電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

「カレーラス/愛唱歌集」を聞く

2005年11月19日 20時23分21秒 | -オペラ・声楽
連日寒い日が続く。朝起きるのがつらいが今日も出勤日だ。気分を変えて、「君はわが心のすべて~カレーラス/愛唱歌集」を車に持ち込み、がんがんとカーステレオの音量を上げて郊外の通勤路を行く。
カレーラスといえば、一時白血病とかでキャリアを中断したのだったが、治療のせいもあって見事にカムバックした。あの頃、ドミンゴとパヴァロッティとが協力して、チャリティ・コンサートを開き、世界中の白血病に苦しむ人に手を差し伸べた、という報道があり、へぇ~と感心したものだ。
1978年、79年、83年、92年に、イギリス室内管弦楽団やウィーン交響楽団などと録音した、いろいろな時期の歌唱を集めたこのCD(Philips PHCP-9619)は、彼らしい一途さを感じさせる。

(1)グラナダ
(2)ビー・マイ・ラブ
(3)トゥナイト (ミュージカル「ウエストサイド・ストーリー」より)
(4)メモリー (ミュージカル「キャッツ」より)
(5)天使の糧
(6)オンブラ・マイ・フ
(7)トスティのセレナード
(8)マッティナータ
(9)ソラメンテ・ウナ・ベス
(10)君はわが心のすべて (レハール/喜歌劇「微笑みの国」から)

「グラナダ」ではいきのいいところを、「トゥナイト」や「メモリー」ではオペラティックな甘く息の長い歌唱を、「君はわが心のすべて」ではオペレッタらしい華やぎを聞かせてくれる。「メモリー」は大好きな歌だ。以前、NHK-FMで岩崎宏美さんの立派な日本語の歌唱を堪能したこともある。次々と聞いているうちに、今度はパヴァロッティも聞きたくなるし、どうせなら最初の「三大テノール」コンサートのビデオ映像を見たくなる。

時の流れははやい。カルーソーやデル・モナコやビョルリンクなどの時代もあったわけだから、時代の移ろいを嘆くのはおかどちがいなのだが、パヴァロッティのような絶頂期のテノールが衰えていく様は悲しいものがある。せめて、若かった頃の三大テノールを楽しみ、私たち自身の若かった時代も追想することといたしましょう。

写真は、晩秋の山形県郷土館「文翔館」(旧県庁)。内部まで見事に修復されて、ここはとても美しいところです。
コメント

11月の雪

2005年11月18日 20時52分06秒 | コンピュータ
ここ数日、寒い日が続く。先日「雪降ろし」の雷が鳴り、みぞれまじりの雨降りになっている。実際、いつ雪が降ってもおかしくないのだが、11月の降雪は意外に少ない。テキスト備忘録で2000年以降の雪を見ても、

>find "雪" memo200?.txt | find "/11/"

の結果は、

2002/11/05 初雪が降った 今朝、郵便局に行こうと外に出たら、なんと初雪だった。公園通りの銀杏並木が黄色い葉を落とし、美しい朝の風景だ。
2002/11/13 雪が降る 夕方から雪が降り出し、車の屋根に積もった。道路上はなんとかシャーベット状態で、スタッドレスタイヤでの走行に支障はない。いよいよ冬だ。10日に冬タイヤに交換しておいてよかった。

くらいしかない。念のため、山形地方気象台のホームページから、気象庁の「気象観測データの電子閲覧室」(*)で検索してみると、山形の11月の降雪は、2000年以降はやはりこの2002年だけのようである。さて、今年はどうだろうか。

