おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

正直者

2020-07-29 09:30:20 | Weblog

 内緒にしておきたくて、この件をブログに入れないでいたら、ちっとも前に進めない。
ことの真相はその日俳句の先生から、「市役所方面へ来る用事はないの?」と電話がはいった。娘からは今日はどう言う予定?昼過ぎなら乗せていくよ」と電話が入った。両方とも断って、長久手Nバスで「イオン」へ出かけた。
 ここは銀行のAТМが何台もあって、私が打ちたい二行もある。例の国民一律交付の10万円が入っているのも確かめてから、別会館の食料品売り場で買い物をした。
 今年始めての「とうもろこし」を入れた。「鮎」は忘れない。牛乳も重い。3階にあがって昼には一寸速いがセルフサービスの食堂で「うどん」のぶっかけをいただいた。
 さてそれからがいけない。バス停に行くには1階までエレベーターで下りればいいものを、目の前に「古戦場行き」の通路があったので、そのコースを行き重いカートを無理やりごとごと引っ張って三つに別れている階段を下りた。
 そこで一息つけば良いものを誰も居ない目の前のバス停に行こうとしたら、何故かカートが左へ回り込む。輪っぱのせいかなと思いながら、強引に右を向けて歩き始めたら、カートもろとも転んでしまった。やんぬるかな・・・
 来たバスに乗って帰れたが、その夜はトイレに行くにも、畳にお尻をつけていざって行った。翌日娘が整体へ乗せて行ってくれてレントゲンをとると、骨折はしてなかった。
靭帯へ血液注射の針を入れて3本血をとってくれて、ギブスをしてくれた。
世の中の自粛自粛の空気と相まってそろそろ一ヶ月にもなるのに、行きかけの歯医者がそのままになっている。
 娘が頼んだ社会福祉の方が女性や、男性が出入りして、家のあちこちに手すりをつけたりして、とうとう八十七歳、支援2の婆さんになってしまった。
 夜寝るにも交換したベットには未だ慣れないが明日からは本来の私に戻って再開した図書館へ10月の句会の場所を申し込みに行こう。くるりんバス停まで1キロ弱あるのが少々怖い。

俳句  絵を描ける自粛の窓辺梅雨明ける
今朝からは蝉が鳴くなと気付きけり
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些 細 な 行 き 違 い

2020-07-11 17:11:07 | Weblog

 もとはといえば私が、イオンへ買い物に行った帰り、ひつぱっていたカートもろともバス停前で転んで、靭帯損傷をしたことに始まる。
 その日俳句の先生から朝早く「市役所方面へ来ることはないか」と電話がかかってきた。それを断ってのイオン行きだったのである。
 先生も私にみせてやりたい句集と本との二冊が出来たからとはっきり、おっしゃれば良かったのに。それから私の医者通いが始まって次の句会まで、一ヶ月がたった。
 お借りしてきた五百句ちかい句集と、それにまつわることが、書かれている一代記の本を何もかもおっぽりだしたままで一心不乱に読みふけった。
 今までも一つ出来る人は何でもできるなあと思っていたが、それを再認識するような巧みな内容であった。
 戦争前の疎開の生い立ちから始まって、大学卒業後の会社勤め、子育て、転勤、最後は自社の関連会社の社長をし、先年なくなった「金子兜太」には、十四年間休まずに投句をし「笹」の句会では、幹部で、定年後は町会議員であり、酒は嗜まず、ひんぱんに朝日新聞の読者欄に投書をして採用されていた。写真はほとんどプロ。舌をまくような生き様である。
 私に感想を期待しておられたのであろうが、パソコンがバッテリー不足と出てくるので、又恐れ多くて其れには触れずに私が、所属しているエッセーの先生のアドレスや春日井の新聞社に投書してみたらなどと、スマホでぺらぺらしゃべるものだから自尊心を傷つけたらしく、[私の話を聞け」とはげしい口調でいわれてびっくりして「はい」「もう電話きる」で終わってしまった。
 えてして顔の見えない会話は不快感を与える。せめてスマホで顔を見ながらの問答にすればよかったものを。
 完治していない膝を労わりながら、さっつそく明日郵便局へ行って送り返すことにしよう。くわばら、くわばら。会話の行き違いは、恐ろしいものである。

      俳句  老松の肌と見まがふ縞とかげ
          父の日の父の秘蔵のブランディー

     
      
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