今年もまた、区から無料医療検査の冊子が送られてきました。
中高年ともなりますと、様々な医療検査を無料で受けられるとあって、
かつて人間ドックなるものを受診した事もありました。
しかし、あれから、20年以上になりますか、最近は送られてくるものの、
いつも行かず仕舞いです。
本当は、無料検診のみならず、毎年検査をする事が大切なのでしょうが
よっぽど事態が急変しない限り、進んで医療機関を利用する気には
なりません。
若い頃は、スポーツで怪我をしたり、自動車事故でお世話になったりと
今より遥かに頻繁に利用したものですが、近年は、進んで足を運ぶ事は
滅多に有りません。
もちろん、早期発見、早期治療は大切だあると思われますが、治療による
メリットよりもデメリットの方が感じられて、余程の事が無い限り、自分で
対処する方が安心に思えます。
と言いますのは、決して医療の力を軽んじているのでは有りませんが、
度重なる医療過誤、更には、薬物による副作用による健康被害を身近に
見ていると、少し慎重にならざるを得ないのです。
日本の医療は、世界でもトップクラスと思われますが、必要以上の治療や
薬物投与による弊害も否めません。
中でも、周囲の高齢者が、検査の度に多くの薬を投与され、更には新たなる
病気治療を開始した途端、日常の行動言動が、非常に違和感を感じられるのは
私の周囲だけではないからです。
検査の度に発見される新たなる病に、治療と言う名目で投与される様々な薬品が
決して安全とは言えない、むしろ、以前よりも体調不良を増やしているのを見る度
どう考えても,医は算術の様に思えてしまうからです。
私の仕事の仲間も、検査によって多少年齢からして高血圧であり、降圧剤を
服用するようになりました。しかし、しばらくすると、日常生活が、見るから
病的であり、あれ程元気であったにも関わらず、まるで病人の様に静かに成って
正確が変わった様になってしまいました。
本人も、薬が合わないと思ったのか、その後、別の治療薬を試すようになったのですが、
いまだ以前の活発さは戻らず、やや高血圧と言われていた時と別人の様です。
その様な事もあって、知り合いの、中高年の方々に尋ねると、半分以上が、
降圧剤のお世話になっていて、飲まないと様々な血管障害を生むと言われて、
恐ろしくて飲んでいるとの事。しかしながら、彼らの共通の雰囲気は、全く同じで、
誰しも、以前の様な活発なイメージが無く、静かな大人しいお年寄りと言った
まるで飼い猫の様に変わってしまいました。
医療関係の方からすれば、そんなことは無いと反論されるかもしれませんが、
薬で強引に血圧を下げる事に因って、どの人も、何故か、行動が緩慢に成り、
まるでボケが始まったのではと思える高齢者もいます。
また、その中の一人は、検査により、初期のパーキンソン病と診断され、
その時は、見た目には普通の人であったのに、しばらく治療を重ねると
見るからに奇異な行動をしたり、電車のホームで突然倒れたりと、治療以前では
全く考えられない行動をとりました。
何度も薬を変え、医者を変えるも、増々ひどくなるばかりで、最近では薬を飲むと
幻覚が現れ、本人も自分が何をしているのか解からなくなってしまいました。
この五年間程の治療が一体正しかったのか、今になっては解りませんが、
治療の度に家族も手に負えなくなる程豹変するとは、長年のお付き合いで知っている
真面目で仕事熱心な人とは思えない状態です。
医者にしてみれば、様々な薬を使い臨床例を増やして自分の仕事に
利用するのでしょうが、患者にしてみれば、まるで、モルモットの様で
堪ったものでは有りません。
日本の高齢者に処方される薬の8割は必要ないと言う医療関係者もいます。
医者と製薬会社の昔からの強い癒着は、今の日本に、多くの必要のない
病人を生んでいるとも言えるのです。
ただでさえ、高齢者医療費が問題と成っています。
高齢者に対する医療補助だけでなく、医療機関に対する国の費用も膨大なものです。
本当に健康な国民を作りたいのなら、病人を作る医療から、病人を無くす医療に
転換しない限り、安心な老後は保障されないのです。
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