(*): 気象観測データ電子閲覧室
コメント

平岩弓枝『御宿かわせみ25・宝船まつり』を読む

2005年11月17日 20時59分52秒 | -平岩弓技
第1話「冬鳥の恋」、るいが神林家に歳暮の挨拶に行き、養子となった麻太郎と初めて対面する。巷では神林通之進が外に作った子らしいとの噂がもっぱらだが、東吾とるいの間の娘・千春と縁組させる心積もりかという憶測には心が揺らぐ。事件のほうも、兄妹とは知らず育った男と女が恋に落ち、真相を知って悲劇が生まれる、という話。
第2話「西行法師の短冊」、別人の歌を西行のつもりで書いて偽骨董を売りつける詐欺師と引っかかる人たちの間抜けなお話。
第3話は表題作「宝船まつり」。源太郎・花世のゴールデンお騒がせコンビを引き連れて、東吾と長助が祭り見物に出かけた。子どもの誘拐さわぎには古い因縁があり、姉の良心の呵責も溶け去ることだろう。
第4話「神明ノ原の血闘」、軍艦操練所の同僚といい定廻り同心といい、悪党が身近にいたものだ。
第5話「大力お石」、不器用で一途で大力の女、なんだか「かわせみ」の名物になりそうなキャラクターだ。これは昨今のテレビドラマ向けだろう。
第6話「女師匠」、自分の過去が見えるようだと、たぎる湯を顔に浴びせた娘を許す女師匠。ちょっと不自然な展開だ。こういう不自然さは、はねかえり不良娘がひそかにお百度を踏んでいるという無理な結末を導いてしまう。ちょっとありえないのではないか。
第7話「長崎から来た女」、るいがやきもちを焼く場面を作る必要があり、長崎の女の事件を作ったようですね。江戸まで350里を一人で歩いてきたり、異人の船でやってきたり、長崎の女性はそんなに強いのか、と思います。
第8話「大山まいり」、徐敬徳という薬種問屋が死んだ事件は、るいの直感と機転、宗太郎の見事な推理で、アヘン密輸を水際で防止する。

この巻では、麻太郎とるいが対面した、ということを覚えておきましょう。
コメント

ドヴォルザーク「伝説曲」を聞く

2005年11月16日 21時58分31秒 | -オーケストラ
通勤の音楽、このところドヴォルザークの「伝説曲」(全10曲、Op.59)を聞いている。
この曲、最初に出会ったのは、ラファエル・クーベリックがイギリス室内管弦楽団を指揮したLP(グラモフォン、MG-1078)だった。1976年にロンドンで録音されたこのLPで、出だしの音から魅了された。草原を吹き渡る風のような音楽、演奏。第1番から第5番までをA面に、第6番から第10番までをB面に収録したこのLPは、まだ子どもが小さい時代だったので、回転するLPレコードを触りたがるため、もっぱらカセットにダビングしたものを聞いた。そうすると、A面とB面とが連続して、全曲を聞きとおすことができるというメリットもあった。90分のカセットテープのA面に「伝説曲」を、B面に交響曲の6番を収録したものが当時の帰省ドライブの定番となり、初夏の月山を見ながら山岳道路を運転し、楽しんだものだ。あらためて聞くと、クーベリックの演奏は、その深い呼吸といい、音色の爽やかさといい、「草原を吹き渡る風」という最初の形容にふさわしい。解説は門間直美氏。
CDのほうは、デイヴィッド・ジンマン指揮ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団による演奏で、1983年にニューヨークでデジタル録音されたもの(ノンサッチ、32XC-37)。通勤時は、現在このCDを聞いているが、こちらは割りにさらりとした演奏。日本語解説は、藁科雅美氏。

