ランシモ

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戦場のメリークリスマスを観た

2006-12-23 15:24:32 | 映画

1983年の映画ですが、不覚にも私は見のがしていた。

何か当時の私に嫌いなものの琴線に触れていたんだと思う。

大島渚監督で出演者は

若きデビットボウイ。これがマタいい男

当時はお笑いだったタケシ。監督では嫌いだが俳優ではすばらしい

音楽と主演のひとりに坂本龍一。線の細さを上手く演じています。

あらすじはウィッキペデアから引用します。

1942年、日本統治下のジャワ島レバクセンバタの日本軍俘虜収容所所長の陸軍大尉ヨノイ(坂本龍一)は、歴戦の勇士で俘虜となった英国陸軍少佐ジャック・セリアズ(デビッド・ボウイ)の反抗的な態度に悩まされながらも、魅せられてゆく。一方、日本語を解する俘虜、英国軍中佐ロレンス(トム・コンティ)は、ヨノイの部下で粗暴なハラ軍曹(ビートたけし)と奇妙な友情に結ばれる。ある日、朝鮮人軍属カネモト(ジョニー大倉)がオランダの男性兵デ・ヨンを犯すという事件が発生する。事件の処理をめぐり、俘虜長ヒックスリ(ジャック・トンプソン)も巻き込んで、収容所内は、東洋と西洋の宗教観、道徳観、組織論の違いからくる感情の対立が激しくぶつかり合う。

戦時下を描いた映画でありながら戦闘シーンがない、が、じつに重たく悲しい映画です。私が生まれるちょっと前に、アジアの南国でこれに近いことがあったのでしょう。人は時代に翻ろうされるのだなーと感慨深いです。人はかくももろいものか、いえ、もしかして男はかくももろいもの。

戦争は個人を超えたところで進んでいく現実。一人一人では友人になれるが、大勢の中では個人ではいられなくなる悲しさ。戦争をするのは男と決まっているが、そのはかなさ弱さが悲しいです。それは時代が違うにしても、映画フラガールの女性の強さと対比されるような気がします。男は美学だの天皇だの持ち出して、本当は弱いところを隠したいのでは、、、。体制のためといいつつ、体制とともに生きていくのが男か?つくづく、フラガールが生きられる世の中のほうが断然いい世ですね。

でも、、、世界のどこかで今でも同じことが繰り返されているのでしょう。体制が硬くもろくなったときが、その世界が壊れていくとき。戦前の日本の価値観、道徳観がみごとに吹き飛ばされ、現在のちょっと破廉恥な文化になってしまったと思う。戦前がいいわけじゃないのは当たり前。だけど美意識が欠如した社会も問題です。

今日は早稲田松竹で映画をみました。けっこう年配の方が多くいらしていました。戦場のメリークリスマスは後世に残る名作です、見ていない方はどうぞ見てください。日本の武士道と西洋人の考え方をわかりやすく表現しています。戦前を知ると今が反対に見えてきます。

大田原フルマラソン以降に5本映画を見ていますが、映画としての重量はこれがいちばんです。好きなのはフラガールですが、、、だって登場人物がキレイだもの。

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