シロアリのおかげとは言いたくないが、およそ半年で蔵の1階の改装と2階の整理がついた2020年。
残してあった住まいの片付けに11月から取り掛かって、いちばん面倒なキッチンとそれに続く居間を残すのみとなった。
こちらは建て直して来年で16年目。
それ以来の片付けである。
なんとか年内に一定のメドをつけたいと思っている。
残された時間、残された仕事、少しでも順調に行うための段取りをつけるプレ準備である、と思って自分にハッパをかけているようなわけ。
到着地の様子は全く垣間見られないのだけれど、人生最後の坂の下を覗き込んで、そこに一歩踏み込むための片付けに違いない。
ある種の気概すら感じている。
やっておきたいことも、やれそうなことも、若いときと違って非常に狭められて、選ぶ苦労は全くないと言える寂しさはあるけれど、からだのうちにみなぎるものを感じている。ろうそく一本くらいの焔だけれどね・・・・。
年をとるのもまんざらではないねー、と思える年の瀬である。