電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

文庫本いろいろ~字面の読みやすさ

2005年11月01日 22時17分37秒 | 読書
老眼になると、細かな文字がつらくなる。本好きにとっては、ジレンマだ。本は読みたし、字は見えず。だが、最近は文庫本でも新装版と称して、より老眼に配慮した編集をしてくれているところが増えてきたように思う。
たとえば、活字が小さく、老眼に優しくないことで定評があった(?)講談社文庫でも、新装版ではだいぶ見やすくなっている。
念のため、手許にあるいくつかの文庫本について、行間隔と文字間隔を実測してみた。
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No. 行間隔 字間隔 著者名・書名 出版社名
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(1) 4.2mm 2.8mm 藤沢周平『春秋の檻』 講談社文庫
(2) 4.8mm 3.0mm 藤沢周平『風雪の檻』 講談社文庫
(3) 4.7mm 3.1mm 平岩弓枝『御宿かわせみ22』 文春文庫
(4) 4.5mm 2.9mm 藤沢周平『蝉しぐれ』 文春文庫
(5) 4.5mm 3.0mm 宮部みゆき『幻色江戸ごよみ』 新潮文庫
(6) 5.2mm 3.0mm 松田権六『うるしの話』 岩波文庫
(7) 5.3mm 3.3mm 宮部みゆき『孤宿の人』 新人物往来社
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特徴的なのは、3 の『御宿かわせみ22』の読みやすさと、1 の文字の小ささ、6 の文字間隔のパラパラさ、などか。9ポイントくらいの文字を使い、よほど読みやすく感じる。できれば、10ポイントくらいあると助かるのだが。
参考までに、文庫本と比較して、単行本の宮部みゆき『孤宿の人』が10ポイント近い大きさで、断然読みやすい。
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