おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

柱 時 計

2019-09-28 17:05:07 | Weblog

 我が家の押入れの高い所に柱時計と大黒算盤が置いてある。
 息子が来た時「これどうしよう」と聞いたが、返事がなかった。私が嫁いできた時店の間のテレビの向うに掛けてあったローマ数字の三尺足らずの当時は、どこの家にも一つくらいは、かかって居た時計である。
 今の上皇様の結婚式のパレードも一緒にテレビで見た時計である。テレビは、すこしたつと結婚式には三種の神器とかもてはやされるようになったが、夫の姉のところが、電気屋であったのでそううしたものは揃っていた。 
 私の時計にまつわる思い出は実家の店の間の、よく磨かれたケヤキの大黒柱に大人の背丈ほどの大きなぼんぼん時計が掛かっていた。当時はどの部屋の時計も二日に一回くらいねじを巻かないと止まってしまうのであった。 
 私は中の間で寝ていたのでその大きな時計の裏側にあたり、ちくたく、ちくたくと子守歌にしていたものである。
 今は蔵の中にごろんと横にしてあった。さて私共のこの時計二度三度と引越しをしたのに就いて廻っていたとみえる。
 今私の周りの人はみな自分の身の廻りを身軽にすることに一生懸命である。流行のような気がして私も一日に一つずつで良いから処分して行かなければと思えてきた。
 燃えないごみの日に大袋に入れて出そうか、それとも粗大ごみのシールを貼るかと、とつおいつ思案している。時を経たものは、私とおなじアナクロである。
 子供の時実家の食事どころにこれと同じ時計がかかっていたことを、鮮明に覚えているが、60年以上も昔のことである。

                俳句    糸と針持つこと多し今朝の秋

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今 相 撲 が 面 白 い

2019-09-12 12:36:52 | Weblog
第四次安倍改造内閣が誕生した。
 首相は令和の時代にふさわしい憲法改正原案の策定に向け衆参両院で第一党の自民党が憲法審議会で、強いリーダーシップを発揮すべきだ」と強調している。 これらの是是非非は高齢者の私は何も言うまい。ただ小泉進次郎氏が38歳の若手ながら環境大臣になったのは、何とも嬉しい。改憲は困るけど、うまくこの国を統べて行ってくださいと言うのみである。     それより私としては、今相撲が面白い。家に居れば3時になると何をしていてもテレビの前に座る。4日目の時点ではオール白星は鶴竜と隠岐の海の二人だけである。炎鵬は全身全霊の取り口で松嵐山に負けはしたが、土俵すれすれまで押し込まれても、腰を落として勝とうとする闘志は万来の拍手であった。幕内で一番小さな力士だけに客の期待は大である。 遠藤も拍手が多いし相撲が上手い。実直そうなのも良い。御岳海も豪栄道も東竜や石浦の若手と共に頑張ってる。豊山は今ひとつ元気が無いが、妙義龍と、ともに白星三つである。 土俵で両者の手をついての立会いで厳しい相撲を確立して欲しい。変化など奇襲で勝とうとせず、威力の勝負をして欲しい。 今日も早くこれを書き上げてテレビの前に座ろう。 今年は暑かったが、今日初めて冷房無しで網戸にしている。
  
   俳句   孫達とボーリングして敬老日  
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする