めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

米朝首脳会談に参加できない日本

2018-04-24 12:52:03 | 日本人

いよいよ米朝首脳会談が行われることに成りました。
今年に入って、東アジア外交は、北朝鮮を中心に、大きく動き、
北朝鮮と韓国の対談だけでなく、中国政府と金正恩の直接対談が
行われたり、急速な展開に、世界が注目をしています。

しかしながら、東アジアの経済発展のトップを走っていた日本は、
今世紀に入っても、一向に主導権が握れず、地球の裏側の親方の
顔色ばかり窺っていて、東アジアの国々にも、信頼を得られません。
案の定、今回の北朝鮮と韓国の接近に関しても、蚊帳の外に置かれていて
それを利用するアメリカにすり寄り、拉致問題という懸案を頼み込む事しか
出来ないのが現状でした。

とは言え、この平和への進展?は、東アジア、更には、世界の平和への
スタートとなるのでしょうか。
これまで何度も、平和と成るかもと期待した歩み寄りは、ことごとく
北朝鮮によって裏切られ、まんまと甘い汁を提供するに止まりました。
この事は、韓国も、アメリカも、そして世界の国々も良く解っているのですが、
それでも、戦争を回避できる可能性が有れば、と言う儚い期待の元、やむなく
北のペースに乗ってしまうと言うのが実情です。

 

北朝鮮がこれまで行って来た数々の悪行は、近隣諸国が嫌という程味わったのですが、
平和を脅かすこの国の存在を無にする事は出来ず、もし、軍事力で力をもって
政権を打破したとしても、それまでに、どれ程多くの犠牲者を生むかも知れません。
まして、世界中どこにでも到達すると言うICBМの開発は、世界中の国々にとって
脅威としか言いようが有りません。

既に、その開発は終わっていて、次は、量産体制に入ると言うのが筋で有り、たとえ
まだミサイルの数が少ないとは言え、一度、何処かの国に打ち込まれれば、その被害は
広島長崎の被害を見るまでも無く、過去の戦争を遥かに上回る可能性が高いのです。
まして、戦争による直接の被害を受けた事の無いアメリカに有っては、自国の大都市に
地球の裏側から核ミサイルが飛んで来ると言う恐怖は想像を絶するものと言えます。

北朝鮮にしてみれば、良い条件を得る為の切り札がしっかりと揃ったわけですから、
後は、出来るだけ沢山の要望を叶えるだけなのです。
もし、言い分が通らなければ、また、核実験を始めたり、核ミサイルを量産すれば
更なる脅しに成る事が解っていて、今や、世界中が、金正恩に振り回されている
と言って良いのです。

彼らの最大の目的は、国内経済の立て直し以上に、自分達の政権維持と安全確保で有り
北朝鮮に恒久的に金体制を確立する事に有ります。
自分達の身の安全と体制維持、更には、国内経済の安定と経済大国への道へと、
その全てを叶えるのが、核開発で有り、世界を射程に於いた核ミサイルの存在です。
当然、核開発の断念、ミサイル放棄というのは、自分達の条件を有利に導くための
はったりに過ぎません。

この様な平和路線に方針を変えたと言う事は、核戦術がすべて整い、アメリカなどの
核保有国と対等に肩を並べる事が出来ると判断したことで有り、北朝鮮の核開発計画が
金正恩の思惑通りに成っていると言えるのです。
それにしても、蚊帳の外に置かれた日本の立場は惨めとしか言いようが有りません。
世界が、東アジアの動向に注目する中で、身内から出たサビで振り回され、リーダー達は
国民の事を考えるどころか、保身に走るばかりで、連日、子供の様な言い訳三昧で
ますます世間の顰蹙をかっているいます。

こんな日本を世界はどう思うのでしょう。
ただでさえ、アメリカの傘の中で、一人前に成れないのに、自分達の国の中のことも出来ず
更には、リーダー達の国民を裏切る不貞、不義、言い訳、言い逃れと、良い所は全く無く
とても国際舞台で胸を張れる状態では有りません。

一体いつまで、親方の保護の下で生きて行かなければならないのでしょうか。
アメリカの言い成りで、いつまで経っても植民地状態から抜け出る事が出来ない沖縄は、
日本であって日本でない、アメリカの防衛基地に過ぎません。
国内の至る所に作られた米軍基地は、アメリカ本土並みの設備で、その周辺の貧しい人々とは
比べ物に成らない生活を送っています。

もちろん、この軍事関係者に対する莫大なる援助も、日本政府が、税金を充てているのです。
ヘリコプターが落ちても、オスプレイが不時着しても、小学校に飛行機の部品が落ちても
何の抗議も出来す、唯、泣き寝入りの状態を生んでいるのが日本政府です。
自分達は、政治家として生活も身の安全も守られて、例え有事と成っても真っ先に安全な
施設に逃げ込めるのに、基地の近くの人達は、真っ先にミサイルの標的になるのです。

この不条理を、戦後半世紀以上に渡って耐えている日本人が多くいるのです。
つまり、日本のリーダー達は、アメリカ政府の子分で有って、日本人の政治家の顔をした
トランプの子分たちに過ぎないのです。
何故、彼らは、もっともらしい愛国心を口にしても、陰でアメリカの言い成りに成っているのか
彼らの正義は何処に行ったのかと言いたくなりますが、残念ながら、彼らは、親方に尻尾を振る事で
様々な利益を得ているのです。

