先日、1泊で、兵庫県にある「東条湖おもちゃ王国」というところへ行って来た。妻と長男夫婦と、その子どものモミィとソラの6人である。
初日は大阪から明石大橋を渡り、淡路島から鳴門大橋を渡って四国に入り、高松へ行って、そこで「讃岐うどん」を食べた。
1年半ほど前、僕は讃岐うどん巡りの“修行”に出かけたことがある。
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http://blog.goo.ne.jp/non-ap/d/20071214
その時から長男は、自分も讃岐うどん巡りをしたいと言い続けていた。
今回、モミィとソラを東条湖おもちゃ王国へ連れて行くに当たり、ぜひ初日は高松へ行って讃岐うどんを食べよう…という長男の希望により、四国へ渡ってうどんを食べ、そこから瀬戸大橋を渡って岡山県に入り、兵庫県の東条湖まで行き、ホテルで宿泊して、翌日、東条湖おもちゃ王国で遊ぶ…というコースになったのである。
モミィは、東条湖へ行くことが決まってから、「トージョーコ、トージョーコ、楽しみやねェ…」と毎日、呪文のようにつぶやいていた。
モミィは3歳9ヶ月だから、楽しみや喜びを十分言葉で表現できる。
弟のソラは2歳2ヶ月で、言葉は単語を断片的に並べるだけ。
「楽しみやねぇ」とこちらから言うと、「やねぇ」と答え、
「楽しみやろ」と言うと、「やろ」と答える。
語尾しか言わない。
「ほんまに楽しみなんかいな?」
そもそも、意味がわかっているのかどうかも、定かではない。
朝の7時半ごろに出発して、途中何度か休憩を入れて、四国の高松には11時過ぎに着いた。
高松では、2軒のうどん屋さんに入った。
僕のように、讃岐うどん修行を積んだ「通(つう)」になると、決して大きなうどん屋さんには行かない。前述のブログで書いたとおり小さな製麺所へ行く。そういうところに讃岐うどんの精髄が秘められているのである(ウォッホン!) 小さな製麺所は全てがシンプルだから、値段も、うどん1玉で150円程度の安さである。
しかし、幼児を連れてそんな店を訪れるのもややこしいので、この日の僕たちは、ごく一般的な大きな店に入った。日曜日ということで大賑わいだったその店は、うどんの種類も豊富な代わり、値段も大阪のうどん屋と変わらない。
うどん好きのモミィは喜んで食べていたが、ソラはうどんよりも、おにぎりが好きで、うどんを尻目に、おにぎりばかりにかぶりついていた。
まぁ大きな店だったけれど、うどんの味のほうはさすがに本場だけに、なかなかの味わいであったことは事実だ。
そのあと、もう1軒、同じような一般的な店に入り、僕は前の店とこの店でビール1本ずつ飲んで、長男の運転する車で、瀬戸大橋に向かったのである。
この日は日曜日だったので、高速道路の料金や橋の通行料が「むちゃくちゃ安い」と、長男が笑っていた。
まあ、のどかな旅行である。
さて、東条湖おもちゃ王国は、兵庫県の三田市と西脇市の間くらいにある、山間部に作られた遊園地である。
http://www.omochaoukoku.com/tojoko/info/index.html
僕たちは、遊園地のすぐ前にある「ホテルグリーンプラザ東条湖」というところに泊まった。
そのホテルに泊まると、「おもちゃ王国」の入園券がついており、乗り物フリーパス券も売っている。もちろん宿泊客はほとんど遊園地へ行く家族ばかりである。
僕はそのホテルの夕食で、飲んだり食べたりし過ぎてお腹が苦しくて、夜はよく眠ることが出来なかった。どうも僕は、バイキングとなるとやたらと食べ過ぎる。我ながら、見苦しい…
そんなことで、その日は終わった。
一夜明けて月曜日。
「おもちゃ王国」は山間部に位置しているので、吹き抜ける風は大阪より涼しいが、この日は晴れていたので、直射日光の暑さは、大阪と同じである。遊園地内も、暑い、暑い。
モミィやソラは、妻や長男夫婦らといろんな乗り物に乗って大喜びしていたが、僕は写真撮影に走り回りながらも、日陰を見つけては暑さから逃れるのに忙しい。
モミィは自動車やヘリコプター、汽車、メリーゴーランド、クラッシックカーなど、次々と乗って行ったが、ソラは汽車のトーマスに乗ると、他へ行きたがらず、「これぇ、これぇ」と降りても同じ乗り物を指差し、降りたらまた乗り、降りたらまた乗る、ということを繰り返しているので、そこはママにまかせて僕らは他のところへ歩いて行った。後から聞くと、ソラはトーマスに14回乗ったそうである。
よ~やるわ、ほんまに!
それにしても暑い。
遊園地には屋内パビリオンも沢山あったので、冷房の効いた部屋の中に入りたくなった。狭い遊園地だし、あまりお客もいなかったので、みんなとはぐれることもないだろうと思い、僕は一人で近くにあった建物に入り、小さな椅子に座った。やれやれと、クーラーの有難さに改めて感謝しながら一息ついたのである。
で一息ついて…
ところで、この室内は何…? と見回してみると、リカちゃん人形がズラッと並んでいる。「ん…?」と思って、一度外に出て、入口の看板を確かめると、そこには「リカちゃんハウス」と書かれてあった。
「リカちゃんハウス…???」
僕は建物の横手から入ったので、正面の看板は見ていなかった。
「ん~、でもまあ、何でもええわ」
また中に戻って一人で座っていると、お客さんたちも、小さな女の子らを連れて次々入って来て、また出て行く。みんな幼児連れである。僕だけが、一人で、じっ~とそこに座っている。
リカちゃん人形の部屋に一人で息を潜めるように座っている中高年男…というのは、気持悪くないか…?
じっと座っているのもナンなので、携帯電話を取り出した。
何かしているように見せておかなければ、怪しまれる恐れがある。
見れば、携帯電話にメールが入っていた。
さっそく開けてみると、知人の方からのメールだった。その内容が、
「いま、どちらですか?」というものだった。
はぁ…? 何だろう…?
と思いながら、返事を送った。
「今、リカちゃんハウスにいますけど…」
モミィとソラはたっぷりと遊び、満足した1日を過ごせたようである。
僕はと言えば、昨夜、あれだけ食べて飲んだのに、昼も遊園地内のレストランでビールを飲み、帰りの車の中でも缶チューハイを飲み、大阪に着いてから夕食に入った回転寿司屋さんでもビールを飲み…。と、飲んでばっかり。
そういえば、むかし、
飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで~
という歌が、あったような…?
たしか、この歌は、「ビール王国」という題名だったのではないか。
(…そんな歌、あるはずないやろ)
大きなうどん屋さんほど、「讃岐うどんらしさ」が薄れるが…
ソラは うどんよりおにぎり?
瀬戸大橋で
ホテルの部屋のベランダから「東条湖おもちゃ王国」が見える
おもちゃ王国の入り口で。
おもちゃ王国から泊まったホテルが見える(右後方)
ソラは「トーマス」が大好き。14回も乗った。
おじさん一人で入ると、怪しまれます。
しかし、中は冷房がよく効いて、とても涼しいのです。