めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

人工頭脳に支配される日

2018-01-18 15:01:23 | ネット社会

情報が公開される事は、私達が生活していく上で、より豊かで健康な毎日が
送れると言う点で、とても喜ばしい事ですが、その反面、全ての情報が
手に入れられる事で、これまでの社会機構や人間関係がスムーズにいかなくなり
かえってトラブルを生んでいるのです。

特に、これまでの社会の様に、縦の繋がりによって運営されていた様々な事業が

同じ情報を共有する事に依って、その形態を維持する事が難しくなり、
目的に応じて、関連事業を組み立てると言う、会社やグループのシステムの必要性が
否定される事とも成っているのです。

ピラミッド構造の様に、頂点に居座る人達が、常にリーダーシップを取りながら

会社組織を運営して行くと言うのではなく、常に、同等の立場で、必要に応じて
その時のリーダーを決める事に依り運営を行うと言う、極めて平面的な組織が
一般的と成って行くのです。

この事は、既に、一般社会の成り立ちのみならず、家族や地域の人間関係

更には、学校教育関係に於いても著しい変化が見られ、従来の主従の関係や
親子の関係がみられるものの、その関わり合いは、次第に平面化され、
誰もが同等の関係から、必要に応じてその立場を演ずるという、人間社会が
太古の昔から築き上げて来た関係が大きく変わって来ているのです。

子供達を見れば、その傾向は非常に顕著であり、自分の家族も友達も学校の先生も

全てが同列上に在り、子供たちは、自分と如何に関わるかで、態度を的確に
変えています。
その為、子供たちにとっては、誰が先生であろうと、友達であろうと、はたまた
両親の役割であろうと、差ほど区別する事ではなく、生きていく上で、
自分にとって一番有効な関係を築こうとします。

若者たちの対人的に横柄な言葉遣いも、教育が成されていないと言うよりも、

彼らにとっては、誰もが同等のレベルと考えられ、自分にとって、どれだけ
存在価値があるかで、言葉を使い分けているのです。
その為、丁寧な言葉が言えるからと言って、他人に対して尊厳を持っていたり
へりくだっていたりしているのではなく、その時、一番自分にとって有効な方法として
その態度を示しているのに過ぎないのです。

ネット社会に成って、大人であろうが子供であろうと、同等に情報を得る事が出来ます。
つまり、ネットからの情報は、人々の社会的地位や年齢、環境に関係なく、平等に
伝えられる事に依って、人々の生きる基準が、同じ人間ではなく、様々な知識をもたらす
ネットであるのです。
つまり、現代人のリーダーは、先生でも、大人でも、はたまた、首相でもないのです。
あらゆる判断基準は、平等にもたらされるネットの情報であり、その情報の一部として
社会の人々や家族、友達が有ると言えるのです。

この事は、既に、日本中の人々が、情報によって生きていると言え、日常生活の殆どが
ネットからの情報を元に動かされているのです。
公共機関に乗っても、何処に行っても、人々がスマホから目を離しません。
自分達の行動の一部と言うより、スマホを基準として生活していると言っても過言ではなく
もはや、ネット情報無くしては、現代人は今日明日の生活すらできないのです。

この事実は、私達にとって大きな変化であり、近い将来、私達の生活は、完全にネットで
管理され、支持されると言っても良いのです。
今や、この変化は劇的であり、私達が想像するよりも遥かに早く、世の中が変わっている
と言えるのです。
人間社会で営まれるあらゆる活動が完全にネットによって支配される日は間近と言え、
科学者でさえ驚く程のスピードで進んでいると言われています。

問題は、私達人間が、どれだけ、この便利な頭脳に私達の生活を委ねて良いものかです。
人間が管理するとした考えは過去のものであり、既に、人間の手を離れて、自らが
進化して、いわゆる人工頭脳が人間を支配する時代がやって来ると言えるのです。
便利で豊かな世界の最たるものが人工頭脳によって生まれると思いきや、
人間本位の世界と成らない可能性も出て来たのです。というより、むしろ、
地球にとっては相応しくない行動を取って来た人類を、果たして、人工頭脳は
良しとするのか、人類の将来に於いて、もしもの不安が出て来たのです。

人間は、常に地球の頂点に立って支配していると言う歴史が、遂に覆り
人類が人工頭脳の支配下と成ってしまうか、はたまた、地球にとって悪とされ
抹殺されてしまうかもしれないのです。
今や、人工頭脳は、人間が情報を与えなくても、自分で考え、新たなる方法を
創り出せる様に成っていると言います。

人間より遥かに膨大な知識を持ち、人間より遥かに的確な判断が出来れば、
地球にとって相応しいのは、人間ではなく、機械であると言う判断も有るのです。
今や、わたしたちは、人類の支配から機械の支配への狭間に生きていると言えます。
いま世界中で起こっている様々な問題を解決してくれる救世主となるのか、
その原因を作り出した人類を絶滅させるのか、機械の判断は、私達が及ばない
遥かに高度な判断で成される事は否めません。

 

 

 

 

 

 

 



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