電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

映画「ベニー・グッドマン物語」を見る

2005年11月13日 11時11分09秒 | 映画TVドラマ
昨晩は、小会合でおいしいお酒をいただきました。出羽桜酒造の枯山水。おいしかった。今朝はゆっくり朝寝坊して、映画「ベニー・グッドマン物語」を見ました。2000年の9月に、BS-2「衛星映画劇場」の放送録画です。

シカゴの貧しい縫製職人の三男坊、ベニー・グッドマンは、クラリネットを習えることになります。天与の才能に恩師の指導が加わり、見る見るうちに上達してモーツァルトのクラリネット協奏曲を吹くまでになりますが、生活のために船のラグタイムのバンドで吹くことに。そこでジャズと出会い、ハイスクールも中退してバンドマン生活に入ります。父の死を越えて新しいジャズを志向しますが、なかなか実現できません。クラブで富豪ハモンド家の兄妹と知り合い、ニューヨークに出ます。ハモンド家のパーティのためにクラリネットのソロを依頼されますが、実はプロの交響楽団のメンバーをバックに、モーツァルトのクラリネット協奏曲を演奏するのでした。ジャズマンの技量を信じなかった妹アリス・ハモンドは、ベニーが恥をかくと兄を怒りますが、立派なモーツァルトの演奏に、思わず彼を見直すのでした、というのが前半の山場となっています。
中盤は、ラジオのためにベニー・グッドマン・オーケストラというバンドを組んだ後に、西部への巡業に出て人気が爆発し、シカゴ、そしてニューヨークへと凱旋するまでの経緯に、ライオネル・ハンプトンとの出会いなどのエピソードが描かれます。互いに好意を抱きながら、アリスへの愛を育くむ時期です。
そして終盤では、母の反対にあい、アリスにプロポーズすることができずに悩む姿とニューヨークで爆発的な成功を収めるまでが描かれます。映画「スウィング・ガールズ」で人気が爆発した「シング・シング・シング」が、カーネギー・ホールで演奏されるシーンが圧巻です。ジーン・クルーパですか、このドラムがすごいです。当時現役の有名ジャズマンがそろって出演しているところも見所の一つでしょう。

抜粋ですがモーツァルトのクラリネット協奏曲と、最後の「シング・シング・シング」を聞くだけでも、この映画を見る価値はあると思います。あ~、よかった。コーヒーがおいしい。
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