おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

  読 後

2021-02-26 09:48:15 | Weblog
<はからずも直木賞作家の「真藤順丈」の小説{宝島」を
又借りして読んだ。
 1977年11月生43才とある。2008年ー2009年までに新人賞を相次いで受賞して
デビューしたとあるが、私は始めて読む人であった。
 1950年ー1972年頃までのアメリカ統治下時代の沖縄を舞台にした男女三人の
青春群像小説でオンちゃんとグスく、レイ,ヤマコは、アメリカ軍の陣地から
食料などを略奪する、一団だ。
嘉手納基地を失敗した、その日から英雄のオンちゃんは居なくなった。
 アメリカ派になったグスク、地元のごろつきの元締のレイ、そして教師になった
ヤマコは戦後混乱期の沖縄で精一杯生きながらえて、オンちゃんの行方を追い求める、
ミステリーじみたところもあるひとつの時代を書いた物語として、感慨深くよんだ。
なんと言っても「ひめゆりの塔」を知っている時代の私だから・・・・・

         俳句  沖縄の海青かりし半世紀
コメント
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