めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

本当の国民の気持ちが解らないリーダー達

2018-04-13 12:42:36 | 日本人

街を歩いていると、沢山の明るい笑顔に出会います。
誰もが、華やかな都会の空気を楽しんでいる様で、
人々が都会に憧れる理由が解ります。
日曜祭日とも成りますと、その数は更に増え続け
田舎から出てきた人が、都会では、まるで毎日、お祭りが
行われている様だと言うのも納得できます。

しかしながら、この笑顔の下には、多くの苦悩が隠されて
いることを忘れてはならないのです。
この豊かな先進国の経済を支えているのは、この溢れるばかりの
人々全員では無い事を。
目に付く高齢者の多くは、年金や退職金、更には、老後資金を
頼りに生活していて、若い人達も、学生だけでなく、仕事に就けず
日々の暮らしに四苦八苦している人が非常に多いのです。


また、高齢となったり、病で床に就いていて、外出すらままならず
誰かの介護によってしか生活できない人も数多くいるのです。
日本は年々高齢者が増えて行く事で、国民総生産が頭打ちとなり、
例え、数字的に高くとも、多くの場合は、大企業などの一部の
力によって支えられている現実が有るのです。

つまり、働けない人が年々増えて、人々の生活を支える為に
国家予算がひっ迫していて、その財を成す為、ますます
国民生活は窮地に追いやられているのです。
生産性の無い国民を守るために、国民から更なる増収を図り
正に日本は、火の車状態と言えるのです。

近代的な大都市を創り、巨大事業を行い、日本の経済力の高さを
国内外にアピールする反面、現実を国民に隠し通す政策は
国政の中で、様々なほころびを生む事になり、更には、
その義務を果たすべき政治家が、国民を裏切るような行為を行い
いまだにその言い訳に国会審議が行われ、またもや無駄な税金を
日々使っているのが現状です。

今や、日本におけるリーダーとなるべき人たちの資質が問われています。
国民や支持者達の心の支えとなり、未来を創るべき人たちが、
私欲に溺れ、目先の欲望に飛びついてしまう哀れな実態が暴露され
その恥ずかしい姿が連日放映されています。
言い訳をすればするほど墓穴を掘る三文芝居に、国民の誰もが、もはや
彼らを私達の代表とは思ってはいません。
しかしながら、問題は、そんな彼らに支えられ口をきいてもらって
美味しい思いをしている取り巻きや表に出てこない陰の面々です。
口裏を合わせ、帳尻を合わせ、何とかボスの立場を守ろうと必死です。

この事は、決してここ数年の問題ではなく、戦後政治の実態とも言え
高度成長期からの日本経済社会の実態ともいえるのです。
消費社会経済は、私たち日本人に多くの富を与えましたが、その反面
人間の醜い部分を育てる事となり、消費経済をうまく利用して台頭した
欲にかられた人たちが、この社会でぬくぬくと生きて来たのです。

今でこそ、情報公開社会に成って来た事から、様々な裏の世界が
浮き彫りとなって来ているのですが、それでも、ほんの氷山の一角であり
現実社会で全貌が明らかになる事は有り得ないのです。
私達日本人を守る為に作られた重要な国家機関が、守ると言うよりも
反対に国民を利用し騙すという、有ってはならない事実が有るのです。

聖人君主と言うのはもはや死語であり、豊かな生活を行う為に周囲の人を
蹴落とし、地位と名誉が出来れば、国民を騙し私欲を満たすと言う、
全く国民の期待とは裏腹の行為が現実に行われているのです。
若者の政治離れが心配された事も有りましたが、今や、国民全体が
執行部に対し、更には、国政自体に不信と不満を抱いているのです。


こうなると、選挙などで見せる満面の笑みと魅力的な弁舌は、本当に
詭弁であり、二枚と言わず三枚程舌が有るのではと思わせます。
政界と言う国民の目が届きにくい場所で、より自分達の私欲を肥やし
片手間で政治を行っている様では、国民はたまったものでは無く
彼らに日本の未来を託す気持ちにはとてもなれません。

とは言うものの、国民全てがこの様に怒り心頭に達してるのでは有りません。
当然、彼らが甘い生活が出来るには、餌を巻いている方々がいるのです。
政治献金のみならず、国民の知らない所で、国民が想像もしない大金が
日々飛び交っていると言っても過言ではないのです。

何故、人々は、政治家を目指すのか、それは、世の為人の為と言った
水戸黄門の世界ではなく、多くの国民に認められた地位と財産を得られる
欲望の世界だからです。
国民の代表と言うだけで、何処に行っても様々な特権が得られ、
殿様気分の人生が送れるのです。

しかし、この甘露の世界を拒否する政治家もいることは確かです。
彼らの日常は、一般の方とは比べ物に成らない激務であり、
自らの思いを遂げる前に、まず、多くの国民からの思いを達成すべく
時間も私財も投げうっているのです。

当然、政治家と成れば、様々な誘惑が自らの決意を揺らがせようと
するのですが、この甘言に簡単に乗ってしまう政治家がいる一方
断固として拒否し、政治家としての使命をまっとうしようとしている
正に国民のリーダーと言える人もいます。

しかし、彼らの多くは、この甘い誘いに乗らない事に依り、さまざまな
経済的恩恵を受けにくいのです。
巨大資本家と仲間内と成れば、どれ程多くの支援を受けられるか、
戦後の政治を見ても、様々な政界スキャンダルを見ても解ります。

大きなバックを付けた政治家にとって、資本主義経済国家は、まるで
おとぎの国の様に魅力的であり、自分達の私欲を肥やす為の
打ち出の小槌を手に入れたかのような物です。
日本社会に在って、トップに君臨すると言う事は、全ての人の
生活を握ったと言っても過言ではなく、その魅力は、歴代のリーダー達の
権限行使力を見ても良く解ります。

しかし、それだけ大きな力を、国民の為に使えれば良いのですが、
資本主義社会に育って来たゆえ、更には、階級社会に育った故
政治家としての義務を怠って、欲望に走る人が多いのです。

高度成長期はともかく、バブルの後からの日本社会は、惨憺たるものです。
幾ら国としての経済力を示したとしても、現実の国民生活は、年々
苦しくなる一方なのです。
この事実が、たかが一二年の事であるならばまだしも、数十年に渡り
国民を苦しめ続けると言うのは、明らかに、執行部の怠慢さと無能さを
表していて、彼らの能力は、自分達の不義理や疑惑を正当化する
見苦しい言い訳でしかないのです。

日本人は、本当に知的で我慢強い民族と言えます。
これが発展途上国であり、国内政治が不安定であれば、すでに何度も
国家的な大暴動がおこり、革命すら起こっている程です。
それを良い事に、自分達の作り出したぬるま湯に、首までどっぷりと
浸かって、私腹を肥やしているタヌキ達が実に多いのです。

彼らが、街中を歩いて、多くの群衆に囲まれた時は、全ての人の顔が
自分への一票に見えるのでしょう。
どんなに笑顔でいても、一人一人は、様々な苦しみを抱えていて、
それを解決して欲しいがために集まって来るのです。

大衆の多くが自力では働けない国民なのです。国の力や周囲の力が
無くしては生活出来て行けない人なのです。
大量得票すると言う事は、それだけ多くの人の苦しみが有ると言う事です。
自分の価値や偉さを称えている票では無いのです。

何を勘違いしているのか、当選すると言う事は、大衆の上に立ち、自分の
我儘を叶える事が出来ると思っている輩が少なくないのです。
あれ程、熱血の弁を吐いたのに、当選した途端、あっと言う間に大樹の陰に
身を潜め、次なる欲望を満たす準備に事欠かない政治家が多いのです。

本当に、選挙をする時の様な熱意をもって毎日を送っていれば、
これ程までに長きに渡って日本人が苦しい生活を強いられることは無いのです。
お決まりの、政治生命をかけて、と言った常套文句は、簡単に口にしても
命がけの政治をする政治家は見た事が有りません。

所詮、我が身可愛いやの甘い政治屋の仕事にまい進するに過ぎません。
最近、マスコミに頻繁に取り上げられる問題は、日本におけるリーダー達の
我儘と無能さに満ち溢れています。
その問題を、多くの知識人が寄ってたかって批判したところで、しょせん、
魔界の扉を叩いているに過ぎないのです。

批判は出来ても、誰もが正す事が出来ないのが日本社会の現状なのです。
ゲームならば、リセットすればやり直せるのですが、現実社会は
私たち日本人が解決していかなければ、一歩も進まないのです。
日々噴出して来る問題を批判することは容易いのですが、それ以前に
日本人の一人として、自らはどうあるべきかを考える事が大切と思えます。

 

 

 

 

 

 

 

 



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