めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

箱根の山は生きている

2015-05-09 13:09:15 | 大自然

箱根では、いつ止まるか予想が出来ない火山活動が続いています。
元々、遠い昔、伊豆半島が本州にぶつかった頃、箱根周辺の
火山が活発化して今に至ったのですが、穏やかな山麓が連なる
美しい観光地と思いきや、箱根の山は生きていたのです。

大涌谷の火山博物館で当時のジオラマを見ると、その火山活動は
地球創生期のように凄まじく、今の穏やかな箱根の山からは
想像すらできません。
人間の生きる長さからすると、火山の一生は数十万年から数百万年と
気が遠くなる程長く、例え富士山にしても、人間で言うと、いまだ
元気な若者の状態で、いつ噴火しても不思議ではないのです。

現在、東日本大震災の影響ともいえる地殻運動で、日本中の火山が
蘇り、各地で火山性の地震や山体異常が起こっています。
台風ならば過ぎてしまえばしばらく良いお天気が続き、何とかしのげば
また普通の生活が行なえるのですが、火山は、一度活発化すると
周辺はまさに地獄絵図となり、人間の生活を根本から破壊してしまいます。

連日箱根大涌谷のニュースが流れていますが、数日で収まる事も有りますが、
それこそ数百年続く事も有るのです。
私達が住む日本は、そんな火山で出来上がったものの、たまたま穏やかな
時代に当っただけであり、次の大地を揺るがす天変地異の時代が来ないとも
言えないのです。

妻の故郷からの情報が飛び込んで来ました。
相変わらずの噴煙活動が毎日、しかも一日何回も吹き上がる火山灰に
人々は生活に支障をきたし、慣れているとはいえ、他県の人々には
想像もつかない生活を強いられています。

ゴミ置き場ならぬ、火山灰置き場には大量の集められた火山灰が
うず高く積まれ、街中が灰と砂まみれの毎日です。
これから、梅雨時になると、雨に混ざった真っ黒の灰が降ります。
車や建物に着くと、水をかけた位では流れません。

風向きによっては爽やかな五月の風を感じたくとも、窓が開けられません。
地方都市とは言え、エアコン普及率が日本のトップクラスなのも解ります。
私も7年程、こんな生活を体験しました。

しかし、私が生活していた頃は、一週間に一回噴煙が上がれば多いほどで
現在のように一日に何回も吹き上がるのは異常と言えます。
殆どの日本人がそんな体験をいていないと思いますが、
最近の日本列島は、地質学者や火山学者が驚くほど活発化しています。

まさかと思える富士山の大噴火も可能性が出てきました。
もし、富士山が噴火したら、日本の大動脈が寸断され、日本経済は
破綻してしまうかもしれません。

何事も起こらないで過ぎて行って欲しいと願うのですが、毎年思い返すと
近年の日本は災害列島と言ってもいい程の災害に見舞われています。
今年もこれから何事も無く終わるとは考えられません。
いつどこで巻き込まれるかも知れないと言う不安が、今の日本人の心を
不安にし、社会情勢と相まって、ますます息苦しくしている様に思えます。

道路にうず高く積まれた黄色い袋の
火山灰は、連日無くなる事は有りません。



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