなくて良かったというのがいちばんじゃないでしょうか。高須と渡辺直人が帰ってくるまで我慢すれば、もう少し打つ手も増えてくるでしょうから。たぶん(笑)



1回スキップは決まったようですが、
 上原氏、なんとなく監督の歯切れも最初よりは良くなくなっているので、もしかしたらDL入りなのかもしれませんなぁ。せめて長引かないといいんですけど……
 それにしても最近、岩村の靭帯の大怪我といい、城島の骨折といい、故障づいているメジャーリーガーたち。

友、遠方よりまたまた来たる……ですよ、上原氏

2009-05-25 23:09:55 | 【野球】ペナント日誌 2009
 上原氏の登板日を1日間違えて計算していました。23日だったんですね。そんなわけでこんなタイミングで気づいてしまいましたが、う~~……またお友だちがやってきました。ハム(ストリング)さん。先発はしたものの、3回投げきったところで降板とか。
 こういう言葉は初めてではなかったと思いますが、「毎回やって思うことは、なんで俺やねん。明るく、楽しく野球してんのに、邪魔せんとってくれ。」と、ちょっとイラチなコメントでございます。まー、数字追っかけているこっちなんかよりが思う以上に本人がもどかしいはずなのは、なんべん言っても同じ話なんで、しません。(笑)

 監督&本人のコメントを総合すると、花粉症+汗出っぱなし→脱水症状→古傷に来た、という因果関係が見られるそうですが、だったらまぁ……環境に慣れることさえできれば今後はなんとか。暑いのは好きだと言っていたと思うので(そら限度はあるだろうけども。)それこそ慣れかなぁとは思うんですが。
 「キャンプより軽い」みたいな本人の印象そのままであれば最低限DL入りという事態は避けられると思いますし、実際チーム事情的にもそれだけは勘弁という話で。入るべきベースカバーを自重してまで、チームのために少しでも登板を休まない方法を採ろうとしたわけなので、それが正しい選択になってくれるといいのですが。とりあえず、26日にブルペンに入れるかどうかで次が決まってくるということなので、27日の夕方には何かしらの報道があると思われます。
 どっちにしても、せっかくJSportsがMLB中継やってくれるっちゅうのに6月には登板できなくなっている、なんてことになられても悲しいので。無事を祈るほかありません。



どっちもどっちだよ。@浜スタ
 鷲はどうにもこうにも……てな状態になっています。お互い先発がぐだぐだで、チーム状況を余すところなく示した感じになりました。そんで最後が自滅の逆転サヨナラなんでね(笑)。せっかくたまぁぁぁに上が負けていたのに、ここで勝たないでどうするんですかって話ですが。
 鷲としてはもっと点を取るチャンスはあったと思うんですがね。特に、ノリがいいとこでちーとも打てないという状況にいつも出会ってしまうのが悲しい(笑)。
 しかし吉見が打席に立って、打つぞ打つぞと思ったらやっぱり打ちました(笑)。それがあまりにお約束で笑えました。

大竹が。
 すごいらしいです。38イニングス連続無失点。すげー。防御率も当然、0点台です。田中まさおが騒がれている陰で、全く引けをとらないすごい数字です。去年までの大竹からは考えられません。←ひどい
 まだ先は長いですが、いよいよ黒田の後継者に、本格的に近づいてきたかと思わせてくれる活躍といったところでしょうか。この調子でシーズン通していってくれると良いですね。楽しみです。

皇帝、赤土の王を止める!

2009-05-19 00:44:29 | 【スポーツ】素人感覚
 昨日(というか一昨日の夜中というか)までのATPマスターズ1000「ムチュア・マドリレーニャ・マスターズ・マドリッド」、追える試合はちょこちょこ追ってました。とは言えネット上で見られるフリーのストリーミングだと映像が粗いんですが、まぁそこはそれライブスコアだけよりは雰囲気も出るってもので。

 大会中はいつものようにフェデラーの試合メインで追ってましたが、ソダリング、ブレイクとすんなり退けてQFはロディック。前回対戦でもフルセットに持ち込まれていましたが、今回もでした。
 第1セットは終盤までもつれて7-5、第2セットのタイブレイクも3-0で先行したのにひっくり返されていたので一瞬どうなるかと思いましたが、ファイナルセットは意外と6-1とワンサイド。それにしてもロディックは今年ここまで、去年に比べてとても状態がいいように見えます。簡単にストレートで勝てる相手ではなくなってきましたね。
 でもそれもまだトップギアに入りきらないフェデラーだからなのか? とも思ったりしたわけですが(笑)、SFはマレーではなくデルポが上がってきて、「だったら決勝まで行けるかも」とか思っちゃいました。だって最近全然マレーに勝てる気がしないんだもん(笑)。昨年の全米OPはあんなに圧倒的だったのに、あれ以来負けっぱなし。すっかり苦手の相手になってしまいました。
 で、そのマレーを下したデルポには案の定ストレート勝ちしたフェデラー。それで迎えた昨日のファイナルだったわけです。

