新政権、新監督、疑惑の気持ちは晴れず

サッカー日本代表の新監督となったアギーレに疑惑の目が注がれています。
スポーツの世界で、昔からついて回る闇の部分が、よりによって、これから新たな
日本のサッカーを目指そうとする選手のみならず、周囲の関係者、そして
彼らをバックアップする日本中の人々に大きな衝撃を与えています。

これまでも、相撲、野球と、過去に多くの問題が発覚して、それまで応援してきた
沢山の人々をガッカリとさせてきました。
もちろん、スポーツの世界のみならず、政界においても、醜悪な事件が数々起きていますが、
スポーツの世界は、スポーツマンシップに基づいて、正々堂々とプレーをすることが
当たり前と言う印象が強くあり、今回の事件はこれからサッカーの未来を夢見る子供達にも
大きな影響を与えるものです。

それにしても、人は、何と弱いものでしょう。
様々な世界を代表する人物が次々と犯罪に手を染めたり、私欲に走ったりしています。
地位が上がり、自分の欲がかなえられるようになると、周りがみえなくなり、周囲の人々の
悲しみや苦しみが感じられなくなるのでしょうか。

選挙の時、満面の笑みで熱い眼差しで訴えていた候補者が、当選したあかつきには
それまで同じ土俵で手を握ってくれたのに、冷たくお高い所から見下します。
全ての人がそうだと言えませんが、一人でもそういう人が出てくると、
それまで、指示していた人々の心は、あっという間に冷めて行き、他の人も全て
疑惑の目で見る様になってしまいます。　

今回の選挙においても、６０パーセント以上の方々が、他に入れる政党が無かったから
仕方なくいれたという事が解っているのです。
今回の大勝の６０％は少なくとも、無効票とも言えるのです。
投票した人の４０パーセント弱の人々しか支持していない事を肝に銘じるべきなのです。

私も学生時代にサッカーの選手でした。
今回の騒動は、少なからず選手にも動揺を与えているだけでなく、代表を夢見る多くの
サッカー選手の気持ちを逆なでしている事も事実です。
社会において、上に立つ人は、自分を支えてくれたり、導いてくれたり、憧れていたりする
多くの人々の力で今の地位が在る事を忘れてはなりません。

新しい日本丸に、新しい指導者が決まりました。
私達が大海原を安心して航海できるように、嵐が来ても暗礁が次々に現れても
しっかりと安全な方向に導いてくれることを願わずにはいられません。