おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

大相撲名古屋場所千秋楽

2012-07-24 22:55:11 | Weblog

 何かにつけて子供と言うは有難い。
前の日には息子が「ござらっせ」の美容院まで車に乗せていってくれて、22日には娘夫婦が迎えに来て車を「赤池」に預けて、姑さんと私を大相撲名古屋場所の升席へ招待してくれた。
 体育館は15年程前に夫とで、孫を連れてサーカスを観に行って以来である。
 館内は熱気に溢れていてテレビとは又違った趣である。
やはり百聞は一見に如かず、今日は千秋楽とあって満員御礼の看板がかかっていて、取り組みごとにフアンの掛け声がかかり拍手やら溜息が会場をゆるがす。
 私は初めての観戦で、向うのお母様に「誰かひいきの方がいらっしゃいますか」と聞かれ「日馬富士も好きですけど、日本人に応援したいんですわ」と言った。
 トップは外人にしめられている。稀勢の里も琴奨菊も今一で当分日本人力士の横綱は望めそうもない。
 先場所優勝して今場所13敗していた旭天鵬が勝った時は優勝でもしたかのように観客が大喜びの声やら拍手をして場内がほっと和んだ。
 14勝の横綱白鳳とこれも14勝の大関日馬富士の結びの一番は29年ぶりの全勝対決で涌きに湧いていたが、その割りにあっけなく終わった感がする
 日馬富士の過去2回の優勝は14勝1敗だったが今回は全勝優勝である。大関が板についたような境遇から早く脱却して横綱になってほしいものだ。
 大声で「横綱になって相撲界を変えろ」とどなっていた客がいた。
なかなか去りがたいと見えて誰も帰り支度をせずに、それともそれが誠意の常識なのか立ち上がって「君が代」を歌った。
 それからが賞状やら賞品やらの授与が長かった。家でならテレビの前から移動して夕御飯の支度をしたりして、女性がそこまで見るのは、ここへ来てこそのことである。
 外に出ると優勝パレードを見ようとする人垣ができていた。私どもは栄え出て夕食を頂いて挨拶をして別れ、私は藤が丘周りで帰った。久しぶりに命の洗濯が出来て楽しかった。

   俳句 荒梅雨も今日で明けるか夕茜     
         
         白亜の家淩霄ゆれて零れける

         

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一 人 気 ま ま に

2012-07-15 22:29:51 | Weblog

  ここんところ、暇に任せて凝っている事がある。
それは高齢者は沢山とるようにと言われている毎日の飲み物である。
 元になったのはゲートボールに来る九十四歳のSさんがいつもポットにお茶を持参でくるので聞いて見ると薬草めいたものをブレンドしていて普通のお茶は飲まないとのことである。
 他の者は2リットル入りのぺっトボトル入りのお茶をケースで、買って来て置いて冬はストーブの上の大薬缶にあけて沸かし、夏はすぐそばの家のHさんが冷蔵庫で冷やしておいてくれて持ってきてくれるのを飲む。
 でも母と3歳しか年の差がなくて今は母の亡くなった齢のSさんであってみれば何かにつけて真似がしたい。
 私はどくだみの若いうちに鎌で刈って洗って干してどくだみ茶を作った。細かくきざんで炒って缶にストックした。大薬缶に八部ほど湯を沸かし煮出さないように一掴みのどくだみ茶をさっと入れて冷蔵庫に冷やし保管する。味は決して悪くはないのでがぶがぶと嫌味なく呑んでいる。
 旅行の折牧野が原で苗を買ってきて植えて置いた庭にある一叢のお茶も今年初めて一番茶から三番茶まで摘んで飲んだ.美味しかったので番茶まで作ろうかと思ったりしている。孫が沖縄土産にくれた「おばあ茶」とどちらの味が良いであろうか。
 
私には子供の時から麦茶を飲む習慣がない。
 今庭に青紫蘇が沢山育っているから今度は紫蘇茶を飲んでみよう。息子が「アイスクリームを買ってきてあげたよ」と、くれてもさっぱりしているのはこちらが勝ちで、一日に何杯も飲んでいたコーヒーも朝だけになった。
 玉露も深蒸し茶も夏の間はお預けで、生菓子の或る時だけの登場である。息子は家に入ってくる時はコンビニのペットボトルを提げてくる。
 
そんな私は水太りなのかちっとも痩せられない。
昨日Sさんは掘り起こしにくいおおばこに挑戦していたから、明日効用を聞いてみよう。
 ハーブティの喫茶店にも行ったことはあるけれど、安易に手に入るもので血液さらさらと行きたい。

  俳句  さわさわと青田目にしむ万歩計

 

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梅雨の晴れ間

2012-07-06 15:59:25 | Weblog

六月狭庭の紫陽花が白く咲き初めたと思ったら、暫くすると美しいブルー一色になった。床の間やら玄関や、テーブルの上まで紫陽花ばかり活けている。空に向って枝を広げ沢山咲いている。それが今朝からは濃い紫になった。四ひらの真ん中まで変わる。
   ○今日見れば濃き紫や七変化
 夜中の三時頃雨音が激しかったので、よかった、ゲートボールは休み、ゆっくりしようと、再び眠り朝起きてびっくり、出発の九時半には太陽まで照りつけている。
 自転車で急いで走っていると、池の面に雨が降り注いでいるように見えるが、頭を出さない水草模様を雨と見間違えたのである。
   ○水草(みくさ)生ふ文目(あやめ)の池に雨しとど
 殆ど下りばかりの道がそこだけ急な上り坂を越えると、行き着く先がゲートボール場である。
 その森の道を抜けながら、この木下闇を何と詠もうかと思っていると、とっぴょうしもない鶯の声に驚いた。なんで今頃、鶯を聞くのは今年初めて・・・それもはっきりと大きな声で一羽きりの鳴き声なのは、相手を呼んでいるのであろう。
   ○老鶯の声に驚く競技場
 やがてこの鶯は森を抜けてきて雀のように電線に止まって鳴いていたがいずこにか飛び去った。
 晴れやかなその声が聞こえていたであろう隣の保育園では、赤い帽子の児は乳母車ニ台に、立ちん棒で寿司詰めにされて、ピンクの帽子の児は縄電車にしっかり捕まらせられ、黄色の帽子の児はフリーで草笛などに挑戦しながら、一時間程で散歩から恙無く帰ってくる。
   ○梅雨晴れ間さあ出発よ縄電車
 その間にも、ゲートボールは私も入れて「第一ゲート通過、何番ボールにタッチ、何番アウト、第三ゲート通過、センター上がり」などと熱心に練習をしている。
  瞬く間に午前中が過ぎて帰り道例の池まで来ると、白い風速計が向こう岸にくるくる廻っている。それだけで景色が洋風になってきた。看板に公園を作りますと書いてあった。
  ○湖に風車瀟洒や梅雨晴れ間
 この行程は私の一日おきの日課である。

   俳句 園児らのプールの囲高からず

 

 

 

 

 

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