秋の句会で「寡夫と寡婦赤い橋より紅葉狩」と詠んで先生に「それは何」と言われ無得点であったことがある。小学校時代の友達が、飯田へ花見に行こうと誘ってきた。「あちらの方は未だ早いよ」とぐずぐず言ったら「そんな事は無い。市役所へ電話をしてみたら、満開だって」と九日の朝九時にプリウスに同乗して、飯田へ花見に行った。 彼は可児からだから、八時には家を出てきた筈である。 後ろの座席に座ると、小さい私には外があまり見えない。気がついたら足助なので、当然自部坂峠を越えるのだと思ったが、恵那峡への道を走っているみたいで、地理にうとい私は黙っていた。中央道へ出るらしい。 平日とは言え少しの渋滞もなく道中は桜街道だった。飯田へ入ると南信州は今日が満開と桜が見事に咲き誇っている。最初に授業で校庭に人気の無い岩井田小学校の桜を見てから、大宮通りの桜並木を走った。七百メートルにソメイヨシノを中心に百五十本余の桜群の珍種も混じっているらしい。 「手帳に書いて置かなければ判らなくなるよ」といわれたが、ほんとうに判らなくなってしまった。
桜 、半八重枝垂れ桜も見事で樹齢三百五十年としてある。坐光寺麻積校舎は明冶七年竣工の県内最古の木造校舎。県内最大の歌舞伎舞台を併設したもので、長野県の宝に指定されている。 官庁街を走っても駐車場のある食べ物屋がないので、出店が並んでいるところで信州そばと五平餅の昼食をした。 源頼朝の桜とか専照寺の枝垂れ桜とか写真に納めて元善光寺の下にある店で名物饅頭を買ってここを最後に飯田のさくら見物をおわった。 飯田の桜は戦争で被害を受けてないので幹が脅威的に太く、中には雷に二股に引き裂かれたまま巨木になっているのもあった。これまでおざなりに桜見物をしてきたのが返す返すも惜しい気がする。 十五日は老人会で妻籠へ旅行である。島崎藤村の古里で、私も昔歩いた事がある。知ったかぶりせずに、令和最初の紀行文が書けるように心がけよう。 >
俳句 緞帳をあげたるごとき里桜
春らんまん南信州八十路旅
桜 、半八重枝垂れ桜も見事で樹齢三百五十年としてある。坐光寺麻積校舎は明冶七年竣工の県内最古の木造校舎。県内最大の歌舞伎舞台を併設したもので、長野県の宝に指定されている。 官庁街を走っても駐車場のある食べ物屋がないので、出店が並んでいるところで信州そばと五平餅の昼食をした。 源頼朝の桜とか専照寺の枝垂れ桜とか写真に納めて元善光寺の下にある店で名物饅頭を買ってここを最後に飯田のさくら見物をおわった。 飯田の桜は戦争で被害を受けてないので幹が脅威的に太く、中には雷に二股に引き裂かれたまま巨木になっているのもあった。これまでおざなりに桜見物をしてきたのが返す返すも惜しい気がする。 十五日は老人会で妻籠へ旅行である。島崎藤村の古里で、私も昔歩いた事がある。知ったかぶりせずに、令和最初の紀行文が書けるように心がけよう。 >
俳句 緞帳をあげたるごとき里桜
春らんまん南信州八十路旅
