おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

弱 り 目 に 祟 り 目

2016-08-24 10:34:57 | Weblog

 お盆は毎年忙しい。
今年も出かける。受け入れる。で家族も巻き込んで一週間をやり過ごした。
 十八日エッセー教室で「石火光中」を百冊六人で製本し終わって帰宅すると、灯しっぱなしにしていた 盆提灯が息子が来てかたずけてくれてあったので、夕方であるし、今日しかないと供華を持って自転車で独りで霊送りをした。
 何の罰があたったのか左の足首がくじいたように痛い。次の日孫娘が来るというので、リビングにもっぷを掛けて、おしまいよと外に出す時、自分まで着いて出てしまって知りもちをつきながら転んで右足の脛の裏をずずずいとこすって、黒死になった。足をいたわって二三日してから整形へいったとき「おかげで腰はずいぶん良くなりましたが、あれからこちらずいぶん腰が曲がってきて、息子が「せむしの曲がり方だと言うんですよ」というと二十年前に腰椎をつぶしているのでそれは治りませんとのことであった。
その曲がりかたを防ぐには、体操かギブスをするしかないですよ、ギブスを作りましょうと言われた。
 いよいよ面目ない齢になったものである。ゲートボールの復帰などおこがましい。会場までの足である乗り物がコンスタントにないのである。
 市のスポーツセンターの体操教室はどんなものか聞いてみよう。
Тさんのように然るべき施設に入るにしても八十五歳までは独り居で頑張りたい。 九月には孫のKちゃんの結婚式もあることだし。
 このお盆の十三日に水琴窟のオーソリテイのNさんが
九十一歳でなくなった。

   俳句

Iさんが追悼句
        ○ 甕に落つる水音清し盆の月      を詠み
     私より四、五歳若いTさんは
        ○病癒えてこれからの事髪洗ふ
     と二人の上手な句に対して私は
        ○言い訳のいろいろありて八月尽である
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チャンピオンベルト

2016-08-12 17:18:00 | Weblog
テレビは連日リオネジャネイロオリンピックの放映花盛りである。体操の内村航平に始まって卓球、テニス、水泳など、もう日本はメダル数20ヶ以上の獲得をしている。
何か他のものを見たいなあとチャンネルをひねっているとテレビ愛知で、午後のサスペンス内藤大輔物語「いじめられっ子のチャンピオンベルト、神様なんて絶対にいない」が始まるところだった。
内藤大輔は実在の人物で実話なので引き付けられて2時間ものをみた。プロボクサー、タレント、ボクシングの解説者で、もとフライ級王者の来歴は、少年時代のいじめられっ子ボンビー(貧乏)のあだ名で
給食のおかずや貴重品を取り上げられたり、教師にみつからないところで寄ってたかってすさまじい暴力を受けそれが嵩じて胃潰瘍になる。そんなに追い詰められても母親の同情の手
はさしのべられず、調理師になれと東京へだされる。
 やる気になれないある日ボクシングジムをみたところから、自分に出来ることはこれだと思い中学生時代のいじめグループを見返したい一心で厳しい練習に打ち勝って行く様を、やはりいじめられている身近な子を助けたり、自分には恋人に恵まれたりして、格闘技で日本チャンピオンや世界チャンピオンになっていくさまを面白く観た。
 芥川賞の「火花」や「コンビ二人間」よりも映像があるので見ていて楽しかった。

     俳句  墓掃除線香くゆるあさまだき
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  幼 な が え り

2016-08-04 06:41:43 | Weblog
先週整形外科へ行った帰り、丁度バスが無く、およそ約2キロの道を四十分位
歩いて帰った。日傘を挿し長袖を着ていたのに、正午の炎天の陽は顔や腕など目にみえて日焼けしていた。
 それから首の周りが痒くてしかたが無いので、手持ちのリンデロンを塗った。
 二十年くらい前にも「痒い痒い病」になったことがあって、「それはきっと薬害だよ」と同僚が愛知医大へ一緒にいってくれた。
原因は判らなかったが抗生物質入りのリンデロンのチュウブ入りを十個ほど持たせてくれた。今手元に同じものを置いて愛用している。今回はそれをつけるとよけいに痒いので子供の頃湯上りに姉妹皆がはたいていた「シッカロール」をつけてみようと思ってさがした。
 薬局の棚にそれをみつけたときは救世主に遭ったように嬉しかったがそれをつけても痒みは増す一方で、ちっとも軽くならない。
 そこで今朝は此の間蜂にさされて看て貰った皮膚科へ行こうと張り切っている。通っている整形の隣なのがおあつらえである。
帰りにうろちょろする店がない。「かつさと」か「五右衛門」しかなくて、食物アレルギーではないが、バスの時間待ちの昼食としてはねーと思う。
 そうなるとせっかちな私は自転車でということになるのだけれど、大体自転車で転んで整形へ行っているのである。「それでも自転車なの?」と人に言われそうで思案している。
 知人は上手に申請して要介護1を取得している。何につけても自分のことが自分で処せなくなるのは幼帰りのようでつらい。

   俳句   起き抜けに摘んで入れたる茗荷汁
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