おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

  自 転 車

2016-01-23 00:20:56 | Weblog

 私の機動力は小さめの電動自転車である。
と言っても乗るのは周りの者が危ぶむので、主にゲートボールに行く時か、スーパーに買い物に行く時くらいである。
 市内ならクルリンバスもあるし、タクシーはシルバー料金で申請してお金も供託してある。夫の命日にはこの地方で今年初めての大雪であったので、大寒明けの二十一日お花を用意して置いて、次の日梅やフリージヤやラッパ水仙など可愛くあしらった供花を持って自転車で年忌参りに行った。
「雪が大層降ったけどこの地方はすぐに解けるから良いね」と墓石に語りかけて、お経を唱えた。
 最近流行りの納骨堂の象の石造やお花の入っている御手洗いには、水道の水がちょろちょろと流してあった。
 今年は今まで異状気象と言うほど暖かかったので、道野辺の蝋梅が咲ききっている。昨日はきびしい寒さであったが、今朝はさほどでもない。
 お墓は山の上なので自転車は山越えよろしく山茶花の道をゲートボール場まで二キロの歩道を南下した。
 この道程も自転車が古くなったのか、私が力不足になったのか、年々歳々大変になってきてゲートボール場へついた時は,はあはあと息も荒く腰も痛かった。
 それに引き換えお参りをして来たせいか何だか名状しがたい気分の良さであった。

    俳句 夕月にいずこに帰るや群れ千鳥
        静もれる日中や雪の雫のみ

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悲 喜 こ も ご も

2016-01-11 20:38:08 | Weblog

 正月の初詣にはじまり四人も家族の増えた我が家の新年会や 、二日おいて句会の新年会を藤昌で楽しく行った。
 例年になく暖かな季候にあちこちで春の花まで咲き初めたので気を良くしていたら、又もや胸のつぶれるような事件に見舞われた。
 七日正月の菜粥を炊いていると、名古屋の東警察から電話がかかってきた。
 前にこのブログにすぐの妹が脳梗塞で倒れて、九死に一生を得て療養中だと書いたことがある。母と息子(次男)での自宅療養からはじまり、病院をあちこち変わり、最近小康を得てきて、よくもここまで、回復してきたと、喜んでいた矢先その看病をしていた息子が五日の真夜中飲酒運転で拘留されたとのことである。どうも免許証不携帯で車は母親のだったらしい。
 お盆からこちら仕事と看病で休む暇も無く、やっとカートを押して歩くリハビリまで漕ぎ着けさせてほっとして気を抜いたのであろうか。
人並みに正月をしたかったのであろうか。もう少しのところで折れる人間性を感じる。
 電話を受けた翌日代わりに千種病院まで洗濯ものを取りに行き一日置いた今日届けて来たが今こういう病院は二三ヶ月の移動らしく一所に長く居ることはできないのらしい。
 さて甥の拘留期間と妹の転院とどちらが、早いのか私としては気を揉む。いずれにしても家族で解決させるべく、横浜に住んでいる長男の電話番号を次男の持っている携帯で調べてと警察に言って置いた。
 これで警察へ三度電話を掛けているが、三度とも違った人が出て最初掛けてきた人に行きつけない。
 早くこの件が解決しないと昨日の句会で二十八人中トップの得票があった

   〇 並びたる鴨居の槍や冬座敷     の姉妹の育った家の句が泣くではないか。

       俳句  坊ちゃんと言はれ久しや漱石忌 

            人形を前におんぶやお年玉

 

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お 年 賀

2016-01-01 01:36:27 | Weblog

  明けてましておめでとう御座います。
皆様良いお年を迎えられましたでしょうか。

私は初日をあびて初詣から始まります。三猿とは言わないまでも、つつましい一年を過ごそうと存じます。  本年もよろしくお願いします。  (2016年1月1日)

 

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