先ずは、アメリカとの関わり合いの強い企業に対して優遇をし、その恩恵を受けると共に、
アメリカと日本企業との取りまとめを行い、どちらからも優遇を受けると言う甘い汁を味わう事で
一般庶民には想像もつかない豊かな暮らしを送れているのです。
例え、アメリカの腰ぎんちゃくと言われようが、企業の言い成りと言われようが、自分達の懐が潤い
何不自由なく生活できるに越したことは無いのです。

国民の代表という政治家は、単なる社会的な地位を示す看板に過ぎません。
本当に国民の事を考えていると言うならば、これ程までに一般の国民が苦しい生活を強いられて、
半世紀以上もアメリカの植民地に甘んじなければならない沖縄の人々の気持ちが解らないはずは無く
国民は、所得の差は有っても、幸せな毎日が送れているはずです。

働けど働けど楽に成らない生活が、日本国民の全てが感じている日本で生活する事の苦しみです。
日本政府が言う様に、経済的に豊かに成れば幸せに成れるとする考えに従って、必至に働いて
経済的に豊かと成っても、心が満たされる事無く、常に、比較する事で、より豊かな生活を
目指さなければならない、心の安らぎの無さに、多くの日本人が悩み苦しんでいるのです。

少しでも外見を取り繕い、より豊かな生活をする事で、あたかも、自分は幸せであるかの様に振る舞い
心の中は、いつも癒されず、満たされず、自分の本当の幸せを見つけられないでいる日本人が
非常に多い事を、リーダー達は全く解っていません。
選挙をする時だけ国民に笑顔を見せ、当選すれば、背中しか見えず、高い位置から見下ろしている
強い者に常に従い、弱い者を虐げる典型ともいえる政治家が、日本の未来を創れる訳が有りません。

そんな、寄らば大樹の陰の様な日本の政治家は、より強いアメリカの様な国には、いいように利用され
いつまで経っても独り立ちできない、親方アメリカが居ないと生きて行けない様な国にしてしまった
と言えるのです。
はたして、今度の米朝首脳会談で、どれだけ、日本にとって有利な条件が生れると言うのでしょう。
もちろん、拉致問題を対談の議題とするとされますが、当然、この事も、アメリカの利益の一環として
利用されるに過ぎません。

日本各地で起こるアメリカ軍事基地周辺の事件やトラブルを、常に前向きに考えるとするアメリカ政府が
日本人の気持ちを充分にくみ取った解決策を講じた事は一度も有りません。
常に日本人は、日本国内で起こしたアメリカ軍の事件も、アメリカの言い成りであやふやにされて、
どれだけ多くの日本人が泣き寝入りをした事でしょう。
国民を平気で苦しめて何とも思わない日本人の代表ともいえる政治家が日本を動かしている事に
限りない憤りと無念さを感じている人は数多く居るのです。

ハッキリ言って、誰が、どの党が日本を担って行っても良いのです。
本当に国民の事を考えられる政治家が、日本の政治を行って欲しいのです。
私利私欲に満ちた、外ずらばかりを取り繕う政治屋は要りません。
今や、日本社会は、自由平等の世界ではなく、将来を保証された経済性豊かな人達と
生きる事生活する事で精一杯で、未来を考えられない、ただ、豊かな方々の為に働く
勤労者に分かれています。

常に出費を強いられ、未来を保証をされない、夢を抱けない人が多く存在するのが日本社会です。
今や、豊かな人達によって作られた近代的な社会で背伸びしながら生きているのが日本国民です。
私たち日本人の家庭を覗けば、そこかしこにコマーシャルによって買わされた消費物質で溢れています。
寝る場所も無い程、使われなくなった商品に囲まれて生活する人も多くいます。

本当に自分にとって必要で有るかを考えられない程、魅力的な商品説明の元、まるでダボハゼの様に
餌に飛び付き散財しているのが多くの庶民たちと言えます。
近代的な生活を送れると思って買い求めた品々は、直ぐに役に立たなく成ったり、流行遅れとなり
直ぐに新たなる商品を買い求めた結果、自分が一体何のために働いているのかが解らず、
いつの間にか、売り手の生活を豊かにしているだけなのです。

日本経済は、常に、消費者にとって最も相応しいものを与えず、求める物が常に商品としてあるという
考えを持たせる事に依り、永久に散財させ続ける様に出来ています。
この事は、消費経済国家で豊かな生活をしている人達の考えで有り、日本社会の仕組みとも言えます。
しかしながら、これ程にも、生活の格差が付いて来ると、同じ日本人でありながら、日本人であることを
喜べない人も多くなって来ます。

不祥事やハラスメントで追及を受けている間はまだしも、日本人の多くが、その事実に気づき
自分達の立場と幸せを主張し始めた時、日本の政治は、終末を迎えるかも知れません。
沖縄は日本から独立し、日本には新たなる統治家が現れるかもしれません。
ぬるま湯の様な政治を行って私欲に走っている内に、蚊帳の外に置かれるだけでなく、
いつの間にか、日本が日本でなくなってしまうかも知れないのです。

 

 



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