羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

千里の道も一歩から!?

2020年09月29日 10時07分06秒 | Weblog

4年前から使っていたiPhone6s が、数年前からストレージ不足の表示が出て、ほとんどのアプリを使用不可にしていた。

ほとほと困った。

そこで半月ほど前に、iPhoneSEに買い換えた。

一昨日、Appleから知らせがあって「システムバージョン14、01」にアップしたところで散歩に出かけた。

帰宅して ❤️マーク・ヘルスケア を開いてみた。

驚きましたね。

今まで見ていた画面とは違って、もたらされる情報が詳細になっている。

ウォーキング+ランニングの距離・歩数に加えて、「歩行速度」「歩行非対称性」「歩行両脚支持時間」「歩幅」が数値化されて表示されている。

見慣れない言葉に、一つずつ説明を読んでみると、理学療法の知識の片鱗が得られたのだ。

これらの情報を総合的に判断して「自分の健康度」を測ることができる、というわけだ。

“なるほど”

そう思う自分に、すかさず野口三千三の呼びかけが聞こえてきた。

「外側に表れる数値結果・平均値に惑わされるな! (小声で)参考にはなるかもしれないけれどね」

 

今朝になって、計測の条件に挙げられていた「腰のそばのポケットにiPhoneを入れて、平らな場所を選び歩いてください」

指示にしたがって歩いてみた。

少しでもよい結果を出そう、と意識している自分に気づいた。

「まっ、いいか」

そのまま歩き続けた。

公園でベンチに腰掛け、❤️・ヘルスケアを開いて見る。

明らかに違う数値も出てきたのだった。

意識するってこういうことか、と驚き半分の自分。

 

そう言えば、さらに詳しい数値が得られる健康管理を目的としたアップル・ウオッチの宣伝もあった、と思い出す。

このiPhoneでも、脈拍や血圧が測定できるアプリがあるらしいし・・・・。

医者に行かずとも、ある程度自分で自分の体の状態を知る手立てになるらしい。

さらにパーソナルトレーナーについて日々の訓練を怠らなければ、これぞすっかり文明国に生きる現代人ってわけ?

公園内を散策する高齢者を見ながら思いを巡らす。

「かなり前から、すでに スマートフォンや時計は、健康は自分で守るための計測機器になっているんだ」

独り言を呟く。

いやはや「自己責任」ここに極まり!だなー。

そこで腰掛けたまま呼吸を整えた。

 

帰宅して、すぐさまうる覚えだった野口三千三の言葉を調べてみた。

『運動量と呼ぶコトバの中身は、物理量(メートル・グラム・秒などの数値で表される量)と考えるのではなく、「情報量(刺激効果・感覚効果)」として考えるべきである。このことは価値観にかかわる重大な問題ではあるが、まだ解けてはいない。物理的な物差しだけでなく「感覚スケール」とでも呼ぶような、その時・その場で物事に対して適切な物差し(スケール)が自由適確に変化して現れることが大切である』

“なるほど” 先ほどの「なるほど」とは、ひと味もふた味も質の違う納得をした。

 

言葉の上で納得したものの、つかめるかしら・・・と微妙にゆれる。

「千里の道も一歩から、夕方に、もう一度、散歩に出てみよう」

野口体操を生きるってことは、生なかのことではないなー。

今更ながら呟く自分。

コメント
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