めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

独裁国家アメリカの誕生

2017-02-01 14:27:12 | 政治

独裁者と言うのは、いつの世に於いても、大衆の心と身体を
苦しめ傷つけるものです。
一人の人間の考えで大衆が強制的に動かされると、世の中の
人と人との関わり合いが寸断され、一方的に作られたルールが、
多くの大衆の生活を破壊してしまいます。

まさに、今のアメリカは、この悲しみの時代に突入しようと
しています。
大衆から選ばれたはずのリーダーが、独断と偏見の政治により
アメリカ国民全体を予期せぬ方向に導こうとしています。

すでに民主主義国家というのは過去のものとなり、
巨大な独裁国家の出現と言っても過言では有りません。
反対するものを粛清する国家と、その行いは何だ変わらず、
彼の言いなりになる事が将来の自分を守るものと考える
支持者や側近が増えています。

より利益を得る為の商売方法を国家の運営方法に使う事は、
多くの人々を苦しめるだけでなく、国際的には、様々な軋轢を生み
その行く末に戦争やテロの可能性を一段と大きくしているのです。
反対するものには、大統領権限を使い排除しようとする態度が、
そのまま、世界の国々にあてはめられれば、これからの未来は、
また暗黒の時代へと逆戻りしてしまいます。

太古の時代から、争いと言うのは、力づくを持って、相手の物や
土地を奪い取るのが常道であり、人類の歴史でもありました。
交渉は、より利益を得るためのものであり、あくまで自分の利益が
優先していたことで、絶え間なく争いが続いたのが過去の時代です。

そんな中、人類は、お互いに共存するべく、多くの話し合いの場を
作る事に依り、それぞれの立場を尊重し、最小限のリスクで、
最大限の利益を得る方法として、民主主義が発達しました。
あらゆる階層の人々に自由が与えられ、お互いに対等に競う事で
文明がより一層進歩して来た事は言うまでも有りません。

特に国際間に於いては、人種も歴史も宗教も違う事から、
様々な価値観が有り、その存在を認める事に依って争いを無くし
異文化異宗教が平和に地球上で存在する事となったのです。

しかしながら、その平和への努力を根本から覆し、自分の欲望を
全面的に主張し実行することは、アメリカ合衆国が、すでに、
世界に門戸を開き続けた自由を尊重した国ではなくなったと言えます。

如何に国内の景気が低迷し、多くのアメリカ人が職を失っていると
言っても、これは、他国民の所為でも、移民の所為でも有りません。
すでに、はるか昔から、アメリカは、様々な人種によって成り立ち、
アメリカ産業は、世界中の人達によって支えられているのです。

何をもってアメリカ国民とアメリカ国民以外の人間を
分けるのでしょう。
アメリカはすでに、他国民族によって成り立っている現実を
如何に否定するのでしょうか。
これこそ、独裁者の独裁者たる考え方にほかなりません。

アメリカ国内の大きな問題に、格差社会が挙げられます。
ほんの一部の富裕層の所得が、国費の殆どを補っています。
そして、多くの国民が未来を不安視する生活を送っています。
指示してくれた人々が、今後、非常に豊かな生活が出来るとは
考えられません。彼らに夢を見させておいて、自分の欲望を
叶えるという商売的な手段にしか思えません。

彼は、政治家ではなく、商売人なのです。
商人として財を成した人間であり、その手腕は、商人そのもの
なのです。
自分が世界の勝ち組の長である為に地位を利用しているのです。
あらゆる采配は、自分の思いに合うか合わないか、利益となる
ならないかの二者択一で考え、大衆の幸せや、国民の未来に関しては
それ程興味はないのです。

世界の国々、民族の思いに対しても、自分の考えにそぐわなければ
躊躇なく否定して切り捨てるのが彼のやり方なのです。
彼は、そうしたやり方で世界の不動産王と言われる地位を築いたのです。
決して大衆の利益を考えたり、様々な国の人々の考えを受け入れて
これまで生きて来た訳ではないのです。

政治に関わると言う事は、民意に関わると言う事です。
多くの人々の心を政治に反映して、より豊かで安全な社会を築くことが
政治家の役割なのですが、今や、全く逆の方向に進んでいるのです。
これまで、様々な世界の争いに於いて、アメリカ本土が戦場とならず
戦火を免れて来たのは、世界中の人を受け入れ、他民族の国家の象徴とし
世界中から憧れられて来たからであって、他国民や移民を拒否する事は
強いアメリカを作る事ではなく、世界中から強い批判を受けるだけでなく
最悪、本土に対してミサイルが撃たれる可能性もあるのです。

そんなアメリカに対して、日本は如何に対処して行くのでしょうか。
世界のポリスと呼ばれた頃とは程遠く、今や、国の中を治める事すら
混乱を来たしている国、さらには、世界から非難を浴びる国に対し、
私たちは、相変わらず、ただ、言われるがまま、これまで通り
アメリカの傘の下で守ってもらう心持なのでしょうか。

世界を敵に回しかねないアメリカに従う事は、日本も同じ立場とみなされ
これまで以上に、周辺国との摩擦が大きくなる可能性も有ります。
日本においても、今や、アメリカと同じように国内産業は低迷化し
更には、国民の生活環境も二極化が進んでいます。
富裕層と政治家による日本社会の進め方は、決して大衆を幸せに
する事無く、アメリカ以上に、多くの国民の不安と不信は募るばかりです。

相変わらずの玉虫色のリーダーの発言に、我が国の未来も玉虫色です。
日本の未来が、本当に明るく、人々の生活に潤いが生まれるには
一体いつまで待てばいいのでしょう。
独裁国家が決して国民を幸せにせず、いずれ崩壊していく歴史を見ても
如何に大衆が満足できる政治が出来るか、リーダー達に問われる責任は
非常に大きいのです。

 

 

 



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