親しい友達に、夕方になるとしょっちゅう「お宅はまだNTTのひかり回線なのですか」と配線変えをすすめる電話がかかってくるので嫌になってしまうわ「ノーマルに行っているからいいです」とその都度答えているけどと言った。
「家は変えて随分安くなって、有難いわ、単身で東京に行っている主人の携帯電話などたった四百五拾円よ。信用のおける人だから紹介するわ」と言ってくれたのでその気になった。
それから半年くらいにもなるし、月末は私も暇があるしと、アポを取って現れた営業マンは信用の於けそうな好印象の人であった。名詞交換から始まり、私にNTTとコミニケーションズに今変えても何ら抵触の無いことを確かめさせて契約書類を作成して行った。約款も載っている。
ケーブルをひくのに二週間ほどかかるとのことであった。
土曜日に顔を出した息子にそれを言うと電話もパソコンも俺が契約者だ(支払いは私)月に三千円やそこいら安いからと言って何でそんな勝手な事をするのだ、すぐクーリングオフをするようにと怒った。
日曜日俳句のS先生の「俳句への誘い」と言う講演を聞いて良い気持ちで家に帰ると、息子のメモが「OCNに確認したら種々不具合が出る為今回の契約はキャンセルする事、OCNに十年で契約して来たので、トラブルは困る。絶対に勝手なことはしないようにと置いてあった。
全くあちらにもこちらにも顔の立たないことになろうとは・・・月曜朝一で断り電話を入れるとしぶしぶ了解してくれた。「契約書、破るかライターで燃やすかお宅の会社までお詫びに参りたいのですが」と言うとケーブルを取り付ける会社にシュレッターをかけさせるからそれには及ばないとのことであった。
やれやれ「老いては子に従え」か一晩眠れなかったのに今度は本当にこれで終わったのかとまたまた悩みの種が増えたことである。
紹介者と共にマンションの自宅にお詫びに行ったら留守であった。
俳句 鬼百合やブログ八年つづきたる
百合の香を閉じ込め居りて読書かな