おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

今年の墓参り

2020-08-14 09:12:19 | Weblog
連日三十五度以上の暑さの続く猛暑日である。そんな中、昨日娘一家がお墓参りに来てくれた。先ず家の仏壇に、お供えをあげ、息子がしつらえてくれた盆提灯を両脇にして、手を合わせた。お茶をしながら、私を誘ってくれるので便乗して、仏を迎えに行った。鬼灯の花の入った一対の供花はりっぱであった。この八ヶ月三密に異常なほど心がけて娘夫婦はこの日を迎えた。今日の夕方預かっていた、孫夫婦のパパがやっと転勤先へ家族を伴なえれるようになったので、迎えにくるのである。一週間いて、十八日に日本を発つのだそうな。男の曾孫二人は、桶の水を運ぶのが面白いらしく、ひしゃくで墓石にかけてやっていた。

      俳句  連れ立ちて手合わす近く月見草
  
 今日は小学四年まで、この家で一緒に住んだ孫が釣り道具を返しに女児の曾孫二人を連れてやって来た。仏間でお持たせのコンビニ弁当をいただき、庭でとかげや、黄金虫を追いかけても、つかまえられぬまま、お墓へ参って帰ると言う。釣りについて行って海で泳いだ顔は日焼けして、真っ黒であった。その日に釣れたキスの写真をスマホでみせてくれた。天麩羅がおいしかったと言うので、「おおばあちゃんも欲しかったなあ」といいながら、先ほどにわか雨が大変降ったと言うのに、お墓の供花の水を満タンに頼むよと言う私はやはり、おかしくなってきたわと仏壇の仏に話かけている。

      俳句  玄関に白百合そそと活けにけり

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