御神楽少女探偵団その7
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■第三話『夢男』 前編
捜査編1では、主人公は蘭丸である。
蘭丸は本名「丸山 ランドルフ」、孤児だったが時人に拾われ、事務所に住み込んで時人の身の回りの世話をしている。
12歳のショタ美少年で、今回は女装して潜入捜査をしているのだ。
その場所は、新潟県の有力者財部権兵衛の家で、女中として働いている。
財部家の中に不審人物が居るようだということで、執事である長田定吉が調査を依頼してきたのである。
しかし、犯罪のきざしさえない状態で、いきなり探偵が捜査するのも憚られ、まず蘭丸が潜入して捜査を行うことになったのだ。
蘭丸は「蘭子」と名前を変え、新潟県寺泊駅についた。
そこでは、定吉の娘で、財部家の使用人である、看護婦の長田弥生子に迎えられた。
ちなみに、探偵団の3人+1人の中で、もっともかわいいのはこの蘭子ちゃんである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/83/1e3d3b33830cd55a037cf11824000e8a.jpg)
お断りしておくが、このHalさんにはショタを愛でる趣味はない。
単に事実として語っているだけである。
屋敷の夫人室では、権兵衛の後妻の財部芙美子に挨拶した蘭子は、芙美子から仕事を仰せつかった。
部屋の隅にある飾り棚におかれた、文鳥のえさ箱を、持って来るよう言われたのだ。
しかし、飾り棚を見ると、そこには同じ形をした漆塗りの箱と白木の箱の2つ置いてある。
そして芙美子は、漆塗りの箱と言ったにもかかわらず、白木の箱を指差したのである。
混乱した蘭子は、とりあえず中を確認しようと白木の箱を開けてみると、そこには懐中拳銃が入っていた。
芙美子に叱られて、蘭子は漆塗りの箱を芙美子のところへ運んだ。
なぜ、漆塗りの箱と言ったのに、白木の箱を指差したのだろうか。
屋敷の内庭に行くと、二人の少年がいたが、声をかけると素早く去っていった。
そのことを長田に聞くと、二人は屋敷の管理人である阿部の息子達とのことである。
阿部一家は、この屋敷の敷地内に自宅があるそうだ。
続いて屋敷の政之輔の部屋に向かった。
大きな怒鳴り声に駆けつけると、車いすに乗った老人が錯乱状態で暴れている。
この老人は先代の財部政之輔で、彼は「夢男だ」と口走った。
看護婦詰所で弥生子に聞くと、政之輔だけではなくその妻千代も時々錯乱するそうだ。
欄子が仏間を覗きこむと、千代が孫の光太郎に夢男の話を聞かせていた。
千代は、夢男は子どもが嫌いと脅していて、光太郎は怯えきっていた。
その夜、屋敷の見回りをしていた蘭子は、内庭の奥にある粗末な小屋で、怪しげな男女が逢引しているシーンを目撃する。
使用人室に戻ると、弥生子が待っていた。
そして一緒にお風呂に入ろうと誘われるのだが、それはちと・・・www
■捜査編2
蘭子がサンルームに行くと、財部家の長女原田安子とその夫原田行夫がいた。
原田からは ブリッジに誘われたのだが、生憎蘭子はそんなトランプゲームはやったことがない。
弥生子からは、夢男のことを詳しく聞くことが出来た。
幕末の頃、財部家はある藩の御用商人として栄えていた。
しかし、戊辰戦争で藩が賊軍となると、官軍に抜け道などの藩の機密情報を話し、藩を裏切ったのである。
この功績により、財部家は維新後男爵位を受けたのだが、財部家裏切りの責めを負って切腹した藩の役人が、「夢男」となり、財部家の人々をとり殺すようになった、というお話である。
その後政之輔の部屋を覗いた蘭子は、原田安子はこの家の政之輔の遺産を狙っていて、彼を介護する弥生子を信じるなと、政之助に告げ口しているさまを目撃した。
石段に行くと長田と弥生子が立ち話をしていて、長田からは屋敷には今旅倹lの一座が宿泊しており、座長は倉賀丁三という男だと聞かされた。
夫人室で芙美子と行夫の会話を立ち聞きした蘭子は、行夫が会社を経営しており、経営状態が悪いため、金の無心をしていることを知った。
行夫は、権兵衛から融資を受ける時に口ぞえをしてもらいたいと言うのだが、芙美子はそんな行夫にはあえてつれない対応をしているように聞こえた。
御神楽少女探偵団その8へ続く