指を骨折したせいで、家に居る日が続いている。
一枚ガラスの向こうにはどうしても思い出せない勢いの良い木の一叢と菫のような紫色の小花がぽこぽこと咲いているのが見える。
日課にしているパソコンのお気に入りにいれてあるブログを順番に見て行くと、Aさんが足を悪くされた奥様を医者に送って行くと、半日がかりなのを「骨折は骨が折れる」と嘆いておられる。
「先生もだじゃれがお好きねー」と独り言を口にした途端ここ一ヶ月以上も思い出せなかった木の名前を思い出した。
「ぼけだった!」と言って笑った。「呆けが木瓜」を思い出した瞬間!骨が折れるの言葉に誘導されたのである。
今一つ朝ごとに菫のような小花をぽこぽこ咲かすのは以前東山植物園で「千島桜」と名札をつけた鉢物を見たのでそれからは草取りをする折にそれだけは残すようにしていたら、年を追って増えて来たのである。
昨日が株をなすように沢山咲いていたのに写真に撮りそこねた。写真が際物だと思うのはチャンスを見逃したら再びは返らないからである。
指がくっつくまで、絵が描けないので二三本小鉢に生けてみたがさっぱり冴えない。
来年こそは植物園にあったように広い鉢に咲かせて名前の由来も知りたい。今日咲いたアマリリスが、撮るなら今でしょと言っている。
俳句 色艶のスナック豌豆目にぞしむ
今でしょと流行言葉にアマリリス