life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

WSが始まったり、CSやってたり

2008-10-23 23:20:26 | 【野球】ペナント日誌 2008
 パは気づいたら2ndステージも終わってました。なっしーがローテ組み損ねたのではないかという噂もありますが、なっしーはかの日本シリーズもけっこう不思議なローテを組んでいたりしたので別に不思議は感じません(笑)。とりあえず、お疲れさまです。しかし涌井はシーズン中からは考えられないピッチングしましたけどね。

 で、セが2ndステージに入りました。
 昨日はノリが、最後の最後でやっとチャンスをものにしてくれたので一安心です。俺流の「その前に打ってくれてればねぇ」って話も、まさにその通りで。あの併殺があってここでも打てんかったらそれこそ大変なことになっていたので。それと、井端の職人芸にはやはり腰砕けになりました(笑)。今にも堤防が決壊しそうな中で何とか踏み止まってできた2つのキーポイント。結果的に、いかにもな竜の試合と言ってよかったかもしれません。

 そして本日。いよいよ上原氏の登板でございます……。
 シーズンの最後で竜と対戦した時はタイロンと和田さんがいなかったので、今回はそううまくも行くまいよ、と身構えるには身構えましたが案の定というかもはやお約束と言うべきか、ヒット2本で2点取られました。またしても1発病ですよ!! orz
 ……が、今日はガッツが独壇場だったようで。まあ2本目、グランドスラムが出た時点でこのリードを守れなかったら先発としてはお話にならないところだったので、結果的に8回104球2失点、無四球とそこそこの帳尻は合ったということで、責任を果たせたみたいであることには正直、ほっとしております。
 大量リードに精神面でも守られた部分はあるかもしれませんが、それでもそれなりに会心の出来と言ってもいいのでしょうかね。実際、見たかったけど見られなかったので、ちょっと言葉を濁さざるを得ない感じですが(笑)。

 とりあえず、もしかしたら今季これが最後の登板になる可能性もあるわけなので。それがひとまずはいい形で終われたということは、もう少し来年に期待しても良いのかな、と。っていうか、したい(笑)。
 それにしても、速報見る限りやっぱりカットボール多すぎなんじゃねーの? と思うのは私だけなんでしょうかねー。←しつこいよ

 あ、ちなみに、シリーズには巨人よりも竜に行ってもらいたい。
 が、もう1回上原氏の投球を見るチャンスがほしい気もする……ううっ、ジレンマ。アンビバレンス。

右京さんと薫ちゃんの行く末

2008-10-22 22:37:27 | 【日常】些事雑感
 いよいよ始まりました「相棒 season7」。待ってたよー。
 記者発表? の時から、今シーズンで薫ちゃんが特命を卒業するという衝撃的な事実がすでに明らかにされていましたので、果たしてどういう展開になるのか……
 とは言っても、season6の最後で小野田さんが薫ちゃんに、「杉下の正義は時に暴走するよ」――だから薫ちゃんも真剣に身の振り方を考えたほうがいいよ、みたいな不穏な台詞を吐いていたので(まあ、小野田さんは何はなくとも常に不穏ではありますが)、その時点で「次のシーズンはさらに怪しくなるのか……」と思ってはいたんですけど。でもまさか一足飛びに薫ちゃんがいなくなるという方向にまで行くとは、その時は思ってなかったんで。

 しかし、最初からこの「最後には薫ちゃんが右京さんのもとを離れる」という前提で見始めることになった今シーズンなので、もはや何を見ても勝手に頭がそっちに結び付けたがってしまうというか(笑)。でもいきなり大河内さんの豹変ぶりからだったので、もうそれを考えずにいられないという……それも実はスタッフ側の罠かもしれませんが。それにまんまとはまっているのかもしれませんが(笑)
 まあ、なので、最終的に薫ちゃんがいなくなってしまうことに変わりはないとは言え、こっちが予想できるような結末にはやっぱりならないんじゃないのかな、と思いたいところであります。でも、やるせない終わり方になる可能性は充分に考えておかないといけない。相棒だから。(笑)

 で、肝心の今回の話ですが、2時間かけて話が進んでるようで進んでない。いや、進んでないように見えて進んでるのか? 私はあんまり推理もせずに見てしまうので(注意力散漫なので考えてもわからないとも言う)ちーとも謎が解けません(笑)。結婚指輪は気になるけどー。
 まあ、あとはゆっくりといつものように眺めておきます。大好きな瀬戸内米蔵先生もいらっしゃることなので、それだけでも話に広がりがあって楽しいし。

 音楽も良かったですね。テーマ曲にも今回、歌詞が入ったみたいで。区切りのシーズンになるだけに、躍らされているとわかっていても(笑)歌詞の内容は気になります。そのうち「ヒラP・伊東仁の事件簿」でも書いてくれるんじゃないかとひそかに期待しておりますが。
 そして、おそらく今回の事件のテーマとも言えるだろう兼高@サルウィンのシーンに使われている哀愁漂うも力強い曲調は、きっと結末ではさらに心に響くものになるに違いないと思いつつ、来週を待ちます。右京さんは最終的に、小野田さんに取り戻されることになるのかなぁ。右京さん的にそんなわけないよなぁ。とか考えつつ。←考えなくていいっつーの

マドリッド・マスターズ SF第1試合

2008-10-18 23:56:56 | 【スポーツ】素人感覚
 フェデラーvsマレー。全米OPのファイナルと同カードになったこの試合、運よくGAORAにて観戦できました。とは言え、前半は地上波の別の番組やら大阪ドームの試合やらの裏で、って感じでしたが。

 第1セットは普通にフェデラーの試合でした。勝負どころは押さえているし、ファーストサービスの入りも良い。目立ったミスもない。全米OPのstatsのイメージが頭の中にあったので、その展開自体には何の不思議も感じませんでした。
 が、第2セットになって、マレーのペースが変わってきたように思います。エースそのものは少ないけど、ファーストサービスの威力が増した感じ。220km/hをどんどん超えてくるし、コースが良い。実際、ファーストからはポイント率100%。ブレイクする隙を全く与えない状態で、これは流れがちょっと変わってきたかな? という空気はありました。
 ファイナルセットもマレーの勢い衰えず、というかさらに増してきていて、それこそノータッチエースがばんばん飛び出します。ワイドの角度がすごかった。
 フェデラーも、トリプルブレイクポイントを握られたりしながらも、大事なところではいつものエースで何とか踏み止まったりしておりましたが、ストロークのミスがちょっと目につくようになってました。第1セットのようなキレが鳴りを潜めていたと思います。いつものあの、えげつないdown the lineが後半はあまり見当たらなかった。

 実際、ファイナルセットはとにかくマレーのファーストサービス(が入った時のラリー)が素晴らしかったので。セカンドにならないとフェデラーが自分のリズムを作れない感じはしました。
 逆に言えば、セカンドの時は対処のしようがあったのでリードが取れるけど、ファーストが入るとすぐ取り返されるので、ブレイクポイントまで行き着けなくなってました。1回だけチャンスがあったけど、やっぱりサービスでやられたって感じだったし。ギアが上がりきらなかったですね。
 とにかく最後はマレーのサービスがすべてを左右していた気がします。ストロークでも序盤に比べると後半、かなり我慢できるようになっていたのもあると思いますが。マレーのプレイの質が全体的に上がっていたのは間違いないかと。相対でフェデラーの質が落ちちゃっていたというか……最後にブレイクを許すまでは、要所は押さえてはいたんですけどね。

