おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

交通の利便性

2020-11-29 10:25:54 | Weblog
二日ほど前の中日新聞の地域経済版の中部経済住み心地自治体ランキング「2020全国」欄に長久手市がベスト4と発表されていた。91位の私の住む日進市の隣である。
 独り住いの私が日頃比較してはいけないと思いつつもやはり不満度は増すばかりである。交通の利便性だけ取り上げてみても、なんと不便なところに居るのかと思う。
 現役時代は愛知学院の通学バスのおかげで地下鉄の藤が丘へでるには、事なきを得ていた。ところが定年で生活の基盤が全面的に日進市になると、車がないと悉く不便であった。アッシー君の主人が生きていた7年間はありがたかった。今思うと本当に感謝である。
 万博の年に夫が亡くなり、車に乗れない私は電動自転車で用事を足していた。この町は市役所と銀行や駅が集中していない。それでもクルリンバスの停車場が学院前にあった間は図書館や農協へ良く行っていたが、80歳をこえると4年毎に変わるらしい時間の心配をして、市の交通課へ陳情をしてをいた。
 定年いらいインド館や、図書館や、にぎわい交流館等で行っているエッセーや、句会などを、今迄通り行いたいからである。ところが蓋を明けてみるとバス停は1キロ先になってしまっている。役所へ電話をすると、「名鉄バスの停車場を置いてあげたがね」と言う。クルリンバスは市役所へは町の左を廻るし名鉄バスは右を曲がって「赤池」駅へ行くべく市役所の脇を通ってどちらも30分以上かかる。
 長久手のNバスの停留場は右回りも、左回りも近くの道を、はさんで両側にある。一乗車100円で、イオンやアピタ、愛知医大病院へ行くのに便利である。
 名鉄タクシーは、お金を供託してあって、いつでも呼べば来るのであるが或る時早朝に予約をして置いたら藤が丘までだけなのに夜中の3時から、コンビニで待機していたと内情をあかされたので、遠慮をして、使いにくくなっている。イオンの帰りバス停前で転んで靭帯損傷をしてしまった。依頼、週1でデーケアへ通っているが、膝も良くなって、明後日のコロナ禍の中での句会がつつがなく出来ればいいと念じている。町内の役員を10年も続けてやって来た我が町だもの。息子や、孫の一家は、すでに長久手市に住んでいる。

              句会終へ外のくまなき羊雲 
              街路樹の散り敷く銀杏集めけり



























8自治体
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編 み 物

2020-11-10 15:16:11 | Weblog
;">>着古したセーターを捨てるつもりで、鋏を入れたが、テレビを見るのに手持ち無沙汰で、解きはじめた。従って鋏を入れたところにくると糸が途切れるので、機結びをしながら、根気良く解いた。
 今の世の中自分で編んで着る人はほとんどなくって、既製品の安直さと丈夫なのが受けて、それずくめである。七十年前就職した時余暇に編み物でもと思って父に「編み機を買って」と言うと「「今に文明が進んで編み物なぞしなくなるぞ」といいながら買ってくれた。
 母とか叔母とか周りの人がみな手編みをしているなかで、私はそれまでの高校の「被服」の先生が名付けた「子供や」という親の家で教えている編み物教室へ通った。手編みをするのが機械網になっただけなので、すぐに覚えて自分のセーターはもちろん、家族や友達のを何枚も編んだ。
 それを見ていた妹がいちいち設定しなくても良いブラザーの機械を買って家の二間を使って生徒を募って教えだした。レールの上を左右に動かせばいいだけなので、一歩進んでいた。 
 私はゲージを見積って型紙に合わせて編めば手編み時代と比べれば破格の速さなので、レース網や模様編みを入れて「子供や」や会社の「家庭寮」の展示会に出したりした。
 私が嫁いだ後も妹はしばらく編み物教室をしていたが、父親が言っていたように需要も供給も下火になってきたので、妹は嫁ぐ時機械を一台くれた。二台も持って編み機料金をは償却するほど編んだものである。 さあ最近終活で処分しようと思うようになってきた。もらったブラザーは既に大きいごみにだしたが、やはり自分の物には執着心があるのか、まだ押入れにある。
 仕事の「保険」とバーターで買った二十四万円もした「美顔機」や直してもらおうにも部品がないからと断られたコニカの写真機やら、齢を取って就活に手のつけられないものでお先真っ暗である。
 編み物は編み針まで出してきてテレビを見る時、指の慰みに編んでいる。下着であるが、冬までに出来るであろうか。
      コロナ禍に着ざりし街着秋すぎる
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