おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

夏 ば て

2010-09-28 20:14:07 | Weblog

秋の気配が漂い始めたがまだ物悲しい風情とまでは行かない。
 なのに私は、ここのところ、何に気落ちしたと言うわけでもないのに、なんにも面白くなくて鬱状態である。
 昨日先日亡くなった従兄弟の奥さんが、遊びにきて、一日話して行かれたが一生の四方山話をしていてもお互い詰まるところは、今現在のことになってしまうし、孫まで成人してしまうと犬か猫でも可愛がるよりしかたがない。
 四時近く彼女を藤が丘まで送って行き地下鉄に乗せて別れてきたが、家に帰って栄へ画仙紙や筆や絵の具を買いにいく用事があったことに気が着いた。
 敬老の日に星が丘三越でたずねたら置かれてなかったのだった。一しょに乗っていって彼女の乗り換える今池まで同行したら良かったのにその気にならなかったと言うかすっかり忘れていた。
 結局この空しさは残りの人生これをやろう、これがやりたいとの目的がないからでは・・・かといって今更私に何が出来よう。  本を読むことくらいしか出来はしない。
 今六巻目をよんでいる司馬遼太郎の「坂の上の雲」でいかに過去、東シナ海あたりで国を挙げての戦いがあったかを知りつつあるところなのに、おりしも現在尖閣諸島で起きた大問題の日中間の対立が報道されている。
 今様、日中問題は菅総理がブリユッセルで開かれるアジア欧州会議に出席して矛先を納めようというところか。
 さて私の生き甲斐問題はいっそ今日の新聞の広告欄で見た整体師になりませんかを全十巻購入して、それなりにマスターしたいものだと、思って居る矢先依頼していた図書館祭りに展示する俳句のお手本がメールで届いた。
 取りあえず今夜から一生懸命になるものが出来た。先ずは根気良く練習することにする。

  俳句 ういういし風に吹かるるねこじゃらし 
     相槌の声とぎれたり昼寝らし

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東 北 旅 行

2010-09-18 20:49:58 | Weblog

 家庭婦人が旅に出る時は、普段怠っているかたずけ仕事に勢を出すものである。私もそれをして足のふくらはぎが腫れてきた。  今更やめる訳にもいかず兼ねてより申し込んであった「みちのくのベストハイライトを四日間で大回遊」と言うトラピックスの旅に娘と参加した。
 
九月九日七時十分にJA名古屋駅のコンコースに集合して三十四名の団体旅行となった。私は東北は初めてでこだまや、やまびこの旅もゆっくりしていて楽しいものである。
 郡山からは地元のベテランガイドつきのバスになる。初日は透明な水の猪苗代湖裏磐梯のエメラルドグリーンの五色沼をみてから、源泉かけ流しの蔵王温泉につき疲れを癒す。瀟洒なホテルアネックスは牛しゃぶと芋煮御膳がおいしかった。
 二日目は厚着をしていって蔵王山頂で、引き込まれそうに青く美しいお釜の池をみる。ちょうど白根山の白を青にしたような見栄えである。
 次に中尊寺の金色堂を拝観し奥州藤原氏の栄華に思いを致す。平泉を歩いてから角館の石黒家松本家など武家屋敷をみてまわる。その奥では今も生活をされていたり書院づくりもあったりして、私にとっては実家を大きくしたようなものである。
 ただし庭や燈籠などはその年月が偲ばれる。たそがれ清兵衛撮影場所の塀の前で写真を撮った。
 立子の像を見て田沢湖を巡りプラザホテル山楽荘につき強行軍だったのに、エスカレーターがなく階段の多いのに泣かされた。フロントに舞台がしつらえてあって三味線や民謡の披露があってこれは良かった。
 三日目は高村光太郎の乙女の像で知られる十和田湖や奥入瀬の渓流を歩いて、とうとう青森まできてしまったと感慨ひとしきりである。津軽工芸館を見てバスは一路岩手県までさがり雫石のAランクホテルの高原温泉に泊る。ローストビーフをあてに娘とビールを飲んでいて別棟であった民謡踊りをみそこなってしまった。
 ラストの日は小岩井農場で遊び、奇岩の渓谷の厳美渓をのぞみ私がメインにしていた芭蕉コース松島を遊覧船で巡った。
 昨夜来の雨で水が濁っていたのは残念であったが本当に沢山の島が点在し「松島やああ松島や松島や」もうなずけると言うものだ。
 ロキソニンの世話になりながら痛し楽しとよくも六県も駆け抜けてきた。何回も来ている筈の娘は東北は好きだから又来たいと言っていた。
   

  俳句 裏磐梯五色の沼や秋深し
     長き夜かけ流し湯に足をもむ
     ななかまどはや彩づきぬ盛岡路
     松島に波ひたひたと秋を聞く

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とかく不如意

2010-09-08 14:15:48 | Weblog

 先ず一番に民主党の小沢さんが総理大臣に立つことを表明したことである。
 なんだこれはと顔をそむけたのも束の間、日が経つにつれて、民意をつかみけっこうな支持率になっている。
 人気は理屈ではない事の見本みたいである。後数日固唾を呑んで見守るより致し方ない。
 二番目「大連紀行」を提出したエッセーの先生に、旅順開城の歌など書いて居らずにと、こっぴどい批評をもらった。
 でも私達の年代はマッカーサーにおびえて国史の授業は御法度であったのと習字の教科書も黒く塗りつぶされて、西洋史とローマ字を習わされていたのですよ。
 「戦争知らない子供達さ」と言う歌が巷にあふれて腹が立ったが、そういう私も、その前の日清日露の戦争を知らなかったのである。
 今
「坂の上の雲」の六巻目を読んでいるが驚くことばかりで、先生の年齢の方から見れば、何をのほほんとと言うことになるのであろう。
 歴史は繰り返す、時代は過ぎ去るのである。
 三番目は明日朝の六時から三泊四日の東北旅行に出かけるのに台風が来ている。
 どういう順路で通過するのか気象情報から目が離せない。その上最近の身体の使いすぎか左足が股関節あたりから足首までつって今までに経験したことのない痛さである。
 
みちのくのベストハイライトを四日間で大周遊と言う六県の名所の写真ののったパンフレットをながめて、足にやっきになって電気をかけまくっている。
 さんりんぼうというところかしら。
  

    俳句 稲雀泡立ち草をねぐらとし 
       賑わいてデズニーランド大花火
 

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