御神楽少女探偵団その17
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巴と諸星が調べたスクラップブックと、花柳が蓮花から預かった荷物とは、別物らしいという所からである。
■続猟奇同盟 捜査編2続き
早速、道具部で小谷内にも聞いてみた。
小谷内はあっさり白状した。
彼は蓮花をかばって、金庫の中にあった書類を隠していたのである。
その書類は、政治家などの名士が猟奇同盟の顧客であり、蓮花が猟奇同盟の一員であることを示すものだった。
こうして巴は、推理した。
蓮花が殺された際、楽屋が荒らされていたのは、犯人がこの書類を探したためである。
花柳と小谷内は、猟奇同盟のメンバーではないと言う。
二人が同盟のメンバーなら、すぐにこの書類を処分した筈だからである。
蓮花の死は、御神楽探偵事務所に目を付けられた時、猟奇同盟に派遣された監視役の篠原に殺されたのだ。
また、花柳が蓮花を尾行したのは、彼女の身を案じた小谷内の依頼によるものだった。
という推理である。
東京日報では増田と話して見た。
すると写真があるとのことで、
「なんか、マジックホールの建物とか、旭日斎蓮花のステージ写真とか・・・そういや変な仮装パーティーみたいな写真もあったかな。」と言う。
早速その仮装パーティーの写真を見せて貰うと、巴が声を上げた。
「この人私を誘拐した人だわ!」
その写真には、ハリソン邸の内部が写っていて、仮装した人物の中には巴に催眠術をかけた仮面の男の姿もあったのだ。
その写真は、ハリソン邸を監視していた志田が撮ったものらしい。
巴と諸橋はハリソン邸に駆けつけた。
鍵は警部が体当たりで破壊し、二階に上がった。
物置に入ると、どうやらここが志田が撮影した場所らしい。
しかし、写真には映っている日差しが入っていないのだ。
巴は「わかった!」と叫び、諸星と共に勝閧の渡しに駆けつけた。
船頭の相模陣兵衛に聞くと、「船から写真を撮っていた人間がいたが、新聞記者らしい」とのことだった。
渡し船に乗って確認すると、どうやら隠し部屋があるらしいのだ。
今すぐ踏み込もうと意気込む巴に、諸橋は待ったをかけた。
二人だけでは危険だから、本庁に連絡して応援を呼ぶ。
その間は待機していてくれとの言葉に、巴は不承不承頷いた。
しかし、待ちきれなくなった巴は、深夜只一人でハリソン邸に踏み込む・・・
■捜査編3
ところが、そこに滋乃と千鶴が現れた。
二人は諸星警部から連絡を受け、あの無鉄砲娘を一人で突入させたら、何がどうなるか危なくてしょうがないということで、同行することになった。
廊下に行くと隠し部屋があった。
隠し部屋には地下に降りる階段があり、その長い階段を下りると広大な洞窟となり、そこには地下施設が作られていた。
巴はここが私が囚われていたところだと言う。
そこには配下の部屋1から4があるが、4以外はゲームオーバーとなる。
4の部屋には仮面の男が一人でいるので、こやつを引っ捕らえて話を聞くことにした。
この男にはかせるためにはどうするか?
滋乃「こうするのよっ!」
滋乃は男の手をねじり上げる。
仮面の男「ぎえっ! 言います話します語ります!」
どうやらこれは、滋乃が男と接する時のいつものやり方らしい。
そして奥へ進むと、ミニゲーム「迷路」となるが、これがわからない。
わからないというのは、「なにをすればよいのかがわからない」という意味である。
御神楽少女探偵団その18へ続く