おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

龍潭寺(りょうたんじ)女城主の墓

2017-04-24 14:41:19 | Weblog
おそまきながら市の老人会にはいった。
 町内ごとに組織されていて選べるクラブが八拾ほどもあるようで、老人力の立派さに圧倒される。
四月からと言われた通りさっそく日帰り旅行に誘ってもらえた。四月二十一日行き先は奥浜名湖の「井伊直虎の墓」であった。
 女性の役員が迎えにきてくれて集合場所の「岩崎公民館」から市のバス二台で出発した。
 行き先は今テレビで放映している奥浜名湖の女城主直虎の墓である。直虎は織田信長と同じ年代を生きた女性で、静岡の遠江の国井伊谷で誕生、井伊谷は「国人領主」とよばれ上の言うこと(今川家)を聞いて居ればいい領主であった。
 ところが独り娘であったがために家を継ぐために大叔母の息子直親と婚約したが、今川義元の理不尽な仕打ちでそれが果たせず出家して「次郎法師」と名乗るがいろいろあって、後に還俗し井伊家の家督を継ぐために、女城主となった。
 身内の幕末の徳川直粥が安政の大獄を行ったり、日米修行通商条約を終結するにいたるので、両者はたたえられているのである。
その井伊家の寺へ参ってきた。広大なとは行かなくとも、ひっそりとしたたたずまいの老人達には適度に歩ける新芽の若若しい森で、どうだんが、白い小鈴を連ね、おんつつじもすがれなく、めずらしいしゃくなげも立派に咲いて緑のもみじの木の大きい事と言ったらやはり何百年もの寺であった。
 昼食は「かんぽの宿」で百人近い宴会がありからおけもして、途中「うなぎパイ」やら味噌饅頭のみやげ物屋へ寄ってくれて皆無事で帰ってきた。降りもせず陽気も良くて楽しい旅であった。

     俳句  のどかなり知己の笑顔に笑み交わし

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

  読  書

2017-04-17 09:19:31 | Weblog
私のいけないところは本を読み出すと、一気によんでしまうことである。
 「九十代なにがめでたい」も「くまざわ書店」で買ってきて読んだが、ふんふん、ほんとほんと、と思うばかりで、手元の手提げの中に同じ佐藤愛子の「戦い済んで日が暮れて」の上下巻を図書館へ返しに行こうと入れていてのことである。
 この彼女が日がたち成長すろとこうなるのかと思っただけで、今日従兄から送ってきた家族写真のプリントアウトの一枚ものにこの本のことを「久しぶりに笑った愉快な本に出会いました。始めから終わりまで、そうだ、そうだその通り納得同感,ケラケラ、クスクス、涙だして笑いっぱなし。九十二歳のやけくその力で真剣ににふざけている楽しいエッセイ集です読まれましたか」とレイアウトされている。
「わが孫育て」も孫との攻防戦が声をあげて笑えるほど面白いらしい。こうしした楽しい読み方が出来るようになりたい。
 と言うのは簡単だが、自分自身、最近かたはしから忘れていく傾向にあるので焦りがあるのであろうか コンビに女も面白くなかったし、火山はむつかしかったし、ならばと大きい活字の「どくとるまんぼう」を今更よんだり「 城山三郎」は愛知の人だったからと「もう、きみには頼まない」で私のかっての職場の戦前戦後の長の(石坂泰三)人物像を知ってみたり乱読も甚だしい。
 記憶力の減退には歯がたたないのだから、「ていねいに、念には念を」「ゆっくりと」を心がけてしばらくを暮らしてみよう。
 昨日買ったズボン2本もやっつけ仕事でなく、丁寧に丈を詰めることにしよう。
 
         俳句  花を待ち過ぎてしまひし日を惜しむ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜半に嵐の吹かぬものかわ

2017-04-07 17:29:14 | Weblog
今年は日本のあちこち桜が咲くのが遅かったようである。
 四月二日当地の岩崎祭りの立派なちらしが入ったので、Kさんと岩崎城の祭りに出かけたが、桜の蕾の固い下にしつらえられた舞台で次々と若い人のグループが踊りを披露するのを腰掛けて少々観てからスシロー迄行って食事をしておしゃべりをした。
 去年は一日に満開であった 愛知学院の花見の約束を今年は五日にした。ところが当日になっても一向に桜は、ぱっと咲かないので彼女から取り消し電話が入った。
 その他の理由の一つにこの街の「くるりんバス」の時間が四月から改正になって、彼女の所から十二、三分で学院まで来れたのが無くなってしまったのである。
 従って彼女の下りる所まで迎えに行くには、だいぶ歩かねばならず、この二日の日に自転車でいったのと、四日の句会に「にぎわい交流館」迄出かけた後遺症で腰が痛くなっていたので、これ幸いと満開になったらね。と言うことになった。
 花に雨はつきものであるが、ここんところ曇りか雨ばかりである。彼女も神明社の老人クラブのお花見は弁当をもらって散会であったそうな。私の方も四日の句会はたまたま晴天ではあったが、桜は市役所もまだであった。
 今日七日ようやくぱっと咲いたらしいので、明日八日の本家の君子さんの三回忌の支度で美容院へシャンプーブローに行った帰り雨が上がっていたのでコンビにの角を曲がりながらその向うに見える学院の正門から奥へ続く桜の按配を観てきた。
 明日か明後日が満開であろう。桜の花もさることながら、バスの順路や停留所が変ったことは、私としては本当に困る。

   俳句   学生や花の四年に早く咲け
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする