僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

やっぱり気になる松原市

2009年07月02日 | 議会&役所

40年近く勤めてきた松原市役所を定年退職して、早くも3ヶ月が経った。
早いというか、ぎゃっ、まだ3ヶ月しか経っていないの…? というか。

「毎日、家におって、何してんのん…?」とか、
「ヒマでヒマでしゃ~ないやろ」とか、
人からいろんなことを言われる。

毎日何をしているか…? そんなこと、一口で言われへんわ~。
ヒマでしゃ~ないやろ、なんて、勝手に決めてくれるなよ。
フリーの身はフリーの身で、いろいろとあるのです。
もっともっと時間がほしいと思う毎日なのである。

話は変わるけれど…
6月30日に、松原市役所の職員OBで構成する「市友会」という会の総会が、大阪市内のホテルで開かれた。僕もこの「市友会」に、この4月に入会したばかりである。

これは本来ならば、5月に開催されていたはずだった。

その5月の総会が予定されていた日、僕はモミィを伊勢志摩のスペイン村に連れて行く日だったので、市の担当課に総会を欠席する旨の届けを出していた。

すると、最近、またもやその「市友会」の総会の案内状が来た。
「え…? もう5月に終わったのと違うん…?」

案内状によると、新型インフルエンザ騒ぎで総会が延期になったのだという。

それで、6月30日に改めて総会を開くことになった。

今度は僕も、欠席する理由がないので、出席することにした。

例年は100人ぐらい出席するそうであるが、朝から強い雨が降っていたせいか、今回は60数名の出席だった。

会場の大阪市内のホテルに向かう途中で、この会の副会長さん(僕の昔の議会事務局の上司でもあった)が、僕に、「きょうは、総会の中で新会員を紹介することになっているんやけど、そのときに新会員を代表してあいさつしてくれへんか?」と、いきなり言われた。

げぇ~~~……

またあいさつかいな。
3月に、議員や市の幹部職員が出席する退職者送別会のときにも、退職する職員を代表してあいさつをさせられたのに…。またかいな。今度は「新人」としてのあいさつだ。もうちょっと早いこと言うてや。考える時間がないがな。

世話役としてついてきた担当課の職員は、僕に、
「いやぁ、○○さんやったら急に頼んでも、してくれはるやろと思いまして」
な~んてことを言っていた。
みんな勘違いしているが、僕は人前でしゃべるのが、苦手である。
僕は怖がり屋であるとともに、恥ずかしがり屋でもあることを、なかなか人から認めてもらえず、どうやらそんな「人前しゃべり好き」のイメージを持たれたままで自分の人生が
終わってしまいそうなのが、今の僕の悩みなのである。

まあ、それはいいとして…。
総会にやって来た人たちのあの顔、この顔…。

僕が市役所に入ったときから、ずっと先輩として、あるいは上司として仕事をしてこられた人たちが、60代、70代になっても元気な姿を見せていたのには、感慨深いものがあった。あぁ、この人たちとも、ずいぶん長いこと会っていなかったなぁ。

つい最近に退職をした人とは、当然ながら、なじみが深い。
しかし、もう、昔々に退職をした人とは、本当に久しぶりである。
いっしょに仕事をしたことのある人もたくさんいる。
顔だけしか知らない人も、全く見たことのない人も。(特に保育士だった女性の人たちは、僕はほとんど知らない)。
いろんな人たちの顔、顔、顔。
久しぶりに会うその人たちの顔を見て、本当に懐かしかった。

中には仕事で嫌な思いをさせられた元上司もいたが、それも遠い昔の話…。
…と言いたいところだが、やはり嫌いな元上司には今でも口をききたくない。
だいたい僕は、ネに持つタイプなのである(笑)。

…と、まあ、そんなことで(…どんなことだ?)、総会は終わった。

そして、第二部の懇親会に入った。

6月17日に市長になったばかりの澤井さんが来賓として招かれており、乾杯に先立って祝辞を述べた。若くて長身だから、壇上に立つと見栄えがいい。

あいさつの内容も、情熱がほとばしるようで、好感が持てた。

しかし…
僕はちょうど1週間前の6月25日に市役所へ行ったとき、新市長の所信表明演説の原稿を読み、誰が作ったのか知らないけれど、その内容があまりにお粗末なのに驚いた。使い古された陳腐な文言が、何の脈絡もなくツギハギに並んでいるだけで、あれもこれも、きわめて抽象的な表現に終始していた。この原稿だけでは、まるで具体的な政策が見えてこない。

僕は、思い切って、市長の携帯に次の内容のメールを送った。

「所信表明の文章はずいぶん程度が低いですね。文脈が矛盾だらけだし、表現力が稚拙で、おまけに最後の部分は下品です。もう少し、勉強しなければ。まあ、勉強してもしゃ~ないかもしれんけど。ちょっと、期待はずれでした」

かなり失礼なメールだったろうなぁ。もちろん何の返事もなかったし。
「おせっかいなヤツだ。大きなお世話だっちゅうの」と思われたかも。
(今度メールを打ったら、着信拒否になっていたりして…)。

さて、懇親会のセレモニーが終わり、乾杯のあと食事になってから、各テーブルをあいさつに回っていた市長が、僕が座っているテーブルにもやってきた。

さすがに、あんなメールを送ったあと、知らん顔をしているわけにもいかず、
「この間はどうも…。失礼だったかと思いましたが…」
そう言った。

市長は爽やかに、僕に向かって、
「いや。あなたはいつもホンネで物を言わはる人ですから…」
というような意味のことを言って、ニコッと笑った。

さよですか。へえ。

市長ともなれば、外野席からいろんなことを言われるだろう。
そんなことをいちいち気にしていたら身が持たないものね。

まあ、書かれている原稿を冷静に目で追っていくと、いろんな欠陥が見える。
しかし、これを市長が6月29日の市議会定例会初日の冒頭で読んだはずだけど(僕は聞いていないが)、耳で聞くと、さほどの違和感もないのだろう。

言葉は生き物である。同じ文章であっても、話し方ひとつで、躍動したり埋没したりする。その人の姿勢というものが、言外ににじみ出るのだ。

松原市議会では、6日から、各党の代表質問が始まる。
僕はヒマなようだけど、月曜日と木曜日以外は何かと忙しい。
6日はちょうど月曜日である。
少しの時間だけでも、議会へ傍聴に行こうと思う。

新市長に対して、どういう質問が出るのか…?
そして、どういう答弁を新市長がするのか。

もう退職したというのに、まだ、なんとなく気になる松原市である。

 

 

 

 

コメント
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