ドヴォルザークの音楽は、なぜかドライブに適しているように思える。作曲者が鉄道マニアだったことと、何か関係があるのだろうか?
コメント

ADSLが一時不通に

2005年11月16日 20時29分47秒 | コンピュータ
先月、ようやくADSLに変更し、快適に使っていたところ、一昨日の夜から急にADSLモデムのランプが点滅しはじめ、不通になってしまった。
症状は、モデムのADSLランプがしばらく遅い点滅をしたあと、速い点滅をする。そしてまた遅い点滅を繰り返してまた速い点滅に・・・・という動作を繰り返す。どうやら、ADSLリンクを確立できないようだ。モデムのマニュアルを見ると、ノイズの影響が考えられると言う。対策としては、タコ足配線をやめて壁のコンセントから電源を取ることや、ノイズの出る機器から1m以上離すことなどが推奨されている。だが、今まで正常に動作していたのが急に不調になったのは、この部屋内の問題ではないだろう。機器も配置も全く変わっていないからだ。だとすると、屋内で最近(一昨日前)から使いはじめた機器が疑われるが、そんなものはない。あるいは、蛍光灯の不良かとも思い、部屋の蛍光灯を調べたりしたが、変化なし。結局、昨日はつながらず、NTTに連絡をしただけで早く寝ることにした。
夜十時頃、NTT(仙台)から連絡が入り、NTT山形に対応を連絡するとのこと。夜もクレーム対応に追われている様子で、仕事をしている人に対しては、思わず同情してしまう。
夜中にふと目が覚めて、モデムを見ると、うそのように点滅が止まり、正常にリンクしている模様。当方は全く何もしていないのに。時計を見ると、明け方の四時近い時刻であった。再発するかどうか、しばらく様子を見る必要があるが、もしかするとひそかに行われた局内工事の影響か、とも疑ってしまう。単身赴任時に契約したADSLで、やはり突然プロバイダに接続できなくなり、調べたら契約後しばら~くしてようやく1.5Mを8Mに変更する局内工事を行ったためとわかったことがあるからだ。
さて、今回はどうでしょうか。
コメント

藤沢周平『麦屋町昼下がり』を読む

2005年11月14日 22時50分38秒 | -藤沢周平
文春文庫で、藤沢周平著『麦屋町昼下がり』を読む。四つの短編が収録されているが、一つ一つが実に味わい深く、印象に残る作品だ。
表題作である第一話では、深夜に刀を振り回し若い女を追う男と切り結ぶ羽目になった片桐敬助がやむなく斬った男は、奇人として名高い天才剣士・弓削新次郎の父親であった。戦っても勝ち目はない。偏執的な弓削新次郎の復讐を恐れ、片桐は師匠の野口源蔵に相談し大塚七十郎の教えを受ける。やがて、弓削新次郎は妻女と密会の相手、そして徒目付ら数名を切り殺し、麦屋町の茶屋に立てこもる。大目付が命じた討手は片桐敬助であった。昼下がりの長い死闘のあと、妹の傍に立つ美しい娘を見る。
第二話「三ノ丸広場下城どき」。若い頃に剣で争い女で争い、苦汁をなめさせた男・粒来重兵衛が、失態により左遷され、今は馬の世話をしている。次席家老となった臼井内蔵助は、病床から発した殿の密書を奪い、実権を確かなものにするとともに、ただ粒来を愚弄するために、あえて護衛役に任じた。大切な使者を暗殺され、密書を奪われた粒来は、護衛の失敗により地に落ちた名誉を回復するため、再び剣の修行に戻る。権力闘争に敗れた臼井が血刀を下げて三ノ丸広場まで逃げたとき、行く手を遮った者は、粒来重兵衛であった。茂登の真情を隠してしまったほんの少しの誤解を解き、ようやく再婚に至ることだろう。
第三話「山姥橋夜五ツ」、不倫の疑いをかけられ、寂しく実家に戻されても、反論もしない妻。しかしその陰には、もっと大きな秘密があったのです。
第四話「榎屋敷宵の春月」、かつての友情を装いながら、妻たちは夫の出世を競争する。だが田鶴は、小心な夫の不甲斐なさよりも、国元の不正を糾す使者と我が家の奉公人を殺害し、知らぬ顔で執政となろうとしている男の妻・三弥の勝ち誇った微笑が許せない。田鶴の剣も柔軟に冴えている。

