おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

過ぎたるは及ばざるが如し

2016-10-26 18:52:23 | Weblog
従妹の主人が詩人である。靖国神社の靖と言う字の靖子ちゃんは出征して戦死し帰ってこなかった父親と今生で一度も逢はずに亡くなった。
 でも高校の英語の先生であった此の詩人と結婚し一人の子をなしそういう意味では幸せな一生であった。 
 その御主人と私は、忘れたころに手紙とか、文芸物でのやりとりがある。
 今度もBМという全日本協会などと言うデトロイト美術展、A4サイズの良質な紙の二センチ程の厚みの豪華な本が二回も送られてきて猫に小判なりにずいぶんと目の保養をさせてもらった。 
 あらゆるジャンルの文芸、美術の範囲で編集されている。
 この詩人の広告は柴沢真也詩集「アヒル顔の少女」話題の文芸書、(定価千円)とある。
俳句の私には、詩は判らない。
 美術の杜出版 発売、星雲社、年に一度、美術評論家及び書道評論家文芸評論家によって選考された「日本美術評論家大賞」の受賞者とある。
 私には荷が勝ちすぎるから、図書館へ推奨しに出かけて行こう。  
       

      俳句  銀杏の木伐らぬがよろし死後でよし
          木犀の香を声高に来訪者  
          新米や指からこぼる無農薬
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名 古 屋 港 水 族 館

2016-10-13 10:01:06 | Weblog
久し振りの快晴である。
 無限図(俳句の会)からの水族館への吟行に、迎えに来てくれたGさんの車で藤が丘まで行き、其処からから地下鉄で行った。何でも人任せである。
 館内案内が海洋博物館のしおりと共に一ヶ月も前から来ていたのに昨夜まで見もしなかった。今までに夫と一緒に孫連れで二、三回行ったことがあるので、スケジュール表と身分証明書さえあれば行く事が出来ると言う安易な気持ちであった。
 集合場所についてみると、女性は申し合わせたようにリュックサックである。私もいっぱしメモ帳とペンを持てるようにと、リュックで来ていた。
 館内をめぐりだすと、物珍しくて年端の行かない孫達を四人も連れて居た時とは違ってフリーであり新鮮である。それにそんな頃は俳句の「は」の字も頭になかった。
 くらげは季語にあり小さいものが三種類も展示ケースに入っていて可愛いのでこれにしようかと思いながら、釘づけになったのは、鰯のトルネードとイルカショーであった。 イルカショーは知多と品川プリンスホテルと此処で見たのが強く印象に残っている。
今日も小学生を乗せた車が六十台も入るとのことで、俳句のS先生の注意の一言は「子等の歓声イルカショー」はやめてくださいであった。
 昼食時にレストランで子供のような二句を提出してしまったが、一緒に行ったGさんなどは「まだこれから一時間くらいかかるからと、独りペンギンの観察椅子に腰をおろして作句に余念がない。やはり熱心な方である。先月の兼題俳句の「添水」も二十八人中一位であった。
 Gさんの横で待つことしばし、私はペンギンを怖がって泣いた二十六歳の妙齢となった孫の青春を思い描いていた。
 あっと言うまに楽しい半日は過ぎて解散となった。八千歩あるいたそうである。私の場合それをこなすだけで結構しんどい吟行であった。  

      俳句   湾内の「ふじ」の係留秋うらら
 
           無重力なるか海月の小さき華
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愛 知 牧 場

2016-10-03 10:31:27 | Weblog
日進市のシテイーマップに、名所・文化財として十五ヶ所載っている中の愛知牧場へ九月二十八日に、にぎわい句座の役員三人と先生とが現地で落ち合って吟行の下見に行った。
 今年の九月は異常に連日、台風や雨が、多くて此の日も曇りがちで傘を持って歩いた。二十七、八年ほど前、孫達を遊ばせるのに何度となく訪れていた懐かしいところである。孫達はジェラードを喜んでなめていた。そんな頃は広い牧場を歩くことが出来ずに下から眺めていた。サービスエリアと直結させてあって、そこで食事をしたこともあったりした。
 いけない昔日の感慨にふけっている時ではない。今日は十一月一日に行う吟行の下見なのである。
「愛知牧場は昭和二十九年の創業から今年九月で六十二周年を迎えた。約二十へクタールの牧場には、百六十頭の乳牛、五十頭の馬のほか、羊、ヤギ、など可愛い動物が迎えてくれる。搾乳や、バター作りの体験、乳製品の販売、季節に応じた花畑の迷路などがあり、土用日曜を中心に多くの観光客がおとずれている。」と広報に紹介されている。
 あのころと変っていない牧場の風景を愛でながら、今度は自分の弱った足で1週し、風景、曼珠沙華、コスモス、とんぼ、馬、羊、ポニーなどに気を留めながら、ゲストハウスの二階の会場の予約や、集合時間、周遊時間などを決めて入り口の喫茶店で思い思いの昼食をして別れてきた。
 十月に入っても尚雨模様で台風が日本列島のあちこちをかすめているが、どうぞ十一月の始めは良い秋空が広がりますようにと願うばかりである。

     俳句 牧場の入り口に咲く曼珠沙華
        子羊の遊べる柵や葛の花 
        おどし銃気にせず柿を食ぶ鴉
コメント (1)
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