電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

老父の直腸ガン切除手術終わる

2005年11月25日 20時53分48秒 | Weblog
秋の収穫作業の途中で、便秘がひどいためガン検診を受けた老父に、陽性のため精密検査を受診せよとの結果がきた。すぐに病院に行き、大腸ファイバースコープ検査をすると、ファイバースコープが通らない状態だという。CT画像で明らかな腫瘍を発見し、すぐ入院とあいなった。十日ほど前のことである。
担当医の説明によれば、細胞診の結果からは中期の直腸ガンという診断だという。幸いなことに、CT画像の所見からは、肝臓及び肺に明らかな転移が認められないとのことで、手術前に一週間ほど栄養点滴と輸血で貧血状態の改善を図ったとのこと。過去に胃切除、腸閉塞、腸捻転など数回の手術を経験しており、手術そのものは三時間半ほどで終わる手術だが、過去の手術の影響で小腸の癒着があるとそれをはがしながらの手術になるため、さらにプラスアルファの時間がかかり、出血も多くなるという。80歳を越える高齢のため、長時間の手術に耐えられるかどうか心配もあるが、とにかく腫瘍を摘出しなければ毎日便秘と腹痛で苦しむだけと、手術を決断した。
今日、午後から手術を行い、3時間45分で終了した。手術そのものは成功の模様。執刀医から摘出した組織を見せてもらったが、牛肉の薄切りのような25センチほど切除した大腸と直腸の接合部に、直径1cmほどのクレーターのような円形の模様が数個取り巻いている中央に、直径3~4cmほどの腫瘤があり、それが固くしこりとなって直腸をつまらせていたと思われる。
今夜から明日は、術後の痛みがひどく、つらい時間だろうが、来週になると少しずつ回復にむかって進むものと思われる。診断の最終判定となる病理検索の結果は、来週以降になる模様。切除した組織の辺縁部に、細胞異常が見つからないことを祈る。

写真は、老父が丹精した食用菊「もってのほか」である。この花を摘み、おひたしにしたり、塩漬けにしてお澄ましにすると、独特の香りがあっておいしいものだ。老父の現在の願いはただ一つ、早く元気になって畑に戻ること、だそうだ。
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