『蝉しぐれ』『三屋清左衛門残実録』と同じ頃、藤沢周平の円熟期の作品。実に鮮やかなものだ。
コメント (2)

映画「ベニー・グッドマン物語」を見る

2005年11月13日 11時11分09秒 | 映画TVドラマ
昨晩は、小会合でおいしいお酒をいただきました。出羽桜酒造の枯山水。おいしかった。今朝はゆっくり朝寝坊して、映画「ベニー・グッドマン物語」を見ました。2000年の9月に、BS-2「衛星映画劇場」の放送録画です。

シカゴの貧しい縫製職人の三男坊、ベニー・グッドマンは、クラリネットを習えることになります。天与の才能に恩師の指導が加わり、見る見るうちに上達してモーツァルトのクラリネット協奏曲を吹くまでになりますが、生活のために船のラグタイムのバンドで吹くことに。そこでジャズと出会い、ハイスクールも中退してバンドマン生活に入ります。父の死を越えて新しいジャズを志向しますが、なかなか実現できません。クラブで富豪ハモンド家の兄妹と知り合い、ニューヨークに出ます。ハモンド家のパーティのためにクラリネットのソロを依頼されますが、実はプロの交響楽団のメンバーをバックに、モーツァルトのクラリネット協奏曲を演奏するのでした。ジャズマンの技量を信じなかった妹アリス・ハモンドは、ベニーが恥をかくと兄を怒りますが、立派なモーツァルトの演奏に、思わず彼を見直すのでした、というのが前半の山場となっています。
中盤は、ラジオのためにベニー・グッドマン・オーケストラというバンドを組んだ後に、西部への巡業に出て人気が爆発し、シカゴ、そしてニューヨークへと凱旋するまでの経緯に、ライオネル・ハンプトンとの出会いなどのエピソードが描かれます。互いに好意を抱きながら、アリスへの愛を育くむ時期です。
そして終盤では、母の反対にあい、アリスにプロポーズすることができずに悩む姿とニューヨークで爆発的な成功を収めるまでが描かれます。映画「スウィング・ガールズ」で人気が爆発した「シング・シング・シング」が、カーネギー・ホールで演奏されるシーンが圧巻です。ジーン・クルーパですか、このドラムがすごいです。当時現役の有名ジャズマンがそろって出演しているところも見所の一つでしょう。

抜粋ですがモーツァルトのクラリネット協奏曲と、最後の「シング・シング・シング」を聞くだけでも、この映画を見る価値はあると思います。あ~、よかった。コーヒーがおいしい。
コメント (2)

チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」を聞く

2005年11月12日 14時26分00秒 | -協奏曲
LPの時代は、ヴァイオリン協奏曲というとなぜかメンデルスゾーンとチャイコフスキーの組み合わせが多かった。「メン・チャイ」などという略語があったほどだ。だから、この二曲を同時に親しんだ人が多いのではないかと思う。ところが私の場合は、メンデルスゾーンとパガニーニのヴァイオリン協奏曲とのカプリングのLPで最初に親しんだものだから、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に親しむようになったのはずっと後になった。
記憶をたどって順に思い出すと、(1)メンデルスゾーン、パガニーニ、(2)ブラームス、(3)プロコフィエフ、(4)モーツァルト、(5)ベートーヴェン、(6)ドヴォルザーク、(7)シベリウス、そして(8)チャイコフスキー、となる。
たしか、諏訪内晶子のチャイコフスキー・コンクール優勝の記録となったレーザーディスク(PILC-9501)の映像が最初ではなかったかと思う。その後、チョン・キョン・ファ(Vn)の演奏のCDを購入し、またつい先日、石川静(Vn)とコシュラー指揮チェコフィルの演奏するCDを見つけ、三種類とも女性ヴァイオリニストの演奏になってしまった。

