御神楽少女探偵団その1
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今回プレイする御神楽少女探偵団は、元々はPSのゲームでヒューマンの製作である。
それをエルフがPC用としてコンバートし、PSでは正続の2篇だったものに、アダルトの「新御神楽少女探偵団」を加えた3篇となっている。
内容は名探偵御神楽時人と、その助手の少女3人組が難事件を解決していく、という現実離れしたものだが、時代背景が大正時代であり、大正浪漫の要素も付け加えられている。
オリジナルの正続は日本国内が舞台だが、新の方は日本の租借統治下の満州の大連という、珍しい設定である。
尚、メインマシンでは、フルスクリーンでも画面は小さいままで、非常に見づらいが、サブマシンでは通常のフルサイズになる。
これならプレイに支障はないが、なぜメインマシンではフルスクリーンにならないのか、原因は不明である。
結局、メインマシンでは、一旦emuをアンインストールし、ISO削除、再度インストールで、フルスクリーンになった。
前にプレイしたのは随分前のことなので、操作法などはとうに忘れ果てている。
そのため、練習シナリオからプレイしておおよそ思いだしてきた。
主人公は鹿瀬巴(かのせ ともえ)嬢、芳紀まさに17歳である。
練習シナリオ「五銭銅貨」は、主人公が御神楽探偵事務所の一員となるまでの紹介である。
ゲームの進行は、登場人物との会話や現場の調査中に、事件解決のヒントとなる情報があると推測した箇所で、「推理トリガー」と呼ばれるコマンドを入力する。
これには回数制限があり、残り回数が0になるとゲームオーバーとなる。
ヒットとすれば、新たな情報を得ることができて、推理ャCント」の値が増え、それが一定値に達するとそのセクションはクリアとなる、というものである。
尚、セーブはこの時点でなければできず、通常のPCゲームのように何時でも何処でもできるというものではない。
このあたりが、コンソールゲームのいやらしい所である。
最初のシナリオは、「幽鬼郎」。
華族令嬢の久御山滋乃(くみやま しげの)が突然探偵事務所におしかけ、強引に入所してしまう。
そして滋乃は既に依頼人も確保してあるとのことで、早速主人公巴、先輩の桧垣千鶴、滋乃の三人は調査に出かける。
依頼人は逸島という中年男で、娘の静子が失踪したので探して欲しい、という依頼である。
失踪の理由については、全く心当たりはないそうだ。
豪壮な屋敷には、もう一人の娘雪子もいる。
彼女にも話を聞くと、失踪の理由についてはわからないが、妙な封筒が届いたそうだ。
宛名も差出人も書いてないその封筒には、2枚の浅草の見せ物小屋の入場券が入っていたという。
御神楽少女探偵団三人組+雪子+じいやは浅草に出陣、見せ物小屋に入った。
そこには人魚のミイラがあったが、雪子はそれを見て叫んだ。
「お姉さまっ!!!」
こうして「幽鬼郎事件」が始まる
幽鬼郎とは、逸島邸にある日本画なのだが、不気味且つ見事な出来映えの日本画なのだ。
そして、先代の当主は幽鬼郎に取り殺されたと聴かされた。
一体にこの御神楽シリーズでは、起こる事件が陰惨なものが多い。
子ども向けのコンソールゲームとしては異例なのだが、その分大人にも楽しめるのである。
任天堂のゲームは、そもそも人が殺されてはいかんという論外な縛りがあるので、その手のゲームはどうしてもPSで出すしかない。
なので私は任天堂のゲームが嫌いなのだ。
三人はまず逸見邸で、聞き込みを始めた。
そもそもただ殺すだけではなく、このような無惨な姿にするのには、かなり強い怨恨があるのだろうとは、容易に想像できたが、その犯人像は中々絞り込めない。
しかし聞き込みを続けている内に、この逸島邸には客人があることがわかった。
客人で雪子の叔母である田島タエ子とその息子良造である。
また、使用人として大淵嘉平と藤村ソノもいる。
そこへ警視庁の諸星警部も現れ、共に捜査することとなった。
しかし、諸星警部は「もう犯人の目星はついているんだ」と、穏やかならぬことを言う。
あのミイラのウロコには、作者の名前が書いてあったそうなのだ。
その名前は、「幽鬼郎」・・・
御神楽少女探偵団その2へ続く