 それにしてもまさかまさかのまさかだったナダルvsフェデラーですよ。
 フェデラーにとっては相手がナダル、サーフェスはクレイ、場所は相手のホーム=完全アウェイのスペインというトリプルパンチ。普通に負けると思ってました。しかも1セット取れるかどうかと。それが終わってみれば、6-4・6-4でフェデラーのストレート勝ち。しかもサービスブレイクを一度も許さずに! ひえー。ロジャーごめんなさい。

 ナダルはSFのジョコビッチ戦で、全豪OPのベルダスコ戦もかくやと思われるほどの4時間超え(!)の死闘を繰り広げていたらしく、疲労も溜まっていたのかなぁという気はしないでもないです。いつもの、どこに打っても返って来る雰囲気が薄かったように思えたので。
 ただそれも、フェデラーの状態が最近になく良かったが故の見え方でもあるのかもしれません。こないだ弟分(というか弟子というか)バブリンカにまさかの敗戦を喫していたりもしていたので、浮上のきっかけがいつ見つかるのか全然わからなかったし。
 でもフェデラー自身、ここのところクレイで自分の調子が上がってきているようにも感じていたらしいので、「勝負は時の運」じゃないけど今回ちょうどいい時にナダルに勝てる条件が揃ったということなのかも。フィジカルもメンタルもコートも(マドリッドのコートはわりと速いらしいですね)。

 それにしても、ハイライトにもありましたが第1セット第9ゲーム、30-30からのフェデラーのバック側一辺倒の攻め、しつこかった(笑)。そして最後の1球がまたえげつなかった。ああこれがフェデラーですよ、ってなdown the line。
 だけど第2セットの第10ゲーム15-15、このラリーもハイライトに入ってますが、フェデラーのバックボレーを拾って逆に抜いたナダル。あのポイントはもしかしたらもしかする、ナダルらしさの見える1本だったと思います。思いっきり拳握ってたし、万一ここをブレイクバックされるようなことになったらフェデラー、タイブレイクに行っても最終的にはファイナルセットに入ってひっくり返されるんちゃうかと思いました。
 だからそれが結局デュースまで行って正直どうなることかと思ったのですが、最後は見事なサービスエース。
 この勝利でやっと今年の初タイトルとなったフェデラーですが(Title Droughtとか言われてたしなー)、ナダルに勝ったのは実に一昨年のウィンブルドン以来。去年は1度も勝ってないんですよねー。それがまさか、3セットマッチとはいえクレイで勝てるとは……。Stats見ると面白いのが、フェデラーのセカンドサービスからのポイント率が意外に高かったです。だからブレイクされなかったのかもしれないけど。

 この勝利で、フェデラーは全豪のショックからいよいよ完璧に立ち直ったと見て良いでしょうか。ていうかいい加減立ち直ってくれてないとって感じではありますけど(笑)
 しかし、きたる肝心のローランギャロス、この敗戦があるからこそナダルがまた燃えまくるのではないかと。そのナダルとまた対戦できるように、というか悲願の全仏初タイトルを獲得できるように、フェデラーも是非この調子で行ってもらいたいと思います。

カンザスシティから。進まない歩み

2009-05-18 22:01:12 | 【野球】ペナント日誌 2009
 今朝は……ええと何時でしたっけ。とりあえず上原氏は今日もこちらが起きたら投げ終わってるのパターンでした。
 結果だけ言うと勝敗つかず。朝のニュースで一瞬だけ様子が流れたんですが、それも連打で都合4失点という情報でした。ううっ。

 数字的には5.0回を94球。ちょっと前にもありましたね、この感じ。これが中6日空けてもらっての結果だというのはどういうわけですか、とちょっとがっくり。
 被安打は6なんですけど、うち4本が降板した6回先頭からの4連打。しかもツーベースが2本なので、そりゃ簡単に点が入ってしまいます。この回が11球だから、5回までが83球ですか。四球2があるからとは言えやっぱり多い。そして防御率3点台も遠いです(泣)。
 なんとなーくわかってはいましたが、どうやら今季8試合で1~5回の被打率.215に対し6~7回が.398で、終盤崩れる傾向が顕著とのこと。ていうか.398って、4割ですがな。序盤の倍打たれてますがな。どれだけ調子いいぞと思っていても、80球が見えてくるとお約束のように危なくなる今の上原氏。なので、どうしても6回7回に同じ現象が起きてしまうことになるんですよね。もう毎度毎度この話をしたくないですよ(笑)。バベルの塔の如く聳え立つ終盤の壁です。

