おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

倉庫をこわした

2019-11-26 10:35:02 | Weblog

    物が一杯に詰め込まれた倉庫を、 良いものを、大事に保管していても、今の子は再度使う事はないので、整理した。,空にしたのは、ついこの間のように思うが一年にもなる。
 壊してもらおうとしたが、あまりの夏の暑さに紹介されていたIさんに、「ちょっと涼しくなってから」と頼んでおいた。
 こちらは独り住い向こうは電話に出られる奥さんが「私は関係ないから」と言われて耳の悪い旦那にコミニケーションがなかなか、とれなかった。その日は家に居ると言っておいた日に、ピンポンとIさんが尋ねてきてくれた。
 「見積もりは?」と言うと「ボランテェアだと思って¥5000円でかたずけてあげるわ」といわれた。二・三日すると、「今日行くと携帯電話をかけてIさんの横の繋がりの人か二人が現れた。一間一寸の小屋をスパナや金槌を使ってさっさと処理をされる。木材と違って鋼材なので、我々では壊せない。お茶を用意しながら見ていると、やはりその道の方たちで、手早い。
 裏から表の駐車場まで運ぶのは大変だけど、隣の学生マンションの駐車場が丁度その時間空いていたので、垣根の外側へ車を廻し一人は荷台で一人は中から手渡しし、直に完了、二時間もせずに終わった。「おいくら払ったらいい?」と聞くと「Iさんは¥5000円と言われたけれど車を使ってきているのだから」と言うのでみなまで聞かずに「これで二人で分けて」と¥10.000円を支払った。するとブロックや、自転車に掛けてあった大きなシートも積んでいってくれた。
 さあ私はIさんに礼の電話をすべきかなあと思いながら、おっくうでまだしていない。

         俳句  小屋壊し見晴らしの良く秋寒し

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無 限 図 終 了

2019-11-12 06:39:53 | Weblog
 日進俳句同好会「無限図」の会が、先生八十歳となり、二十年間で閉じられた。
 それを聞いた時には、胸に重い鉛を投げられたようで意気消沈した。
何にでも始めがあれば、終りがあるのだから仕方がないけれど、会員の出入りはあるものの、常時三十名ほどで構成されていた。最初から在籍している方も五名いて、これまでの季題は五百くらいに及ぶ。 指導は博学で、専門的で俳句の作り方、古典から現代俳句までの観賞など幅広く作者の一句一句丁寧に納得のいくように指導された
 省略、切れ、音便、仮名遣いなど、基本的なことも教わり、いただいたプリントもフアイル二冊ほどある。句作りの精神は「感動したものを詠う。感動してもらえる表現で」がモットーであった。
 私は平成十七年の四月に入会したので、十四年間お世話になったことになる。なかなか上達しないのに、くそ真面目なだけの私はその間、白山神社の吟行の折、他のOB会と重なったので、早引けをした以外はオール出席した。句は全部エクセルでパソコンに打ちこんである。
最後となるこの日の句会が終わりお礼の言葉や花束贈呈もつつがなくおわり、狭い階段で見送り惜しい別れとなった
 先生どうぞ、おからだをお大切に、ありがとうございました。
 来月には十年ごとの二冊目の句集が、会員であった皆の手元に届くはずである。                  

          はな束に師弟の別れ秋惜しむ
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