おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

よ し て よ

2014-10-25 18:50:50 | Weblog

 十月十二日市の二十周年記念の「絆」の催が市民会館であったので、参加した。
 午前中はクラシックの四重奏で、楽しかったが、午後は、各分野のお偉いさん方が五人程舞台に並び「百歳まで丈夫で生きるには」の講演であった。
 面白くないので、篆刻を習いに行くと言うSさんと途中で帰って来てしまった。
 十六日の吟行会では昼食後Tさんの「遺言書の種類と留意点」「書き方」と言う話しがあった。
 家に居れば居たで平安会館から「冠婚葬祭互助会の積み立てが満期になりましたからどうなさるか日を定めて打ち合わせにお出でください」と電話が掛かるし、間髪を入れずに「据え置きにしてをいて下さい」と言ってをいた。
 新聞を見ていると「早い時期に公正証書を」「認知症と遺産分割」などと図解表示で書きたてている。
 一頃の「断捨離」の流行語がすたれたと思ったら、速度の速い高齢化社会に顰蹙気味の世相はあれこれ物申す人が増えてきた。
 私のような財産も無い者は四面楚歌である。
 十六日のТさんの話の折句会の部長が私に「御年配の方には」と言って良い席を譲ろうとされるので、「よしてよ、私まだINGよ」と自分だけ判ったような事を言ったものである。
 そしてこの町へ引っ越してくる時お世話をしてくだすったSさんにとんと御無沙汰をしている事に気が着いた。
 先日中日ホームに祭りの棒の手を若い人に教えている写真が載っていた。
 彼がやらせているレストランへ娘と食事がてら出かけて行くと八十八歳耳が遠くなって居られたが示し合わせていたように会う事ができた。
 「良く来てくれた」とお米を十キロいただき車に積みながら、私も人事ならず「いとまごい」とやらをしているのかと思ったりした。

     俳句  秋の園紫の花未だ盛ん
          新幹線できると言うて退きし秋

 

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吟行か人の観察か

2014-10-17 12:41:18 | Weblog

 先月二十七日に御嶽山が噴火してからテレビは連日それの報道で、翌日新聞でそれを確かめるような日々が続いた。
 そこへ台風の十八号、十九号が日本列島を襲い猛烈な雨や風に各地被害が甚大で、十月は中旬まで大荒れの日が多かった。
 十六日は、これら今までが嘘みたいにすかっとした秋晴れで所属する「無限図の会」の吟行であった。
 十時半に集合して予め決めてあったメンバーが、決められた車に分乗し、先ずは愛知牧場近くの欧風の雰囲気の貸しホール「カーデン」へ行った。
 そこで八百彦の仕出し弁当をいただいてから、Тさんの「遺言書の説明要旨」「種類と留意点」の講義があった。
 次は本命の吟行句会で「岩崎城」へ、Gさんの車に乗り合わせたのは私の他にIさんとKさん。
 Iさんは私と同い年で、以前エッセー教室と、この無限図句会を紹介し合った仲なのに、そんなことなど全く覚えて居なくて今日の話しでは、週に五日もデーサービスに通っているとか、 エッセーは能戸先生が亡くなられる以前に「もう書けなくなったから」と言ってお辞めになっている。そんなに壊れて・・・
 Kさんは、私が寿句会で俳句に手を染めた頃いろいろお世話になり前を通るだけで、同席するだけで、威圧感のする二歳上の第一人者の女史であった。
 今でも句達者なのは変わらないが、私が先日謹呈した句集の、祝儀だと言ってキャッシュの入った熨斗袋を頂いたのに、何度も呉れようとなさるのには閉口した。
 又とない秋日和で黙々とそぞろ歩いて俳句を詠まなければいけないのに、以前この辺りに住んでいたので勝手知ったる筋向いとばかりに、ご法度のおしゃべりばかりをして、人との親睦を暖めた。
 人のことは言うまい書くまいと思っても遅かれ早かれ自分も同じ穴のむじなで、ちなみに此処両日老眼鏡が見当たらない。眼鏡は良いけどケースが孫が呉れたブランドもので、諦めきれずにいる。
  
    俳句  大手門くぐれば天守鳴の声
         秋冷や水琴屈の鎮魂歌

 

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にぎわい句座

2014-10-08 12:30:56 | Weblog

毎月第一火曜日に主催している句座の十月が終わってほっとしている。
  一、場所の予約
  二、句の提出振り分け(五句)
  三、会費の徴収
  四、ノートに句の筆記
  五、読み合わせ
    六、選句(六句)
  七、講師の批評と指導
を役員の手伝いがあってそれなりに、楽しく行われる。
 句は当季自由句の持ち寄りである。
 今月の高点句は 
     ○芙蓉閉ず独り居の世の早や九年  T

     ○さんま食べ標本もどきの骨二本   S
     ○生御魂傘寿迎へてスマホかな    A 
     ○廃線の駅に溢るる虫の声       A
     ○帰燕の巣がらんどうなり妣の家    T
     ○噴煙に似て悲しかり羊雲             講師
 であった。
 他にもう少しと言う

     ○秋海棠ともに嫁ぎて庭の主      I
     ○かごに飼ふ虫に詫びたし秋彼岸   T 
          ○私に桔梗供へるべしと書く      N
 などと言う句もあった。
 来月は近場の秋の吟行である。これも下見やら場所(会館)の申し込みやら集合時間、弁当の取り付けやら手筈に落ちのないようにと結構神経を使う。
 印刷物を配らなくても良いように「十一月の吟行の案内」

として黒板に書いた。
 宣伝がてらの私の句は

      ○散策の水晶山や小鳥くる
で、来月が楽しみである
     

    俳句   秋麗や誘いは長浜竹生島
  

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