諏訪内晶子の演奏は、1990年、第九回チャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門の本選会の模様を収録したものだ。当日は、パヴェル・コーガン指揮モスクワ・フィルハーモニー交響楽団をバックに、赤いワンピース・ドレスを着た18歳のお嬢さんが、速めのテンポで振幅の大きな演奏を展開している。熱でもあるように、ほほのあたりが上気したように赤い。伸びやかでスケールの大きな演奏だ。このときは、たしかロシアのヴァディム・レーピンが二位となり、前年のエリザベート王妃国際コンクールの雪辱を果たしたのではなかったか。自分も18歳でシベリウス国際ヴァイオリンコンクールで優勝の経験を持つパヴェル・コーガンが、演奏のあと指揮台の上から満面の笑みをたたえて拍手を贈っているのが印象的だ。文句なしの優勝といったところか。パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番とバッハのシャコンヌ、サラサーテの「カルメン幻想曲」を併録した、映像の記録としても作為の少ない良いドキュメンタリーになっていると思う。

石川静(Vn)、コシュラー指揮チェコフィル盤(コロムビア、GES-9240)は、ゆったりとしたテンポで、心安らぐ演奏だ。ここ一週間ほど毎日聞いてみて、通勤の往復のお供にはこの演奏が一番あっているように思う。今朝も、駅まで送迎した子どもが、「お父さんが最近聞いているこの曲は何ていうの?いい曲だね。」と聞かれた。毎日聞いているうちに興味を持ったらしい。全集分売ものなので録音年代等の資料的記載はいっさいないが、おそらくスプラフォン原盤の1970年代後半のアナログ録音ではあるまいか。
チョン・キョンファ(Vn)、アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団の演奏(ポリドール、F28L-28003)は、この曲でデビューしたと言っても良い独奏者の、長く定評のあるものだ。1970年、ロンドンのキングズウェイ・ホールでのデッカによるアナログ録音。

■ 諏訪内晶子(Vn)、パヴェル・コーガン指揮モスクワ・フィル盤(LD)
I=17'40" II=5'10" III=10'29" total=33'19" (※)
■ 石川静(Vn)、ズデニェク・コシュラー指揮チェコ・フィル
I=19'47" II=7'19" III=10'39" total=37'45"
■ チョン・キョンファ(Vn)、プレヴィン指揮ロンドン響
I=18'44" II=6'24" III=9'28" total=34'36"
(※):リーフレットには36'24"と表記されているが、曲間の合間を除いてチャプターの時間表示から逆算すると、こんな値になる。
コメント (12)

「ご当地踏み絵」について

2005年11月11日 21時23分42秒 | Weblog
週末らしい軽い話題です。
「ご当地踏み絵」(*)というものがあることを知りました。やってみました、山形県。

●秋のアウトドアは芋煮だ。 (はい)
●川原で芋煮会をしているのをみると、そこで飲まれているのは「日本の酒 初孫」であると疑わない。 (いいえ) 各市町村にそれぞれ銘酒がありますからね。
●「忠臣蔵」では、必ず、吉良側に立つ。 (いいえ)
●高校時代の出会いの場は、他校生との芋煮会か文化祭のフォークダンスが相場だった。 (はい) 両方、経験あり。
●山形弁はフランス語に通じると思っている。 (いいえ) ロシア語でしょ。んダー、んニェットいうくらいですから。
●秋田県との県境を賭けたイベント国盗り合戦は、実は本気だった。 (そんなイベント、知りません)
●お祭りといえば『どんどん焼き』。 (いいえ) ミコシかつぎ、でしょ。
●スポーツ県民歌の「ヒップヒップフレー」を「けっつけっつ振れ」と歌ったことがある。 (はい) ヘンな歌詞だと今でも思います。
●山が見えないと不安になる。 (いいえ) 千葉に住んでいたこともあります。
●北海道乳業や地元スーパーの移動販売車で、よく買い物をする。 (いいえ) 田舎なので、来ません。
●東海大山形高校とPL学園の試合で、PL学園に29点もとられ、あげくのはてには清原がピッチャーで出てきたときは悔し涙を流した。 (いいえ) 野球もTVも見ませんが、翌日新聞で知りました。
●玉こんにゃくの香りに心が躍る。 (はい) からしをたっぷりつけます。
●山寺参詣のときに「玉こんにゃく」を食べなければ、力が湧かない。 (いいえ) 山寺はゆったり登るものです。
●蔵王は山形のものだ。 (いいえ) 境界争いにはかかわらないようにしています。
●スキーと言えばクロスカントリーのことである。 (いいえ) ゲレンデスキーでしょう。
●フラワー長井線が全国2番目に高いということに80%の不満と20%の誇りを感じている。 (いいえ) まだ乗ったことがありません。スウィング・ガールズ列車に乗りたかったのですが、暇がありませんでした。
(以下略)

