おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

 ふわーと転ぶ

2023-07-13 16:07:28 | Weblog

 パソコンの「八月度の句会」の一斉メールの欠席届を言ってきた人に返事を流し、窓の外を見ると昨日の夕方から降ったりやんだりしていた天気が、どうも雨間のようである。ならば明日はゴミの日だから早急に大袋に入れましょうと、日課にしている一メートルずつの草かきをしながら進んでいくと黄色の花がある。
 何と、何と麗しい黄色の花が草搔きに、ついてくる。その先を見ると、これまた立派な茗荷があちこちに芽を出している。喜んで右の手で掴んで採り左手で受ける。その先の一つに思いきり手を延ばした途端にずっこけた。うつ伏せで、左のこめかみをしたたか打って音までした。起き上がれない。このままなのかと一呼吸おいて、ひっくり返って起ちあがった。
 今朝、雑誌で、世の老後不安に応えベストセラーを連発している樋口恵子の「老いの大冒険に挑む日本の高齢者よ胸を張れ」というコラムを読んだばかりである、
    「長寿は平和の賜物」
    「本物の老いはふわーと転ぶ」
高齢者が要介護になる要因は原則別でみると、男性は脳出血、脳梗塞、心臓病、などの循環器系が多く要介護の原因の三割、女性は手足の骨折、転倒、骨粗しょうという運動器の障害によるものが三割と、男女別ではっきりしている。
 茗荷大好き人間の私も、手や足が震えて来てその先を続けるわけにはいかなかった。ラーメンに八個の内の大きい一個を入れ、夕べの残りの握り寿司の三個とその他のおかずで昼食をした。三時からはテレビで相撲、七時からは夏木いつきの番組を見なければならないので、続きの作業は夕方にすることにした。
 髪の左の生え際にサロンパスを貼って、家の中でも帽子を被っていた。腕も膝も打ったところが少々黒死になっている。
 今日採らなければならない茗荷は後何個くらいであろうか。十個ばかりではない気がする。とんでもない「ヘロヘロ」の顛末であった。

          嫁がぬを語らぬ親子原爆忌   淑子



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする