めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

目黒河畔の豊かな自然

2015-06-20 13:54:50 | 大自然

最近は雨が多いものの、夏に向けて、多くの植物が
どんどん育ち、目黒河畔の景色は日に日に変わっています。
河畔に大きく枝を広げた桜の木は、川面を覆い尽くすように
見事な緑の絨毯を広げています。

少し水深が浅くなると、何処からともなく、真っ黒のウミウと

真っ白のコサギがやって来ます。
どちらもお目当ては、今の時期沢山の群れで遡上するボラの子です。
まるで、巨大な生き物の様にすら見える灰色の大きな影は、鳥たちが
進むと同時に、変幻自在に形を変えます。
しかしながら、次々に鳥のくちばしには銀色の獲物が咥えられ、自然界の
食物連鎖を目の当たりにすることが出来ます。

遊歩道をウォーキングしていると、様々な事に遭遇しますが、動物のみならず

植物の種類には目を見張ります。
雨の時期に目立つのは、少し薄暗い場所に色を添える紫陽花の花です。
晴れた時にも美しいのですが、少し雨粒が花弁を揺する時が一番風情が有ります。
田舎ならば、大きく広げた緑の葉の上に小さなアマガエルやカタツムリがいて
懐かしい季節の想い出となったものです。

梅雨と言うだけあって、ウメの実も良く見かけます。

ちょうど、梅酒にする時期でもあり、マーケットや八百屋の店頭に沢山出回りますが、
梅の木に大きく実る様は、植物の生命の象徴のように逞しく、生命力を感じます。
また、時には、その豊かな自然のおこぼれを頂く事も有ります。

ウォーキングをしていると、懐かしい植物の実を手に入れる事も有ります。

今日はたまたま、道すがら、沢山の木の実が落ちているのに遭遇しました。
近づいて見ると、それは懐かしいヤマモモの濃い紫色の実でした。

私が中学生の頃、学校の近くに自生していたヤマモモの木が、この時期になると

一斉に赤紫の実を付けます。
子供たちにとって、この実はお菓子以上に大好きで、袋一杯に拾ってきて
教室の一番後ろで、授業中にさえ口ににして、先生に怒られたものです。
風が吹いたり、梅雨の強い雨が降ると、一斉に落下して、木下は巨峰の粒を
散りばめた様になります。

一つ一つ拾い集め口にすると、その甘酸っぱい味は幾つ食べても飽きません。

そんな思い出の実が、歩く道にまるで宝石のように落ちているのです。
一粒口に含むと、懐かしい幼い思い出が一瞬に蘇って来ます。
近くの人に食べられることを説明しても、誰も信じませんし、ヤマモモ自体を
見た事も聞いた事も無い様です。

そんな訳で、ウォーキングの後、改めてビニール袋片手に出かけました。

ヤマモモは非常に身が柔らかく、朝落ちて夕方になれば、殆ど潰れたり
蟻の餌に成ったりで食べられません。
木から落ちてほんの数時間以内に拾って食べないと、すぐに傷んでしまいます。

懐かしさに家に持って帰ると、案の定、妻は未知との遭遇でした。

初めての味に怪訝そうでしたが、私の思いでの果物の写真を早速アップしたようです。
東京に居れば、先ず体験できない事と合って、上京したり、故郷で食べた人から
沢山の反応が返って来たようです。
大都会で、一見、コンクリートジャングルの様に思われがちですが、歩いてみると
様々な自然に出会い、驚きの日々を暮す事も出来るものです。

                 

目黒川に緑の絨毯、          梅雨には紫陽花が美しい   たわわに育った梅の実
水面には白い夏雲が眩しい

                    

ヤマモモの実               口に含むと甘酸っぱい     ボラ子を追いかける
                        懐かしい味            コサギ





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