 そんなわけで、最後はすっかりお株を奪われた形で終わってしまったような気がするフェデラーです。今をときめくデルポトロをあんなに簡単に退けた後の試合とは思えない、というのが正直なところ。ちょっと消化不良かなー。(見てる方が)
 つーかマレー、膝痛いんじゃなかったの? 後半なんか全然そうは見えなかったんですけど! って感じですが(笑)まあこうなったら決勝、是非この調子で行ってほしいものです。とは言え、やっぱり今のナダルが出てくるんだったら、ナダルかなーとは思いますが。予想を裏切ってくれるでしょうか。

 さてそのナダルとシモンの試合が現在進行中。TV塞がっちゃったので見れないっす(泣)。とりあえず現状、第1セット5-3、ナダルの1 break upでシモンのサービスゲームですが、デュース。ナダルのアドバンテージが2度3度と続き、なんとかシモンが凌いでいる模様……でしたがたった今、遂にブレイク。第1セットはナダルの6-3になりました。
 あと1時間もすれば最終的な結果は出てると思いますが、やっぱり普通に勝つ気がするなぁ。って、今日のフェデラーはそう思わせといて負けちゃいましたけど(汗)。

秋なので芸術でも。その5

2008-10-12 23:04:11 | 【旅】ぼちぼち放浪
 スリランカ展@国立博物館です。
 予想通り、楽に見られる程度の人の入り。快適でありました。

 ちっちゃい仏像だったりヒンズーの神様(大概がシヴァだったりするわけですが)を見ると、その細かい仕事にため息が出ます。これだもの、アクセサリーとか細工が素晴らしいはずです。
 そういうのの中では、告知チラシとか国立博物館サイトの告知に出ていたあの像がやっぱり白眉だったかも。如来座像ですが、片足を立て膝して衣を垂らしたしどけない姿。口元には微かに笑みが。

 ……そこはかとなく漂うエロティシズムですねー。(笑)

 と、表現したのは同行の友人ですが、そう言われるとなるほどでした。密教系とか、レリーフなんかに意外とそういうあからさまなのがあったりしてね。
 で、そう考えると最早そういうイメージにしか見えなくなりますね(笑)←発想が貧困なのでは……

 でも実際、今回見た像って大体が、体型が無性的と言うより女性的なんですよね。腰のくびれとかなよやかな腕の線とか。インドとかあのあたりって、確かにこういうイメージがあるよなーと納得はしました。ヒンズーのイメージなんでしょうね。素人目の話ですが。
 しかし、シヴァにパールヴァティーにガネーシャと来たらやっぱり「3×3EYES」だよねえ(笑)懐かしい。最後まで読んでないけど。
 というか、シヴァもパールヴァティーも人の姿してるのになんでその息子のガネーシャは象なんだろう。素朴な疑問。
 して、象のガネーシャの乗り物が何故ねずみなんだっ!(笑)

 工芸品も素敵でした。筆記用ペンなんかの彫金もだけど、象牙細工。円をモチーフに赤と黒で施した模様もかわいい。あと、櫛の彫り込みとかねー。細かいっ!

 それにしても、レプリカの出品があるのは考古学系の展覧会ではよくあることだと思いますが、レプリカなら触らせてくれてもいいじゃーん! けちー! とか思ってしまいます(笑)。レプリカはレプリカだけど、素材が近いんだとしたら、どういう手触りなのかちょっとでも確かめてみたい……そういうの、子どもの教育にもいいんじゃないかなー。なんて。←自分が触りたいだけなのに
 でもレプリカも含めて借り物だったらやっぱり無理だけど。勿論。

 見終わったらすっかり腹も減りましたので、「バニュルス」でパエリアを平らげ、午後は青山・表参道を未だに馴染めないくせに迷子になりながらウロウロして、最終戦の神宮球場の外側を一周して(笑)今回の旅は終了しました。
 真中、度会、河端。お疲れさまでしたっ!

