体操が気持ちよくなかった。
とにかく重い。
特に「三回しゃがんで立つ」動きなどは、無残に一回で崩れ落ちた。
バランスが取れないのである。
それでもいくつかの動きを行って、いざ、坐ろう!
汗がにじみ出て、落ち着かない。
それでもしばらく呼吸を数える。
数え続けながら、だめだー、と内心思う。
なぜ?
そうだ。
京都アニメーションの悲劇から、朝の「なつぞら」を見るのが苦痛になっている。
重なってしまう。
数え続けながら、目を閉じた。
51、52、53、54・・・・・
目を閉じていると、腹に力が入ってきたていた。
70を超えて、目を開けても呼吸は崩れなかった。
100を過ぎてから意識的に、坐り続けた。
不思議だ、さらに息を吐き切ることができるようになった。
短い時間だが、ひとり体操と坐禅の時間がもてたこと、ありがたいと思う。
ありふれた何気ない日常に、今朝も身を置くことができる幸せをグッと噛み締めた。
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