ずーっと、読むつもりでいたけど読んでなかったホーキング先生。本当は、今わかる最大値の宇宙を知るためにはいちばん新しい本を当然読みたいわけだけど、とは言ってもまずこれを読まないことにはホーキング先生に失礼であろう、と(笑)。
’95年の訳本だからもう四半世紀近く前の本なんだなあ。なので、初めて知る内容が多いわけでは当然ない。インフレーション理論もビッグクランチも私のような素人ですら耳にする話になったし、ニュートリノも発見されたし、ブラックホールもついに可視化されたし。そう考えると、この時代にこれだけのことを語れていたのはやっぱりすごいことだろうとも思うし、科学者たちの積み重ねてきたものをの大きさに想いを馳せたくなる。
科学と神の関係だとか、「宇宙が何であるか」ではなく「なぜ存在しているのか」を見出すための統一理論とか、そういう視点は興味深かった。統一理論が存在の理由を解き明かすとしたら、それは神の意思を知ることでもある。ある意味見事なオチがついている。
この本は、博士としては「宇宙の起源と運命に関する基本的概念を、科学教育を受けたことのない人たちにも理解できるようなかたちで述べること」を試みたものとのこと。サイエンスコミュニケーター的な役割を果たしたかったということだろうか。そう考えてくれる科学者や、研究者ではなくても科学をかみ砕いて語れる人が増えてくれたおかげで、科学によって自分の知的好奇心が刺激され、少しずつでも理解することによって自分の中の世界が広がっているんだなと思うと、本当にありがたいと思う。この先ももっとこういうものに触れていきたい。
’95年の訳本だからもう四半世紀近く前の本なんだなあ。なので、初めて知る内容が多いわけでは当然ない。インフレーション理論もビッグクランチも私のような素人ですら耳にする話になったし、ニュートリノも発見されたし、ブラックホールもついに可視化されたし。そう考えると、この時代にこれだけのことを語れていたのはやっぱりすごいことだろうとも思うし、科学者たちの積み重ねてきたものをの大きさに想いを馳せたくなる。
科学と神の関係だとか、「宇宙が何であるか」ではなく「なぜ存在しているのか」を見出すための統一理論とか、そういう視点は興味深かった。統一理論が存在の理由を解き明かすとしたら、それは神の意思を知ることでもある。ある意味見事なオチがついている。
この本は、博士としては「宇宙の起源と運命に関する基本的概念を、科学教育を受けたことのない人たちにも理解できるようなかたちで述べること」を試みたものとのこと。サイエンスコミュニケーター的な役割を果たしたかったということだろうか。そう考えてくれる科学者や、研究者ではなくても科学をかみ砕いて語れる人が増えてくれたおかげで、科学によって自分の知的好奇心が刺激され、少しずつでも理解することによって自分の中の世界が広がっているんだなと思うと、本当にありがたいと思う。この先ももっとこういうものに触れていきたい。