 旅の最後でひとつだけ悲しいことが。
 気に入ってたブローチを、ストール止めにしていたら、どっかで落とした(泣)
 ヴィンテージビーズ使ってたやつだったのになー。もう買えない。しくしく。

秋なので芸術でも。その4

2008-10-11 18:22:27 | 【旅】ぼちぼち放浪
 ボストン美術館浮世絵名品展@両国です。
 当初の予定には入れてなかったのですが、スケジュールが変わって時間が空いたので、どうせ行きたかったんだし! というわけで行ってみました。腰をさすりつつ。(笑)
 しかし、こんなことなら前売り買っておくんだった。ちっ。

 とりあえずやっぱり混んでました。浮世絵って大体がああいうサイズだから、お客は壁にへばりつき状態。余計混雑度合い増します。しゃーないけど。

 それにしても、「富嶽三十六景」と「東海道五十三次」は別格ですねー。やはりいちばん惹きつけられました。
 写楽の石部金吉も、悪そうなんだけどどっか憎めない味があったりするんだけど。これは西洋画とかでもそうですが、個人的に、人物に惹かれる時は、肖像的なものよりも「画面の中の人物」というか、風景とか場面の中にある人物であることの方が多いのかもしれません。
 例えば「東海道五十三次」の「丸子 名物茶店」でとろろ汁食ってる弥次喜多とか、「江戸名所」の「州崎弁天之社海上汐干狩り」でまさに潮干狩りしてる人物とか、「富嶽三十六景」の「尾州不二見原」で桶作ってる人とか、画の中に強い主張をせずに描かれてある人物に気を取られることが多いです。逆に、美人画や役者絵を見る時は、表情よりも着物の柄とかに気を取られてる(笑)。

 とはいえ、そういう繊細で正確な技術や画力を目の当たりにできたのはやっぱり眼福でした。歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」なんて、波涛の凄まじさと鯉の迫力が素晴らしいし、美人画の着物はどれもこれも素敵な柄で見とれちゃったし。
 あ、「名所江戸百景」の「両国花火」も雰囲気良かったなあ。光の表現と、川面の屋形船。広重「見立座敷狂言 三枚続」の構図や描き込みの緻密さもすごい。
 それと、下絵見たのは初めてだったので興味深く見せてもらいました。まさにデッサン。

 そんなわけで、腰はやっぱり痛かったけど(笑)堪能はできました。
 明日もういっちょ上野に行って、今回の芸術ツアー(?)は終了予定です。

秋なので芸術でも。その3

2008-10-11 17:27:13 | 【旅】ぼちぼち放浪
 昨日に引き続き、気合入れて(?)行ってみました。上野。
 今日は大琳派展@国立博物館です。
 開場過ぎてから着きましたが、規制もかかっておらず、春の薬師寺展よりは全体的にマシな混み具合だったかも。いや、混んでるのは混んでるんですが。

 今回は、俵屋宗達→尾形光琳(+乾山)→酒井抱一に加えて鈴木其一という琳派の系譜を追う形になっておりました。
 まぁとにかく屏風絵には圧倒されました。風神雷神図屏風は光琳と其一だったのですが、今さらながらあの、それぞれ風と雷を従えるように背にまとった風神・雷神が無地の屏風に浮かび上がるさまは、何度見ても強烈な印象。それでいて風神・雷神の表情は、こう言っちゃーなんだけど、これまた何度見ても、ぷりちー(笑)

 気に入ったのは抱一の、寿老人を描いた団扇。この寿老人がまた、何とも言えずとぼけた表情でチャーミングだったのであります。
 それと其一の、三十六歌仙を描いた掛軸。他にも2点ほど同じパターンのがあったのですが、描表装? 掛軸の表具を一緒に描いてしまうというやつ。そのデザインがまるでグラフィックデザインのノリで、おおっ! とちょっと感動。
 それでいて草花や樹木を繊細に描き上げる其一。素晴らしいです。特に雨の楓と桜の掛軸一対は見事だったなぁ。前、何かの番組で見た時から気になってましたが、完璧に惚れたかもしんないです。(笑)