という具合で、私はどうも熱烈な山形人からはほど遠いようだ。

(*): 「ご当地踏み絵」はここです。
コメント (10)

キャンペーン・プレゼントCDが届く

2005年11月10日 21時59分15秒 | クラシック音楽
ポール・パレーのCD購入をきっかけに、ユニバーサル・ミュージック社の3:1キャンペーンに応募していたところ、次の二枚のCDが届いた。

(1)ベートーヴェン 劇音楽「エグモント」、ピラール・ローレンガー(Sp)、ジョージ・セル指揮ウィーンフィル、語り:ヴッソウ
(2)ベートーヴェン チェロソナタ 第3番~第5番、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)、スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)

このうち、(1)の「エグモント」の音楽は、ヴッソウによるドイツ語の語りが入ったもので、ちょっと外国のラジオドラマを聞いているような感じだ。語りの有無は人により評価が分かれることだろう。私はつい先日、語りのないバージョンが収録されたCD(チャイコフスキーの交響曲第4番)を入手したばかりなので、完全版と両方を確保したことになる。
(2)は、有名な演奏だが、今まで持っていなかったので、この際とばかりに選んだもの。LP時代はヨーヨーマ(Vc)とアックス(Pf)の演奏を好んで聞いていた。朗々と歌うチェロの音色がたいへんに好ましい。若いベートーヴェンのお気に入りの音楽である。週末には大いに楽しむことにしよう。今日のところは、さわりだけ。
コメント (4)

平岩弓枝『御宿かわせみ24・春の高瀬舟』を読む

2005年11月09日 21時54分53秒 | -平岩弓技
熱ニモマケズ、咳ニモマケズ、喉ノ痛ミヤ鼻水ニモマケズ、アマリ頑強デナイ体ヲイタワリナガラ、寝床の中で平岩弓枝の『御宿かわせみ24・春の高瀬舟』を読みました。
第1話「春の雨」、あな恐ろし他人事ではない老害編。しかし、東吾の息子が身近にいたら、青年期に父を越えようとして苦しむだろう。実際、何をさせても立派な父を持った息子は気の毒だ。
第2話「春の高瀬舟」、鰹のたたきを前にして、三日前に水死した男の遺体の話をする宗太郎。医学生の特徴ですね、これ。
第3話「日暮里の殺人」、日暮里と新日暮里を間違えるのがネタになっている。土地勘があれば面白さもあるんでしょうけれど。
第4話「伝通院の僧」、取り返しのつかないすれ違いの悲劇。
第5話「二軒茶屋の女」、お得意さんを集めた骨董の展示即売会で、三百両が盗まれた。骨董の売買は前の持ち主の恨みを買うからなぁ。ましてや一家が離散し娘が苦界に身を沈めたとあっては。
第6話「名月や」、子どもをほったらかして事故死させるような悪妻よりは、まだ男世帯の方が平和で幸せかもしれない。人によるけれど。
第7話「紅葉散る」、密書を託された大村琴絵とその息子・麻太郎が襲撃され、母親は殺害されるが、麻太郎は香苗の駕籠に隠れていて助かる。麻太郎は、実は刺客を倒した東吾の一人息子であった。この事実を知る者は、母琴絵が死んだ今は、友人・宗太郎のみ。京極家のお家騒動はどうでもよいが、麻太郎が神林通之進・香苗夫妻の養子となることに。待てよ、当面のところはそれでもいいかもしれないが、先々ややこしくないか?(実は異母兄妹の)麻太郎と千春が(そうとは知らずに)好きあったらどうなる?火種を抱えた解決と見る。
第8話「金波楼の姉妹」、同じように美人でも、よく気がついて働き者と、怠け者ですぐくたびれる娘では、ずいぶん違います。

