おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

  花  見

2016-04-03 16:00:12 | Weblog

 こう見えて見掛けによらず、「待ち」のほうがウエイトを占める性分なので、人生どちらが良かったかは別として今年の「花見」は能動的に自分で出かけることにした。
 31日Kさんに「あなた今お花見中?」と電話をすると、行くはずの人との取り付けの失敗を連綿と話し出したので「良かったらくるりんバスでいらっしゃい。ロータリーで待っているわ」と言うと二つ返事でやってきた。たわわに広がっている白い幕のような桜に、いろいろな鳥が喜んで出たり入ったりしている。
 桜も意志があるみたいに学院の校門近くは薄紅色めいたみずみずしい白の満開で、中の方は七分咲きである 。
 先ずゲストルームでお昼をしたが、お花見弁当が売り切れでランチのラーメンだけで、婆さん二人はお腹一杯なので、Kさんがパックをもらってくれてかしわのから揚げとチャーハンは手提げに収まった。
 リポビタンとお菓子が重いというので座禅堂まで行きたかったが、途中のベンチでおしゃべりをした。
 彼女が一緒に住んでいる娘さんのお婿さんが此の学校出だと言うのに初めて来たと何度も何度も景色や桜に感激していた。
 おかげで私は毎年誰かときている。いちばんお骨折りいただいていたFさんは亡くなったし女性のMさんは杖をついてももうこられない。
 此処を出て岩崎城や岩崎川まで行ったことや、古戦場まで行ったことが懐かしい。丁度帰りのバスがおあつらえのように来たので見送った。
 次の日はゲートボールの最中に雨がきたので、ほうほうのていで帰った。 
 三日の土曜日「ござらっせ」の美容院へ予約があるからとバス停へ行くと年度替りでバスの時間が変わっていた。難儀をして行った帰り後輩の青ちゃんが迎えにきてくれて、尾張旭市の城山公園へ花見に連れて行ってくれた。
 ここでは前日のKさんのように私が感激して展望台をぐるりと巡って都会よりも清明な気に満ちていると思える桜や遠景を堪能した。愛知医大のような池も中州を伴って二つが見えた。
 今日は岩崎城と長久手古戦場との誘いがあったが、曇り空なので遠慮をした。花曇り等と言う風情のある言葉もあるが、やはり桜は曇りの無い青空にこそ映える。

   俳句   四月馬鹿か変わっておりぬバス時間

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2 コメント

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Unknown (???)
2016-04-03 22:01:49
私は今年もお花見しなかったなぁ。
学院の桜も見る事がなかったわ。
ということは、実家に帰ってないってことだねぇ。
来週は会いに行くね。
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メール有難う (ユーリー)
2016-04-08 20:08:48
気の毒、責任感じちゃう。明日法事、次の日句会次は愛知医大。由香ちゃんに送るもの見に突いてってね。 Т
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