 あと、乾山の焼き物もそうですが、光悦の茶碗を見れたのは嬉しかったですね。なんてこたーない手びねりの茶碗にも見えるけど、眺めていて飽きない深みがあります。

 で、今日もしっかり腰をやられてますが(笑)、続いて両国に向かってみます。

秋なので芸術でも。その2

2008-10-10 20:43:32 | 【旅】ぼちぼち放浪
 続いてハンマースホイ展。
 以前何かの展覧会で見た「室内、ストランゲーゼ30番地」が印象に残っていた画家ですが、このタイトルの作品がたくさんあるので実は当時見た作品がどれだったのか思い出せません(笑)

 建物、特にクレスチャンスボー宮殿の描写には顕著でしたが、特徴は彩度を抑えた、モノトーンに近い色使い。それに人物を極力排した画面構成。ある意味生気がないともいう。
 あと、ちょっと印象派のような点描に近いタッチ(輪郭はちゃんとあるけど)は、東山魁夷や平山郁夫を一瞬髣髴させるところもありました。個人的には。
 風景では圧倒的に「ゲントフテ湖、天気雨」が印象に残りましたね。湖面に反射する日の光。ああいうのって何でこんなに惹きつけるのかなぁ。ほかの画家さんでも、この手の描写のある作品はかなり気に入るものが多いです。
 それともう1点は「フォトゥーネン近く、イェーヤスボー、デューアーヘーウェン自然公園」。丘の上の木立を描いているのですが、生い茂る葉の輪郭が逆光でぼやけ、対照的に幹ははっきりくっきり描かれています。そのバランスが絶妙な光を表現していて、とてもよかった。

 真骨頂は室内画ですが、よくよく見ると構図がひねってあったり、家具や影が微妙に不自然だったりで、人物を配することが少ないということもあり、実験というよりある意味病的にも見える部分(室内図じゃないけど、奥さんの肖像画がなぜか緑色っぽい肌になってたとか)もあります。フェルメールに似た光を発するだけじゃない、ちょっと違った何か。
 「中庭の眺め、ストランゲーゼ30番地」は、人物がいた「中庭を眺める女性」と同じように、一角の開いた窓だけに光が当たっていて、浮き立ってます。そこに何があるわけでもないけど、何か目を凝らさずにいられない。不思議です。

 いやしかし、予想通り人が少なかった(笑)。おかげで快適に好き放題見ることはできましたが。フェルメールはやっぱり人が多かったし……
 と、考えて、だったら明日だってよそよりは少ないんだろうから、大琳派展は今日の夜間に見ておくべきだったのかもしれない。と思い当たり、ちょっと失敗した気分。仕方ないので予定通り明日行ってきます。薬師寺展が(日曜だったけど)かなり死ぬ思いだったし、きっと今回もそんな感じと予想されるので、がんばらなくちゃ……うう。

秋なので芸術でも。その1

2008-10-10 16:03:26 | 【旅】ぼちぼち放浪
 フェルメール@上野です。詳しくないですが、大好きな画家です。
 「絵画芸術」が出品中止になったのは残念でしたが……でも「小路」はやっぱり良かったし。

 なんとなくですが、フェルメール、対象が小さくなればなるほど繊細に描いている感じが、今さらだけどします。人物の肌とかはみずみずしさよりももったりした円熟味を感じるのに対し、ワイングラスやテーブルクロスの柄、ステンドグラス、牛乳壷やパンなどなど、さらに風景画の町並みや煉瓦の壁などはとにかく精緻な印象を受けます。そしてそれを調和させるあの光と、光が生む影。いつ見ても、いつかデルフトに行ってみたい! と思わせます。

 他に気に入ったのはファブリティウスの「歩哨」、フェルコリエの2作品かな。フェルコリエは特にドレスの質感がすごく目を惹きました。フェルメールの「ワイングラスを持つ女」なんかもそうですが。