第24巻、東吾の周辺に秘密が深まる、の巻でした。
コメント (4)

山本周五郎『泥棒と若殿』を読む

2005年11月08日 20時34分48秒 | 読書
風邪を引き、ようやく回復してきたようだ。午前中に調子が良いからと起きて無理をすると、午後から決まって熱が出る。無理せず寝床の中であまり固くない文庫本を楽しむこととする。山本周五郎著『人情裏長屋』(新潮文庫)、文字のポイント数が小さく読みにくいが、中では『泥棒と若殿』が良かった。
大名の兄弟のうち兄が病気で頭を病む。当主は素直な弟・成信を跡継ぎに考えるが、幕府に届ける出る前に脳溢血で倒れ、お家騒動。悪い家老により反逆罪で国元の荒れたお化け屋敷に幽閉されている。監視も薄くなるが食料も届かず、三日も何も食っていないところへ間抜けな泥棒が入る。
この泥棒、世話好きな気のいい奴で、若殿とは知らず飯を作り食わせ、飯場で稼ぐ苦労をいとわず共に生活を始める。このひょうきんな泥棒、さすがに人間観察が鋭い。若殿が人間不信という「心を病んでいる」ことを喝破する。やがてそのうちに情勢が変わり、悪家老が失脚し、若殿へ迎えが来る。「信さん、いっちまうのか」という台詞に思わずほろりとさせられるのが、著者・山本周五郎の腕というべきだろう。
コメント (4)

風邪でダウンしてしまいました

2005年11月08日 18時49分59秒 | Weblog
珍しく風邪でダウンしてしまい、日曜の午後からずっと寝ていて、ようやく起きられるようになりました。週末から喉がいたい・鼻水が出る、という症状はあり、それほど高い熱は出ていないのでいつもの風邪だなと思っていたのですが、食欲がなくなり吐き気もする状態で、まるまる二日間寝て、ようやく回復のきざし。いや、ひどい目にあいました。みなさんも、気をつけてください。

風邪を引いてうつらうつら寝ているときは、音楽も読書もぜんぜん進みません。ようやく枕もとのMD/CDラジカセで、シューマンの幻想小曲集を聞きました。
コメント (4)

ベート-ヴェンの交響曲第3番「英雄」を聞く

2005年11月06日 09時15分45秒 | -オーケストラ
一昨日来、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」をいくつかの演奏で聞いた。きっかけになったのは、ラファエル・クーベリック指揮ベルリンフィルの演奏する同曲のビデオ映像を収録したDVDである。

これまで聞いて親しんできたのは、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏と、オトマール・スゥイトナー指揮ベルリン・シュターツカペレの演奏である。セル指揮クリーヴランド管の演奏は、第1楽章こそ速めのテンポでアレグロ・コン・ブリオという指示に添っているが、全体としてはそれほど速いわけでもなく、力強さと精妙さを共に備えた、きわめて推進力に富んだ演奏であると思う。スゥイトナー指揮の演奏も、どちらかといえば音楽の自然な流れや、美しい響きの彫琢とバランスを重視した演奏のように思える。

