最近寿命が延びたせいで認知症を患う人が増えてきた。昔もそれ相応にあったのだが、家族が外に漏れないようにしっかりガードしていたりした。
近頃では介護の名のもとにオープンになった。今回も元俳優の南田洋子の現状を夫である長門裕之の困惑と言う形でドキュメンタリー番組をやった。
元々タレント夫妻で有名人なのだからギャラも多いのであろう。現在の南田は日常会話さへママならず自身の芸名すら認知出来ない。長門も高血圧症をかかえる身で子供は無い。
「消えていく妻の記憶」昨日の洋子は今日はいない、今日の洋子は明日はいないと長門はアルツハイマーの恐さを語っているが、その病は本当に喪失する速度が速く、去年は小学生今年は三歳児と言う類らしい。
不治の病といわれた結核がストマイの開発によって治るようになり、癌が抗癌剤で緩和され日常生活に支障を来たさないまでになってきている。認知症にもアリセプトと言う治りはしないが進行しない薬があるようであるが、副作用があるらしい。
南田洋子と私とは生年月日が全く同じである。なので不安も笑えぬものがあって、来月浅間温泉で行われる同期会で逢う筈の友達に夕べのテレビ観た?と電話をかけた。
彼女が言うには、今五十歳の息子が三歳の時東濃の付知にある渡合温泉の手前の、高樽の滝でロケがあって二、三日逗留された時南田洋子に抱っこしてもらって撮った写真を見ながら、あの人がこんなになってしまってなあ、と話合ってテレビを観ていたとのこと。
それは三谷英明が、つり橋から下に落ちる役だったとか私の心当たりのない映画だが、初共演の「太陽の季節」の南田洋子と長門裕行は青春そのもののあこがれのプロフィルであった。
俳句 自転車を漕ぎ皆勤の卒業子
葉桜になりて戻れり散歩道