前回は「うめ婆」で、今日は「さと婆」の話です。
ま、「さと婆」のことは最後にまわすとして…
毎日、新聞やテレビを眺めていると、
次々といろんなニュースが飛び込んでくる。
埼玉県で2年間行方不明だった15歳の女の子が保護された。
こういうニュースを見ると、ホッとすると同時に、
大阪府熊取町で小学4年生だった吉川友梨ちゃんが、
下校途中、行方不明となった13年前の事件を思い出し、
今でもご両親らが写真つきのビラ配りなどをしておられる姿が浮かぶ。
ご両親はこのニュースに接して、また希望を持ち直されたことだろう。
僕が住んでいる場所のすぐそばにある八尾空港では、
小型機が墜落して、機内にいた4人の男性が死亡した。
まわりは住宅街で、普段から、たとえば僕が行っているジムで、
この空港の横に住んでいる人が「毎日うるさくてかなわない」
と、嘆いておられたりする。騒音だけじゃなく、この飛行機が、
もしも民家に落ちていたら…と思うと、ゾッとする。
昨日、2ヵ月に一度の松原の徳〇会病院の検査・診察へ行き、
待合に座っていたら、TVでワイドショーが映っており、
乙武さんの不倫騒動のことが延々と流されていた。
最近、実にこの種のスキャンダルが多い。
あのイクメン国会議員の不倫ならともかく、
芸能人が不倫したからといって、その何が珍しいのだろうか。
桂文枝師匠など昔から「東京妻がいる」と言われていたのに、
なんで今になって急に騒がれ、本人が謝罪するに至ったのか。
まぁ乙武さんは「教育者」で、夏の参議院選挙に出馬する…
という噂なので、これが報道に熱気を帯びさせているのかな。
政治の話では、民主党などが新しく「民進党」を結成し、
初代代表となった岡田さんが、あいさつの中で、
民進党を「新進党」と言い間違える場面があった(笑)
明るいニュースでは、北海道新幹線が開業したこと。
東京から新函館北斗が約4時間で結ばれたという。
これで思い出すのは青函トンネルが完成した時だ。
1988年というからもう28年前になるが、
その直後、僕は列車で北海道へ行った。
列車の連結ドアの上の電光掲示板に、
「青函トンネルに入りました」という文字が流れ、
それをバックに写真を撮ったことが懐かしい。
それまで何度か船で北海道を行き来したので、
列車に乗ったまま北海道へ行けるなんて信じられなかった。
それに比べれば、今回は、まぁ、新幹線が北海道に入った…
というだけのことだから、あの時ほどの感動は覚えないなぁ。
…と、いろんなニュースがあふれる中で、
「デパ地下のさと婆」というのがあった。
この「さと婆」というのは、女のスリである。
デパ地下の混雑の中で、客のバッグから財布を抜き取る…
という“腕利き”のスリだというが、年齢が83歳である。
そしてスリ歴が60年以上の「超ベテラン」なのである。
名前が「さと」なので「さと婆」なのだろう。
この「デパ地下のさと婆」は、刑事たちの間で
知らないものはいないほどの「有名人」らしい。
今回も、デパ地下で犯行に及んだところ、
見張っていた刑事に現行犯逮捕されたそうである。
当然、これまで、何度も逮捕されている。
捕まっても捕まってもスリを続ける「さと婆」。
近所の人に聞くと、家も何軒か持っており、
家賃収入もあって、お金に困っていたどころか、
ずいぶんお金持ちだったそうだ。
「財布を見れば盗りたくなるのです」
と、さと婆は言っているそうですが。
その集中力と瞬発力を、他の別のところに
向けたらよかったのにねぇ、さと婆ちゃん。
この話のついでに「名物スリ」がいくつか紹介されていた。
みんな実在していて、それぞれニックネームがついている。
幹線のミズ → 新幹線専門のスリ。
ケツパーのヨシ → 尻のポケットから財布をスる名人。
抜きのヒデ → 財布を抜き取る超名人。
駒崎姉妹 → 姉が見張りで妹が実行。
その名前「こまどり姉妹」に引っ掛けた?
…などなど。
そういえば昔「地下鉄サム」という本を読んだことがあった。
ニューヨークの地下鉄専門のスリ、サムという青年の話だった。
ところで…
この名物スリたちは、いずれも60歳~80歳の高齢者だという。
たしかにスリは、スーパーの万引きより難しいように思える。
つまり年季がいるので、若い者には無理…ということか。
おまけに、難しい割には「利益」が少なかったりして、
若者の「スリ離れ」(???)が進んでいるとか。
ほんまの話かどうか、よう知りませんけど。