では、このビデオ映像に見るクーベリックの演奏は?第一楽章から、実に堂々たる演奏なのだが、第二楽章の「葬送行進曲」で驚いた。なんという遅さ。いまにも演奏全体が止まりそうになるところを、全体の緊張感を保ったままぐいっと引っ張っていく。映像のせいもあり、ハラハラドキドキ、心臓に悪い。何度も繰り返して見たくなる映像・演奏かどうか、好みが分かれるところだろう。アナログ時代に録音された、各オーケストラを振り分けた彼のベートーヴェンの交響曲全集でも、この曲はやはりベルリンフィルであったと記憶しているが、これほど遅いテンポだったろうか。

クーベリックは、スタジオ録音の際には、考え抜かれたテンポ設定で見事な演奏を記録しているように思っていた。だが、実際の演奏会やビデオ収録などの特別の場面になると、その場の発想で、意外な指示をするような面があったのかもしれない。時には実際の演奏家には過大な要求となるほどの表現を求めて。

セル指揮クリーヴランド管のCDは、SONY の SBK-46328 で、LPの全集(SOCZ 38-43)のライナーノーツによれば、1957年2月、ステレオ録音最初期のものである。同じCD1枚に1961年録音の交響曲第8番が併録されており、こちらもきわめて明晰な素晴らしい演奏。
一方、スゥイトナー指揮ベルリン・シュターツカペレの CD は、DENON の GES-9211 という全集分売ものだが、1980年6月、東独・東ベルリンのイエス・キリスト教会でのデジタル録音。響きが美しくとらえられており、演奏・録音とも好ましい。
ラファエル・クーベリック指揮ベルリンフィルの演奏は、ドリームライフ社のDVDで、1970年、ユニテル社の制作によるもの。「レオノーレ」3番と交響曲第2番とが併録されており、こちらはコンセルトヘボウ管弦楽団との素晴らしい演奏で、カラー映像も斬新で楽しめる。

参考までに、演奏データを示す。ただし、スゥイトナー盤の第1楽章は、繰り返しの有無など版の問題があるようで、格別にテンポが遅いわけではない。
■セル指揮クリーヴランド管
I=14'46" II=15'34" III=5'34" IV=11'27" total=47'21"
■スゥイトナー指揮ベルリン・シュターツカペレ
I=18'37" II=15'01" III=5'26" IV=11'06" total=50'10"
■クーベリック指揮ベルリンフィル
I=16'31" II=19'25" III=6'24" IV=13'05" total=55'25"
※DVDのチャプター表示より。ただし、第4楽章は最後のクレジット表示の時間を省いた。
コメント (10)

手帳専門のWEBサイト

2005年11月06日 05時06分37秒 | 手帳文具書斎
パソコンを便利に使って20年以上になるが、スケジュールは相変わらず紙の手帳を愛用している。今の時期になると、いろいろな手帳が出てくるので、眺めるのが楽しみだ。
ところで、WEB上にも手帳専門のサイトがある。「手帳・システム手帳の総合サイト」(*)といい、「能率手帳」の日本能率協会が運営している。この中の「手帳拝見」や「手帳達人」のページが実に興味深い。従来だと、こうした内容はグラビア雑誌の独壇場で、毎年いろいろな趣向を凝らして手帳の特集を組んでいたものだ。だが、この種の雑誌はたまる一方で場所ふさぎだし、WEBでいつでもどこからでも参照できるのがありがたい。
私の場合は、あらかじめわかっているスケジュールと "Things To Do" は手帳にペンで書き込んでいるが、当面の課題となる内容は付箋にメモし、パソコンのディスプレイに貼り付けておく。こうすると、優先順位を考えて、常に何をしなければならないかがわかる。また、各課題が一段落つくごとに、付箋をはがして捨てていく。付箋をはがして捨てるときは快感だが、付箋がどんどん増えていくときはちょっと憂鬱になりますね。

(*): 手帳・システム手帳の総合サイト
コメント (2)