ちょっとは秋らしく涼しくなって来た。
テレビを見ていると毎日どこかで火災が起きている。消防庁の統計によると住宅火災による死者の70%以上を六十歳以上の高齢者が占めているとのことである。
「熟年世代の危機管理」として、独り住まいの私としては今迄以上に火災に気をつける事にしよう。
第一にあげられる高齢者の「たばこ」の危険は、四十年も喫煙していたのを、夫が亡くなると同時にやめたので禁煙してから二十年近くなるからこれは無い。
台所は、知人の誰彼が家の中じゅうオール電機自動にしたと言われるが、今のところそうしようとは思はないから、ガスをつけたらそこを離れないことにしよう。
今まで「ながら人間」と自分で呼称し自慢していたが、テレビを見ながら新聞を読むことくらいにしよう。
簡易型スプレー式消火器は随分古くなっているから。買い換えよう。
ストーブの炎のたつのはこの春に廃棄した。
草を刈ると持ち運びのできる焼却炉に入れて土曜日だから、日曜日だからと世間に内緒でうやし煙を出していたのは断じてやめよう。
「たき火だ、たき火だ、落ち葉たき」は昔をしのぶ、よすがとして灰の中から薩摩芋を取り出したい絵空事は歌だけの事にしよう。
風呂も、もちろん台所と一緒でガスの点検は怠りなくしてもらっている。
そんなことを色々考えながら、先ほど娘がみかんを供えて行った仏壇の灯明も最初から電気でつくあかりだなあと安心した。
先ずは今日一日恙なくすごせますように。
たてつけを一枚はずし良夜かな
この庶民的な句はもうすぐ中日新聞の近郊版に十月分で載ってくる