 では続いて西洋美術館に行ってみます。

パ全日程終了。ブービー決戦やいかに

2008-10-07 22:25:40 | 【野球】ペナント日誌 2008
 天下分け目の関が原(笑)@仙台。最終順位の決定は昨日鷲が敗れて最終戦まで持ち越されました。
 っていうか、やっぱり朝井が先に切れたか……orz ってな感じの昨日ではありました。新垣、昨日も良かったですねー。これで本当に手術しちゃうのか? みたいな。そんでもって朝井は結局今年も2桁勝利ならず。まだまだ足りないものがあるということだと思います。もう一息の粘りが。

 で、本日もよりにもよって杉内をぶつけられました。この3連戦で和田・新垣・杉内。思いっ切り表ローテの3枚看板じゃん!!(泣)……とは言っても鷲も隈・朝井・田中で表ではあるんですけどね。一応。でも鷹に比べたら2.5枚って感じかな。
 しかしそれでも田中は良く頑張りましたね。球数多いっちゃー多いけど、杉内とは全く互角の投手戦になって9回スコアレスドローの痛み分け。相手を考えると今年いちばんの投球だったのではないかとも思えますが、しかしこちらも朝井同様2桁勝利ならず。ちょっともったいなかったね。相手が悪かった。
 でも本人は充実していたようなので、それは良かったかな。本当の問題は今日10勝に到達できなかったことじゃなくて、今日まで10勝できなかったことなんだろうと思うし。

 だけどこれ、この展開だと小倉が現役最後のマウンドに上がれないじゃないか!! という焦りがだんだんと出てくるわけですよ。というか延長に入った時点でもう投げどころないんじゃないかと危ぶんだのですが……
 どうせ2回引き分けでも最下位は鷲だし、王さんの最後の試合にもなるし、冷静に今さらこの僅差の5位と6位に何の違いがあるのかって話でもあるので、もうおぐ出してあげようよー!! とも言いたかった……んだけどやっぱり勝ちに行く姿勢は、これだけ集まってくれたお客さんの前で捨てるわけにもいかないし、いろんな意味で苦しい試合になりましたね。お客さんも複雑な部分があったとは思いますが。実際、川岸にしても有銘にしても青山にしても、土壇場になると「やっぱり負けてほしくないなー」と思っちゃうし。

 結局こういう試合になるともう最後は精神論に逃げてしまいますが(笑)、「次」があるかないかで気持ちの入り方には差はないとは言えない。王さんが指揮を執ることはもう2度とない。だから怖かったんですね、こういう試合は。でも投手陣、ほんとに良く踏ん張った。特に青山はいきなりぶつけた時点でもうダメかと思いましたが、佐竹がしっかり仕事をして。
 ……って、この展開のおかげで小倉がやっぱり出られなかった……ちょっと、いやだいぶ悲しい……。ただ、最後勝ちに行けたのだけは良かったけど。相変わらずホセのミスがあるのが最後までアレだけど。(笑)←それは中盤の話

 それにしてもこの雨の中両チームお疲れさまでした。みんな風邪引きませんように。今日に限って言えば、とてもじゃないがブービー決戦には見えなかった(笑)。鷹は来年は和巳も帰ってくるんだろうし、むねりんも元気になるだろうし、「らしい」鷹が戻ってくるんだろうな。対して、鷲は地力の上積みというか底上げができるのかどうか。
 そして王さん14年間の福岡での指揮、お疲れさまでした。いろいろありましたね。でもこんな風にいろんな人たちが集まって花道を送られたのは、やっぱり王さんの積み重ねてきたものがあったからこそで。
 まずはゆっくり身体を休めてください。とにかく今日はそれだけです。お元気で。

 で、奪三振王は杉内になったんですね。ダルビッシュとそんなに僅差だったとは知りませんでした。おめでとう。

 それにしても、戦力外になったみんなはどうするんだろう……トライアウトで姿が見られるのでしょうか。来季1人でも多く、どこかの球場で会えるように祈っています。

昼は水道橋、夜は仙台

2008-10-05 21:18:13 | 【野球】ペナント日誌 2008
第1試合 上原氏@水道橋

 せっかくたまの休みを取ったので、デーゲーム観てみました。地上波だから中盤からだけど。「やっぱりチェンかよー(泣)」とか言いながら。

 速報しか見れてない1、2回が両方とも先頭に打たれてたのでどうなることかと思ったのですが、実際に見てみたらそこそこ安定していたのでほっとしました。致命的な失投もなかったし。とにかくそれに尽きます。毎度毎度の話ですが。(笑)
 上がりを言われたからこその7回の投球だったとは思いますが、それでも3連続三振獲ったとこは観てて気持ちよかった。平田の見逃しとかね、もうずばり決まったしね。惜しむらくは、もう1イニングいってほしかったんですけど。今日ならいける! と思えたし。まあウッズと和田さんいなかったし、9回はどうだったかわかんないけど。←おいおい

 でもほんと春に比べたら……っていうか春はなんだったんだ。という感じのする投球になってきて、良かったです。おまけに本日無失点だし。防御率も気づけば3点台。トータルの数字として、客観的には先発投手としては可もなく不可もなくではあるにしろ、それでもあの最悪な状態からは考えられないようなまともな数字だ(笑)。
 どうやらあと1回登板があるそうなので、とにかくいい形で締めくくってもらいたいところです。一応、その先もあるしね。

 試合自体はそのまま巨人が勝ったようですが、9回なんとか竜が逆転しないかなぁと思っていたのは内緒です。これが上原氏の10勝目がかかってるとかだったらまた話は別だったんだけど(笑)とりあえず星はイーブンだからいいか。みたいな。←良くないだろう

第2試合 隈の最終登板@仙台

 で、夜は仙台です。仙台でこの時期にナイターって寒くないの? と余計なお世話の心配をしてみるのですが。春先は寒くても秋口はそうでもないのかな……いや、寒くてもナイターになる理由があるのかもしれませんが。

 隈の21勝をかけた今季最終登板はそのままブービー決戦。勝ち越した方が5位という対鷹3連戦の先陣を切ります。投げ合うは和田毅。以前どっかのスポ紙に書かれてあったんですが、どうやらわりと仲の良い2人らしく、「くまちゃん」とか呼ばれているらしいです。小ネタ。
 そういう微笑ましい話は置いといて肝心の試合ですが、今回はまあ序盤から前回とは全然違いました。ちゃんと低めに集める意識が見えていたし、打たせて取る投球がしっかりできていたし。もう少し併殺取れれば言うことないけど、それは相手の足もあることだしね。二遊間の若者たち(内村・直人)は、気持ちのこもったいい守備をしてました。

 でも和田も悪くなかったです。1点先制はしたものの、もう1点取りたいところで取れなかったし、追加点が入ってその後も得点圏に走者を進めたもののピックオフに引っかかったし。そのあとは和田が冷静に後続を断ってたし。
 ただ今年の和田、いつ見てもそんな悪いとも思えないんだけど(全部見たわけじゃないけど)、見るたびに山崎にホームラン打たれてたのだけは非常に印象に残りました。それがデジャヴのように今日もだから……おまけに逆方向だし。さすがにここまで打たれると、見るのも嫌だろうなぁと他人事ながら気の毒になるんだけどね。なんだかわかんないけど何かが合ってしまうんですね。

 結局、隈は6回92球無失点でお役御免になるわけですが、この時点で防御率が1.87。ダルビッシュの1.88をほんの僅かに上回りました。
 それはいいんだけど、身体的に球数制限したい状況なのもよくわかるんだけど、でももう1イニングいってほしかったなぁ、最後なんだから。本気で5位を獲りに行くなら、そういうところにもこだわりを見せてほしいなーというのが、投手陣を引っ張るべき立場の隈に求めたいところではあります。
 降板後、ベンチの隈はしきりに肩を動かしておりました。やっぱ気になるんだね。来季はとにかく、身体を心配せずに投げられる状態であることを願ってます。そしたら今年以上に気持ちよく投げられるだろうと思うので。

 さて残り3イニング、3点差をどうやって守りますか? というところで2番手は有銘。松中から(田上の死球を挟んでしまいましたが)本間、小斉と左3人に対してきっちり仕事しました。ほとんど変化球という組み立てもなかなか面白かったです。お見事でした。
 鷹の2番手は小椋。この最終カードに至ってやっとちゃんと投球を見れましたよ、昔から見たい選手だったんですけど今年までほとんど上がってきてくれてないから(笑)。それにしても昔に比べたらだいぶふっくらしたなぁ……ってそんな話はどうでもいいですね(笑)

 その小椋ですが、2死までは良かった。が、草野には綺麗に打たれましたね。高めに入っちゃったもんね。そしてホセに、当たりはそんなに良くなかったんだけどレフト前に運ばれて、とどめに山崎に1発。これはど真ん中だしねえ。
 さらには思いっきりすっぽ抜けて振り逃げを許す始末。調子いい時はいいんだけど、点を取られるとガタガタ崩れてしまう印象は、最後まで変わりませんでした(って、明日明後日登板あるかもしれないけどね)。せっかくいい球持ってるのに、気持ちでまた負けちゃってるのかなと思うと残念ではあります。

 さてここまで来ると後は、明日に向けていかに気持ちよく試合を終えられるか。
 そこで3番手はなんとドミンゴ!! 久しぶりー!! この人本当に憎めなくてねぇ(笑)。点差もついたところで、今日はすいすいと投げてくれてました。かなりイケイケでしたねー。これを試合中の長い時間、シーズン中の長期にわたって維持してくれればもう言うことないんですけどね。中盤あたりから我慢がきかなくなるのがね。
 セギ、グウィンと新加入が続いて外国人枠がかなり厳しくなってきてますが、ドミンゴは来年どうなるんだろう。まだまだやってくれると思うんだけどなぁ、昔よりボーク少なくなったし。でも1人多くなっちゃうんだよね……ムードメーカー的な存在にもなれるし、もったいないんだよなぁ。ドミちゃん。

 そして遂にこの瞬間が来ましたよ。
 岩隈久志、シーズン21勝達成!!(23年ぶりの記録だそうです)

 今日もお立ち台はバッテリー。前回が今季最初で最後かと思ったけど、もう1回ありましたね(笑)。
 藤井、半分泣きそうにも見えましたけど。ほとんど週1の出場機会になるという、選手としては決して良くはない状況の中で、藤井も本当に良く頑張ったと思います。1年間。打撃も良かったし。バッテリー賞、もらえるといいね。
 しかし、あんなに岩隈コールが起こるとは予想外でした。なんかちょっと感動しちゃったな。大きくなって……(涙)みたいな。←すっかり親心←大きなお世話

 これで隈は最多勝、防御率、最高勝率と3冠が確定。そういえば2004年も最後まで防御率を争ってましたね。でもあの時は最後に欲かきすぎて失敗した感じになってたんだった(笑)
 あと今年獲れるとしたら沢村賞。完投数がネックといえばネックだし、インパクトもダルビッシュの方があるのはあると思うんで(インパクトで決まる賞ではないとは思うのですが)、そのあたりが若干心配ではあるんですけど。でも、吉報を待ちたいと思います!

 では泣いても笑っても今季残り2試合、この勢いを活かせるように。明日が朝井、明後日は田中かな? 2人とも2桁勝利がかかってるのでね、しっかり自分の投球をしてほしいです。明日は向こうが新垣なんで、かなり厳しくなるだろうけど。隈はぜひ、後輩たちに気合を入れてあげてください。