にぎわい句座は四月三日に五色園へ吟行なので、今日三月二十七日先生と一部の役員で下見に行った。
昭和九年当時の管主(森夢幻)により視聴学伝導をめざして設立された。五色園はそのため、いたるところに親鸞聖人の旧跡をあらわした像がある。五色園の名前は園内の五種の樹木の彩りから由来していて、松竹梅桜紅葉がそれと言われている。園内の三千本の桜の満開は人々の目を楽しませ、園内には大安寺本堂、はるか向こうの墓地は霊園墓地として宗旨宗派を問はず、利用出来宿泊施設は参拝者、研修、合宿など一般の宿泊も可とある。
何でも日本で唯一の宗教公園とのこと広大な切り開かれた山には、三千本の桜が満開を誇り百体以上のコンクリート製の坊さんや武士の人形群がそれぞれの場所で色つきで映えている。 当、日進市にある日本観光振興協会の五色園へは私としては五十年ほど前子供が二人名古屋の中村区の幼稚園へ行っているときバスの二台できたことがあり、遠かった覚えである。二回めは、日進に住んで孫三人と娘とで花見に来たことがある。桜は満開で日曜日だったのか大勢の人の波で私を見失った男の孫が「しゅんくんの、おばあちゃん、しゅんくんのおばあちゃん」と叫びながら土手を走って探していたことをはっきりと覚えている。次は十年ほど前に今は施設に居る妹と娘との三人で紅葉をみに来たことがある。
今まで何度きても幼なを遊ばせる大義名分でじっくり観賞したことがない。今回も先生が事務所へ入って行ってパンフレットをもらってきてくださり、これが、全うなのだと気がつく。人の背丈より低い今咲いたばかりの静謐な桜を何ときれいなとまじまじと眺めた。そのくせ、当日まともな句が詠めるか自信がない。
何せ写真家でもある先生と一緒にいてスマホも持っていたのに、花の一枚も撮ることを忘れてくるような私なのだから。
俳句 池の端山菜探す清浄さ