めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

記憶で感じる味覚と運動の錯覚

2018-02-12 00:40:51 | 高齢化社会

誰もが、いつまでも若く健康でありたいと思うものです。
その為、年を重ねるにつれて、常に健康を意識して
スポーツに親しみ、食べることに気を使い
少しでも老化を防ぎたいと考えます。
昨今の健康ブームは、国民全体に健康意識を持たせ
特に、人生の後半ともなりますと、一日の生活が
健康であるための様々の取り組みを考え、いかに
一生健康であるかをに気を使います。

運動を欠かさず、栄養豊かで健康に良いとされる
食品を多く摂り入れ、病に伏すことなく、死ぬまで
元気でいる事を願います。
この事は、特に中高年ともなりますと、誰もが
積極的に体を動かし、健康と名の付く情報には
敏感に反応し、いかに健康な生活をしているかを
考えます。

しかしながら、多くの方が信じて疑わない
様々なアンチエイジングの努力が、思ったほど
効果が得られないことを知りません。
確かに、医学的には様々な健康効果が有り
何もしないよりは、はるかに有意義と言えます。
テレビを点ければ、一日中どこかで健康番組があり
健康になるために運動を薦めるインストラクターが
視聴者の注目を集めます。

薬品から食品まで、医学的に健康だと言われれば
すぐに飛びつくのが人の常であり、良いと言われれば
翌日には、その商品を売る売り場は、すぐさま
完売となってしまいます。

ところが、果たして、良いとされる様々な健康食品や
専門家が健康に良いという運動を行って、本当に
誰にも健康効果が有ると言えるのでしょうか。
この点について、食品提供者や健康提案者の方々は
決して口にしません。
なぜなら、効果がないと言えば、自分たちの言葉が
ウソになり、さらには、売り上げも下がってしまう
可能性が有るのです。

とは言え、私たちが、日頃利用する様々な薬品も
決められた量を摂取しても、人によって、その効果は
大きく違っているのですが、個人的な効き目を基準と
して売ると、商品として大量に作れません。
その為、体重、年齢、性別と言った、誰もが共通に
持っている基準を当てはめ販売しているのです。

また、一般の薬品は、余りにも効きすぎると、
人によっては、身体に害を及ぼすこととなり、
少し効き目が弱くなっています。
その為、確実に効果を得るためには、専門の
医師の判断による診断が必要となるのです。

当然、健康と言われる食品も健康になる運動も
個人的には、余り効果が無い事が多く、だだ
やみくもに言われたまま生活に取り入れても
思い通りのアンチエイジングとはならないのです。

この事は、個人的な体質、感覚が違っているため
コマーシャルで見たような効果は中々期待できず
如何に、自分の体質や感覚をよく理解しているかが
本当に健康になるカギを握っていると言えます。

多くの方が、メディアで情報を得ることから、
外見的なことにしか健康を求めず、見たようになれば
自分は健康になると思い込んでしまいます。
年を重ねると、誰もが、外見的な体の老化を気にして
少しでも若い姿を求めて、健康美を誇るタレントの
美しい姿を夢見ます。

しかし、例え、情報通りの食を摂っても、運動を
しようとしても、同じ結果は得られないのが実情です。
この、思い通りにならない大きな原因は、身体が
老化しているとか、運動能力がなくなっているからと
言うよりも、一番大きな原因は、若いころのセンスを
見失っている事が原因と言えます。

つまり、同じことをしようとしても、同じものを
摂取しても、受け入れる側の、センスがなければ
思うような成果は得られないのです。
脳や身体の機能が衰えてくると、実際に感じる事が
若いころとは違っていて、同じことをしようとしても
思ったようにできないのです。

この事を、力が無くなったとか体力が無くなったという
外見的なもので理解すると、せっかくの努力が無駄になり
健康で若さ溢れる人生が送れません。
多くの高齢者は、現実の感覚に弱く、長年の間に得た
豊富な知識を当てはめながら、食事をしたり運動したり
することにより、頭の中で納得して、その時の正しい
運動感覚や食に対する感覚が疎くなりがちです。

年を重ねるにつれ、一般的に、食べ物に対する味覚が
弱くなり、正しく味わえず、頭の中の記憶を足すことで
昔から同じ味を感じられるとしています。
スポーツを行う時も、頭の中では、かつての感覚で
動いているつもりでも、実際動けば、思ったように
動けなくて落胆してしまう事が多いのです。

すばらしいパフォーマンスを見ても、テレビタレントが
おいしいと言って薦めた食材も、個人的な感覚で言っている
と考えなければならず、自分自身が同じような喜びを得られる
とは限りません。
大切な事は、自らのセンス、五感を常に育てる努力を
日頃から行うことです。 

テレビが、どんなに美味しいとコマーシャルしても、 
健康の為に素晴らしいとする様々なスポーツも
本当に自分にとってふさわしいのか、身になるものか
感じ取る能力が一番大切と言えるのです。
知識や記憶を自分の心の中心に置くのではなく、
現実に感じられる自分自身の感覚を育てることです。
世の中は、経済社会にふさわしい様に作られていて
個人の感覚よりも、社会性経済性を優先するのです。

その為、個人の喜びというより、消費経済に則った
利益効率を考える為、必ずしも、人々の思い通りに
歓びは得られ無いのです。
本当は、自分にとって美味しくない物であっても

有名人やタレントが薦めるから美味しい物だと、
更には、有名な先生やインストラクターが推奨する事は
自分自身の健康には絶対必要と誤解してしまうのです

同じ食品を摂っても、その味わいは、十人十色であり
メディアで見たような味ではない事を知らなければならず
運動効果も、人によってまちまちであり、誰もが
スポーツ選手の様に、モデルの様に成れる訳がなく
自分が違う人に変わることも無いし
、自分自身の持つ
運動機能や健康状態が良くなることを期待する事が
大切なのです。

アンチエイジングの為に、様々な方法を試みる事は
間違いでは有りませんが、正しい判断が出来る為の
自分自身の五感を常に磨くことが一番大切です。
何かに触れる時も、味わう時も、誰かの説明を
思い浮かべるのではなく
、実際に自分自身が感じる
その場の感覚を感じる事が重要です。

私達は、日頃、衣食住が、習慣的に行われていて
特に高齢ともなると、毎日が同じ繰り返しに成り易く
食事をしても、過去の記憶で食べている事が多い事が
医学的に解っています。
本当は不味い料理も、過去の料理の味を頭に思い浮かべ
美味しいと思
って食べている事も有るのです。
老化と言うのは、日常のあらゆる行動にセンスが無く
ただ、同じ感覚での繰り返しになる事と言えます。
毎日が新鮮で、感動に溢れている事が大切で有り、
若さというのは、日常の環境や対人関係で、敏感に
自分自自身の心を反応させていると言う事です。



 

  



最新の画像もっと見る

コメントを投稿