今日の新聞のテレビ番組の視聴率欄を見てびっくりした。
大河ドラマ「真田丸」が、ベスト20から消えていたのだ。
朝日新聞のテレビ番組欄では、毎週木曜日、
「TV視聴率ランキング」というのを載せている。
(ただ、これは、関西地区の視聴率ですが)
今回は、2月29日~3月6日までの週間視聴率だった。
毎回、1位はNHK朝ドラの「あさが来た」だけれど、
2位~4位ぐらいには必ず「真田丸」が入っていた。
ちなみに、先週は3位だった。なのに…
今回は、ベスト20にも入っていなかった。
これにはびっくり仰天だった。
でも、何となく、わからないこともない。
先日のブログ「真田丸あれこれ」でも書いたけれど、
長澤まさみ(きり→幸村の生涯のパートナー)が、
今どきのヤンキーみたいな話し方をするのがわずらわしい。
さらに幸村の母が何かと言うとぎゃぁぎゃぁ騒ぐのも耳障りだ。
きっと、そういうのも、視聴率に、微妙に影響していると思う。
それと、戦国時代の大動乱の様子が、ドラマでは描かれていない。
真田家のホームドラマのようで、それはそれでいいのだけれど、
信長が死に、秀吉が光秀を討つという歴史の大きな流れが、
このドラマではほとんど描写されていないのは、なぜか。
それによって真田家や周辺の国衆がどうするか…
…という駆け引きの会話のシーンばかりが目立つ。
幸村が人質を助けるシーンも、不自然さが目立ち過ぎていた。
やはり、歴史の本筋をほとんど描かないことが、
ドラマをいささか貧弱にしているように感じられる。
それと、歴史はそのように激流の如く動いているのに、
ドラマは毎回、あまり話が進展しない。
どうも、同じような話の繰り返しである。
三谷幸喜の脚本だから、コミカルは結構だけれど、
NHK大河には、重厚な時代劇を期待する向きも多い。
なのに、コミカルを通り越している部分が多いように見える。
僕自身、一昨年からこのドラマに期待していただけに、
今のところ、この展開には、ちょっと不満である。
まあ、これから面白くなっていくのだろうけどね。
今の内容なら視聴率が下がっても仕方ないか…
このあと、関ヶ原の戦いから大坂の陣へと進んでいけば、
また視聴率は上がると思うのだけれど…
それにしても、幸村の生涯の宿敵だった家康も、
あれだけコミカルに描かれていると、
最後はどうなるんだろ、と心配だ。
さらに付け加えると、あの、きり(長澤まさみ)が、
ドラマの最後まで、幸村のそばにいるのかと思うと、
そちらのほうも、何だかなぁ…と、ため息が出てしまう。