 投げると減る肩とか言いながらも(笑)ミスター完投状態だったのも今は昔。私自身はその時代に惚れてから今に至るわけなので、もどかしい結果が出るとどうしてもそういう一種の黄金期のことを思い浮かべずにはいられない……のですが、今の上原氏にそれを求めても仕方がない。

 だが、次回登板でも「最初からいく」と話した。「今年はこれでいきたい」とペース配分するつもりはない。あくまでも、自分の信じる投球スタイルで結果を出すつもりだ。(共同)

 ……というわけで、試行錯誤を繰り返しつつも、自分の持てる力を信じて。まあ、じりじりさせられるのはこれが初めてじゃないですし(笑)まるっきり結果が出ていないわけではないのも事実ですから。
 投げ込んできた数万球が体に刻んだ10年の年輪と、その中で蓄えた智慧を総動員して自分の中にある壁に向かっていくのを、じっくり追わせていただきたいと思います。早く6月になってくれないかな本当に。(笑)



話は日本に帰って、

 土曜日登板というか当番になっている隈が、前回でよーやっと今季初完投! だそうです。何故か知らないが福岡だと思い込んでいて(前日の試合ちょびっと見ていたのに)さらに何故かナイターだと思い込んでいて、友人からお知らせをもらって知りました(笑)。115球1失点、上々ではないですか。でも良く守り切れたなぁ。しかも勝ち越しの山崎のホームインはタイミング的には全然アウトだったし(笑)

 隈は前回も途中で降りたものの、続投を志願したところを点差(と球数かな?)から監督が降ろしたとのことで、いよいよリミッターを外せるところまできたか、という期待はありました。なのでその次の登板となった今回でこの結果が出たのは何よりです。監督のぼやきも「期待としか聞こえない」と、流しつつも受け止めるべきところは受け止めていたしね。
 今年は何しろWBCとの兼ね合いもあったから、4月はシーズンを通して投げ抜くための雌伏の時期だったとも言えます。じりじりさせられたのも事実ですが(笑)自分の果たす責任を見失っているわけではない。「投げないと投げる体力はつかない」という言葉が、その意識を表していると思います。というわけで隈には交流戦以降も当然、期待をしておきます。
 しかし、「あそこで打たないと隈に怒られる」とか言っていた同点打の藤井ですが、やっぱりそうか。と思いましたよ(笑)←何が

 それにしても大矢さんの辞任(じゃなくて一応休養らしいけど「復帰はないと思う」とも言ってましたね)何故今ごろなんでしょうねぇ……出だしはともかく、ここまでは去年より悪くない状態に見えるのになぁ。まあ、外側からだけでは分からないこともたくさんあると思いますけれども。

六本木で薩摩切子

2009-05-17 00:19:56 | 【旅】ぼちぼち放浪
 さらに本日の最終目的は、サントリー美術館にて「一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子」です。

 名もない職人たちの、薩摩の衿持を担った一時代。その隆盛は幕末~明治初期と短いものだったようですが、島津家による推進のもとで江戸ものとはまた趣きを異にした作品となった薩摩切子。
 深みのある深紅の色は江戸切子にはない独特なものだそうです。特にその紅色被のものに多いですが、ぼかし(グラデーションというよりは、水墨のにじみみたいな感じがしました)
 紋様も江戸切子からさらに発展、ヨーロッパの影響も受けたそうです。魚子に蜘蛛、麻葉などなど、表情豊かです。いくつもパターンを組み合わせた作品があるのも薩摩切子ならではだそう。
 白眉はなんといっても雛道具! ミニチュアだけど技術は変わらない。むしろ小さいからこそなお光る技術。しかも数が多いので、並んだ姿はまさに壮観。眼福です。

 色彩も、藍・紅・紫のみならず、数は少ないながらも鮮やかな緑青や澄んだ水色、黒を含んだ渋みのある黄色なども見られます。個人的には薩摩切子後期(と言っていいのか?)の少し薄めの藍色が好みでした。
 無色のものもそうですが、色被のものは特に、照明で反射する影もまた違う表情のある模様と光を描き出してとても綺麗でした。あと、透明度の高い染めだと向こう側が透けてこちら側の紋様と混ざり合う感じになるので、複雑な輝きになるのが楽しい。例えば杯なら、中に何かを注いだらまた違う雰囲気になるんだろうなぁと想像してみたり。

 欲を言えば、切子がどうやって作られるのかがわかるような展示があると更に良かったと思うんですが。ワークショップはあったみたいなんですけどね。
 でもやっぱりこういうテーマは個人的に大好きなので、今度は是非とも江戸ものと一緒に展示してほしいです。

棟方志功の肉筆

2009-05-16 16:50:01 | 【旅】ぼちぼち放浪
 そして駒場は日本民藝館です。「棟方志功 倭画と書の世界」を見に来ました。

 個人的には、棟方志功作品には岡本太郎作品に通じる雰囲気も感じます。筆や彫りの線の潔さと勢いというんでしょうか。
 特に心惹かれたのは「鏡華花四季(対幅)」で、画面いっぱいに描かれた季節の花々と鮮やかな色彩には、そこに本当に明るい野が開けて見えてくるよう。
 棟方志功らしい仏教世界には、纏った衣の柄の繰り返しが何か祈りのようにも見える「救界不空羅策大施無畏尊像」。「出山の釈迦」の釈迦の表情は、棟方志功らしいあたたかみを湛えた決意の表情と取れました。
 生き生きとした動物を描く「鯉図」「御牛図」などは、躍動感ある筆致の中でも目の表情がどこかコミカルで人懐こい感じ。和みます。蛙(河伯=かっぱとなってる作品が多い)も、もしかしてお気に入りの題材なんでしょうか。
 風景画の「暁陽十和田湖」「山水図」も白眉でした。風景画はこれまであまり棟方志功のイメージになかった(知らなかった)んですが、夜明けの太陽を映す十和田湖の水面になんとなく、雲間に光る「天使の階段」が思い浮かびました。

 そんな感じで、手もとに1枚あったら飽かず眺めているに違いない、素朴だけど棟方志功以外にはあり得ない作風を堪能させていただきました。(今回は版画は少なかったですが)

 この特別展の他にも館内には陶器や漆器、掛軸など日本の民藝品はもちろん、李朝ものから果てはアフリカ系のものまで、生活と親しむ美しさ、いわゆる「用の美」で柳宗悦のお眼鏡にかなったのであろう品々が丁寧に並べられています。作品紹介の札は黒地に朱の筆で美しく。細部まで館の雰囲気に調和させているんだなって感じです。
 今日は西館(旧柳宗悦邸)も解放してたので拝見しました。書庫だけは柳氏が使っていたころの雰囲気のようです。書棚がびっしり埋まってました。
 なんのことはないようにも見える日本家屋ですが、不思議と居心地がよさそうだなと思わされる、落ち着いた空間だと思います。こういうお家から、「町屋カフェ」みたいなものが生まれてくるのかもしれません。

駒場行き。渋谷通過

2009-05-16 13:44:20 | 【旅】ぼちぼち放浪
 1泊2日のまたまた美術館回りに来ました。

 設置後の「明日の神話」現物を初めて見ました。写真を撮っている人もちらほらです。
 しかし離れて見てみると、美術館にあった時より印刷ぽくも見えます(笑)照明の違いだな。
 ただ、やっぱり、こうしていつでも誰でもお金をかけずに目にできるところにあるのはいいなぁ。ネロ@フランダースの犬のラストシーンをちょっと思い出しますが。←おいおい

2度目のvs松井さん。

2009-05-11 22:29:33 | 【野球】ペナント日誌 2009
 ヤンキース戦にて上原氏登板です。そしてまたまた起きたら試合終わってます。最近夜中ばっかりやーん。

 さて今回は、6回1失点と数字はまずまずだったようです。が、勝敗はつきませんでした。やはりブルペン弱し……ていうか、それはつまるところ駒の少なさ、地力の差って話になっちゃうんでしょうかね。競り合いにどうしても弱くなってしまうから、先発投手の完投が9割方あり得ないMLBにおいてはチーム構造の致命的欠陥になってしまってるのではないでしょうか。
 ただそれでも、上原氏本人に限って言えば今回も順調に果たすべき責任は果たしているようなので。開幕から約1ヶ月、コンスタントにこのくらいはやれるという大体の数字が見えてきました。まぁ7回の壁はまだ破れてないし、シーズンの長さと登板間隔が夏ごろどう身体に出るか、予断を許さないところではありますが。

 しかし、期待してたBSで試合がちーとも放送なくて投球が見れないので、数字とスポ紙でしか雰囲気を感じるしかないんですけどね。でも今回「身体が重くてどうしようかと」という感想のわりにはいい数字で良かったです。ほんとに。その身体の重さのおかげで逆にいつもより丁寧にいけたのかなー?
 とりあえず、JSportsが6月からMLB中継を始めてくれるらしいので、それに期待しようかなと。なので、上原氏におかれましては6月以降も息切れされませんように、是非ともよろしく。(笑)